この日記が、ぼくのIntroduction。
8/25。
2:30起床。
天気は晴れ。
*
丑三つ時に目が覚めてしまい、それ以降全く眠れない。ので、ココナラで受注した仕事をこなしたり、萩原朔太郎の『僕の孤独癖について』を読んだりしていると、いつのまにやら5時を過ぎ。
すっかり明るくなった外に、ぼくはどうしようもなく不安になる。今日が始まる感覚に怯えてしまう。
寝不足のせいだろうか? それとも、昨夜薬を一つ飲み忘れたせいだろうか?
とにかく、正体不明の不安は、付き合い立ての恋人のように、ぼくに付いて離れない。
ぼくは、何を怖がっているんだろう?
「正体がわからないから、怖いんだろう?」
ああ、そうかもしれないね。
全く、厄介なことこの上ないよ。
でも、正体がわからないということは、そもそもそんなものは存在しない可能性もある。つまるところ、こんな不安は、ぼくの思い込みに過ぎないということ。
在りもしないことに目を剥き、起こってもいないことを心配する。それを考えると、ぼくを死に至らしめようとする病が、ひどく下らないものに思えてくる。
はじまらないからはじめた それだけ
何も怖くもないのに怯えてはいられないでしょう?
――女王蜂『Introduction』より引用
ああ。
全く以て、その通りだ。
本当はきっと、怖いと思っていることなんて、そんなに無いんだ。
「正体不明の不安」なんて存在しないものに、後を追われているだけなんだ。
後を追われているなら、それを終わらせてしまえばいい。ソレに実体があろうと無かろうと、蹴り上げてしまえばいい。それで、この話は終いだ。
……んん。明らかに寝不足だけど、頭はすっきりしてきた。(ブルーライトのせいかな?)
ぼくにまとわりついていた不安も、「そもそも存在しない」と決めつけたせいか、どこかへ消えてしまった。やっぱり、存在しなかったんだろうか? まあ、もうどうでもいいか。
ああ。
外に、まごうことなき朝が訪れた。
それは、この部屋も同じだ。
そしてこの日記が、ぼくのIntroduction。
存在しない不安なんか置き去りにして、今日を始めよう。
Introduction/女王蜂(2019年)
*
「僕だけが、鳴いている」
これは、
僕と、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。
連載中。
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