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「普通じゃない」僕を、許してよ。

6/17。

5:00起床。

天気は晴れ。





何かあったわけじゃないのに、泣きそうになっている自分がいる。……「何かあったわけじゃない」はウソ、か? たしかに昨日は、「何かあったわけじゃない」けど。その前、さらにその前……。色んなことが積み重なって、僕の中に溜まっていた悲しみが、こぼれそうになっているのだった。


「悲しい」と思ったのは、ひさしぶりかもしれない。「嫌い」とか「憎い」とか、そんなことはよく考えるけど。「悲しい」……。「嫌い」「憎い」と思ったときは、僕の波は荒れ狂っているけど、「悲しい」と思ったときは、嵐が過ぎ去った後の、波が凪いだ感じに似ている。上手く、いえないけど。


僕は、ボクを持て余している。最近は、特に。こんな自分をどうすればいいのか、わからない。どうすれば、「普通」になることができるのか。そればかり考えている。……そんなこと考えるのは止めようって、決めたのにな。でも、苦しいあまり、考えてしまうんだ。「普通」になれば、楽になれるんじゃないかって。本当は、そんなことないんだけど。


「心」とか「気持ち」とか、そんなものは存在しなくて。僕が発達障害なのも、うつ病なのも、頭のつくりが原因で。不調が続いているのも、時期的なもので。……全部、わかっているのにな。それでも、「どうにかならないか」と思ってしまうのが、人間の性なのか。……それは、いい過ぎか。訂正。僕の性なのか。


じっとしていると、先のことを考える癖がある。……どれくらい先か、って? ずっと、ずーっと先。そこには、老人になった自分の姿がある。(それまで生きているのかは、さておき。)


そして、さらにその先のことを考える。パートナーを亡くしたら。もしくは、自分が亡くなったら。僕は、どうなってしまうんだろう。特に前者。家族だと思える唯一の人を亡くして、僕はそれからも生きていけるんだろうか……。そもそも、生きていく意味があるんだろうか……。


考えて、考えて、そして訪れるのは「悲しみ」だった。僕らはまだ20代で、何十年も先のことを考える必要はないのに。僕は、自分で自分をいじめている。大切な人を失うなんて、最も「悲しい」ことをシミュレートして。バカだな。改めて思う。


許されたい。そう、常々思っている。……誰に? 自分に? ……そうだ。僕は未だ、自分で自分を許すことができないでいる。


「普通じゃない」僕を、許してよ。……ずっと許せずにいたから、何を許せばいいのか、忘れちゃったな。


もういい。もう、いいんだ。忘却は許しの証だから。……そう、思っていたい。





「僕だけが、鳴いている」


これは、
僕と、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


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