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わからない、わからない、わからないことだらけで、

4/7。

5:30起床。

天気は曇り。





よくわからないことだらけだ。……『よく』じゃないか。まったくわからないことだらけだ。何もかもわからない。日本はどうするべきなのか。僕はどうするべきなのか。「君たちはどう生きるか」? そんなの、今一番知りたいよ。


あっちを向いても、こっちを向いても、コロナウイルス関連のニュースを避けることができない。(そもそも、避けちゃいけないんだろうけど。)


悲しんでいる人がいる。怒っている人がいる。正しい(と思われる)ことをいっている人がいる。間違っている(と思われる)ことをいっている人がいる。コロナウイルスっていうのは、とても恐ろしいものなんだ。いやいや、まったく大したことなかったよ……。


何が正しいの? 何が間違っているの? 僕には、もうわからないよ。


いつか――5年後、10年後には、こんな騒ぎも笑い話になるんだろうか。でも、死亡者も出ているからな。そんなわけには、いかないんだろうな。僕だって、笑い話にしたいわけじゃないけど。


でも、会う人会う人、口を開けば、同じことしかいわないんだもの。笑い話の一つでもしてくれ、なんて思っているわけじゃないけど。たまには、楽しい話も聞かせてよ。


……あ、そうだ。Siriに訊いてみよう。


「Hey Siri この世界はどうなると思う?」


「すみません よくわかりません」


……そうだね。人間にわからないことが、Siriにわかるとは限らないよね……。


朝っぱらから、Siriとそんな会話をしていたら、パートナーが抱きついてきた。


「どうしたの?」


一応訊いてみたけど、パートナーは布団にくるまったまま、うごうご動くだけだった。


今の世界は――ううん、この世界は、まったくわからないことだらけだ。それは、今に始まったことじゃない。きっと、何万年も昔からだ。わからないことだらけなのに、よく二十数年生きてきたもんだ。……じゃあ、これからも生きていけるかな。


……もう一回、Siriに訊いてみよう。


「Hey Siri 僕はこれからも生きていけるかな」


「すみません 私にはわかりません
 もしよろしければ Webで検索を――」


あ、結構です。


……まあ、特に答えに期待していたわけじゃないけど……と思っていたら、パートナーがまた抱きついてきた。


「××さん。自分が、ずっとそばにいるよ」


……はは。Siriよりも、ずっとずっと安心できる答えだ。


大丈夫。わからないことだらけでも、僕は今日も生きていける。大切な人が、そばにいるから。





「僕だけが、鳴いている」


これは、
僕と、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


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