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映画が先か、原作が先か。

職場でこんな話題が出た。
Aさん「原作を読んでないから『ルックバック』まだ見に行けないわ」

U君「まじすか?見た方が良いですよ」

Aさん「U君は原作読んだの?」

U君「いや、原作は読んでないですけど、映画は見に行きました。今一番おすすめなんでとりあえず見た方が良いですよ」

Aさん「原作読まずに見れるわけがない」

こんな話からランチタイムに原作を先に読むか、映画を見るかについて話し合うことになった。

きっかけは「ルックバック」だったが、話し合いは主に小説or映画の流れになったので今回はその方向で進める。小説の部分をマンガに置き換えていただいても構わない。

原作or映画どっちが先か問題には、5つの派閥があると思う。

●原作重視派

  • 原作(小説)→映画 or 原作だけ
    ①原作を読んだ後に映画を観たい派
    ②原作だけ(映画は見ない)派

●映画重視派

  • 映画→原作 or 映画だけ
    ③映画を観た後に原作を読みたい派
    ④映画だけ(原作は読まない)派

●時と場合による派

時と場合によるとは思いつつも、ある程度の方向性は人それぞれあると思う。皆さんはどのは派閥ですか?

✴︎本編スタート

映画と小説のどちらが優れているかについては、長い間議論が続いている。映画は視覚的な魅力と音楽による感情の伝達が強みであり、小説は詳細な描写とキャラクターの内面の深掘りが特徴である。映画を見る前に小説を読むことで自分の想像力を膨らませたいと考える一方で、映画を先に見ることで物語の全体像を把握しやすくなると感じる人もいる。

個人的には、映画を先に見てしまうと、小説の先の展開がわかってしまい、読む楽しみが減ってしまうと考えている。また読書を先にするのは、続きが知りたいという気持ちが読書の動機となっていることがあるからだ。そのため、映画で結末までわかってしまうと、小説を読む動機が薄くなってしまう。

あとは自分の想像力と自らの解釈を楽しみたいからこそ、原作小説を先に読むことが多い。

先日SNSで調べていたところ、面白い反応をいくつか見かけた。推し界隈の方々の視点がユニークであったのだ。

原作を読むことでキャラクターのバイアスを入れず、俳優さんの解釈や演技を楽しみたいから先に映画を見るとのことである。

自分の解釈が好き、自分で解釈したい私は目から鱗であった。ある意味、自分至上主義みたいな自分がいることに気付かされたのである

✴︎映画が先か、小説が先か:それぞれの意見と理由

映画を先に見るか、小説を先に読むかについては、多くの人々がそれぞれの立場を持っている。以下に、ランチタイムに職場の方々と語った映画を先に見る派、小説を先に読む派、そして両方を楽しむ派の意見と理由について見ていく。

✴︎映画を先に見る派の意見

視覚的な理解の助け

映画を先に見ることで、物語の全体像やキャラクターの関係性を理解しやすくなるという意見があった。特に、複雑な設定や多くの登場人物がいる作品では、映画を見てから小説を読むことで、より深く物語を楽しむことができると感じる人がいるようだ。映画は視覚的な要素が強いため、物語の世界観やキャラクターのビジュアルを一度に把握できる利点があると言える。

短時間での楽しみ

映画は短時間で物語を楽しむことができるため、忙しい現代人にとっては手軽なエンターテインメントである。映画を見て興味を持ったら、さらに詳しく知りたい部分を小説で補完するというスタイルも今風である。映画は一般的に2時間程度で完結するため、時間の制約がある人にとっては魅力的なコンテンツだ

感情の先取り

映画を先に見ることで、感情のピークを先に体験できるという意見もあった。映画の映像や音楽、演技によって感情が高まりやすく、その後に小説を読むことで細部を補完し、物語の理解を深めることができる。

✴︎小説を先に読む派の意見

私だ。

想像力の自由度が高い

小説を先に読む派としては、映画を先に見ると自分の想像力が制限されると感じるのだ。映画の映像やキャストのイメージが頭に残り、小説を読む際に自分のオリジナルのイメージを持つことが難しくなるからである。小説の楽しみの一つは、自分のペースで物語を進め、自分の想像力でキャラクターや風景を描くことだと考えている

オリジナルの尊重

原作がオリジナルであるという考えもある。作品のオリジナルを尊重し、作者の意図や細かな描写を最初に体験したいという思いがある。映画は監督や脚本家の解釈が加わり、原作とは異なる部分が出てくることが多いため、まずは原作を楽しみたいのだ。

詳細な描写の楽しみ

小説は映画に比べて詳細な描写が可能である。キャラクターの内面や背景、物語の細部に至るまで、映画では描ききれない部分を深く掘り下げることができる。これにより、物語の世界により深く没入できると考えている。

✴︎両方を楽しむ派の意見

異なる視点からの楽しみ

原作と映画の両方を楽しむ人は、それぞれのメディアが提供する異なる視点を楽しんでいるとのことだ。映画は視覚的な表現や音楽で感情を伝えるのに対し、小説は内面的な感情や細かな描写を深く掘り下げることができる。両方の特性を楽しむことで、同じ物語でも異なる角度から理解し、より幅広い楽しみ方をしている。

✴︎その他の意見

作品のジャンルによる選択

作品のジャンルによっても、どちらを先に楽しむかが変わることがある。例えば、ファンタジーやSFなどの設定が複雑な作品では、映画を先に見ることで世界観を理解しやすくなるという意見が出た。一方で、ミステリーやサスペンスなどの作品では、ネタバレを避けるために小説を先に読む人が多いようだ。

作品の長さやボリューム

作品の長さやボリュームも、どちらを先に楽しむかに影響を与える要因である。例えば、長編小説やシリーズものの場合、映画を先に見ることで全体の流れを把握しやすくなる。一方で、短編小説や単巻の作品では、小説を先に読むことで物語の細部を楽しむことができる。

個々の読書・視聴スタイル

個々の読書・視聴スタイルも重要な要素です。例えば、読書が好きで時間をかけて物語を楽しむ人は、小説を先に読む方が好ましいだろう。一方で、映像作品を好む人や、忙しくて時間が取れない人は、映画を先に見ることが多いと思われる。

✴︎まとめ

映画を先に見るか、小説を先に読むかについては、それぞれにメリットとデメリットがある。原作を先に読むことで自分の想像力を活かし、オリジナルの物語を楽しむことができる。一方、映画を先に見ることで物語の全体像を把握しやすくなり、手軽に楽しむことができる。どちらを選ぶかは個々の好みによるが、両方を楽しむことでより深い理解と楽しみを得ることができるだろう。

皆さんはどっち派ですか?

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