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何か飲むかい? 話してくかい?

6/24。

5:00起床。

天気は晴れ。





……ああ、いらっしゃい。調子はどう? ……そう。ところで、なにか飲んでいかない? カフェインは切らしちゃったから……黒豆茶ならあるよ。あと、紅茶も……。どっちがいい?


おいしい? ……冷たい方がよかったかな。でも、朝はまだ冷えるからね……。そうだ。ハチミツの飴もあったんだ。あげるよ。喉にもいいよ。……ああ、うん。僕、ちょっと喉を悪くしてね……。大したことじゃないんだけど。


……失礼かもしれないけど。君は、ちょっと疲れた顔をしているね。……うん。週の真ん中だからね。どうしたって、疲れてしまう日だ。……僕? 僕も、それなりに疲れてるよ。しっかり寝たはずなんだけどな……はあ。こういうのって、どうすればいいんだろうね。君は、知ってる?


……ああ、いけない。うっかり、ぼーっとしてしまったよ。君がいるのに、申し訳ないね。……寝不足、なのかな。まあ、それがわかりやすい理由かな。……ちょっとね、考えていたんだよ。君は、どんな人なのかなって。……だってカフェインが好きなら、次はコーヒーを用意しなくちゃ、だから。ふふ。


……ちょっと、ウソついちゃったな。本当は、君のことを知りたいだけ。ただ、それだけなんだ。理由なんて、ないんだよ。……んん。自分でいっておいてなんだけど、照れちゃうな。……飴、もう一ついる? ……うん、おいしい。


うれしいな。……って、つくづく思ったよ。君に会えて、君とお茶ができて、うれしいな。なんだか、安心するよ。……君は、どうかな。僕と、同じだといいな。


……どうかな、もう一杯。……そろそろ、行かなきゃいけない? ……そう。


君にも「行かなきゃいけない」場所があるんだね。それは、君にとって「行きたい」場所かな? 「行きたくない」場所かな? ……ちょっと、いじわるな質問だったかな。


……僕の「行かなきゃいけない」場所? それはね……秘密にしておくよ。君が秘密にしているのと、同じように。……「行きたくない」場所にも行かなきゃなんて、生きるっていうのは厄介だね。


また、いつでもおいでよ。……ううん。また、来てほしいな。僕が、うれしいからさ。……君に会えると。


じゃあ、いってらっしゃい。また、話そうね。





「僕だけが、鳴いている」


これは、
僕と、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


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