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いい映画を観たあとは必ず、反抗期の中二男子みたいな態度。


題名意味不明ですね。
我慢してちょっと読んでください。笑


しっかり考えたり感じたりするタイプの
小説を読んだ後。
また、展示会や美術館、映画を観に行った後。

わたしは、決まって1人になりたくなる。

なので、そういう種類のものは一人で行くようにしている。

(もちろん楽しい映画などは人と見に行って、感想を言い合ったり、考察したりするのは好き)



静かに映画館を出て、
ひとことも話さず
家に帰ったり、カフェに寄ったりするのが
1番ベストだ。  

その間の頭の中は、自分のたくさんの言葉と
さっき見た作品の情景がぐるぐると回っている。

ふと思い付きで服屋などにでも寄って、
迂闊に店員さんに
「これいいですよねぇ〜最近入荷してぇ〜〜」
など長々と話しかけられたら終わりだ。


または、帰りに友達とご飯の予定を入れていて、
近況報告や恋バナをされたら台無しだ。


グッとくるいいものを見たあとは、

誰にも今の心の中に入られたくない!と思う。
この世界観からしばらく抜けだしたくない
と言う感じ。

または、

この感じを違うものですぐに塗り替えてしまうのはもったいない、

と言う気持ちだ。

今話しかけるなよ
1人にさせてよ、部屋に入ってくるな

と中二男子の親への態度のような。
ややこしい反抗期のような気持ちになる。
(題名の伏線回収出てきましたね。これ見ても意味不明という人はもう諦めてください。笑)


だから、映画を見に行くときなどは

「これは友達といける軽めのやつ」
「これは一人でいかないと危険」
などと分けている。

その選択を間違えて
友達の前で急に反抗期になると困るので。
(27歳 女性でそれはやばいので)

でも本当は、
自分と似ている感性の人とであれば
どんな映画も、どんな展示会でも一緒に行きたい。

感想をべらべら話す感じではなく
ぽつりぽつり、よかったこと、感じたことを
共有できたり、
整理できるまでお互い無言でもいいような人。


でもなかなかそんな人は多くない。
そうじゃない人とはやはり
終わった後の余韻が台無しになる可能性があるため、一人で行くようにしている。


この前、今の彼に1人で映画に行くと話をしたら

「一緒にいこうよ!全然着いてくよ!」
と言われた。

「でもキミが好きなタイプの映画じゃないと思う」

というと、

「一人でいかれるの寂しいじゃん。僕も見てみたいし」とのこと。

違うんだよな〜
わかんないかな、1人で行きたいのよ

それを説明するために、
「余韻」の話をした。


彼は結構ゴルフがち勢なのだが、

「ゴルフをいいスコアで回れた時、
帰りの車で、〝今日のあのショットよかったな〜気持ちよかったな〜上手くできたなぁ〜〟って
悦に入ったり浸りたい気持ちあるでしょ?
それに似てる。」

と言うと

「それはわかるけどね。ふーん」

とあまり納得はしてもらえなかったが、
とにかく断ることには成功した。笑



散々、感性の合う人はなかなか居ない
と書いてきたが、
実は父親とそこの部分がかなり似ている。
まあ血の繋がりが関係しているのかは分からないが、読んできた本などが似ているというのもあると思う。

一緒に映画館にいくことはないが
たまに後から同じ映画を観ていたとわかった時
好きなシーンについて話すことがある。

大抵2時間半くらいの長い作品の中で
好きだったシーンが同じだと、合う。


以前、菅田将暉・小松菜奈主演 映画「糸」の
話をした時に父親が、

「あのカラオケのシーンが一番良かったなぁ」
と言った。
そんなに長くない途中で出てくるシーンだった。


わたしは映画「糸」自体はそこまで高評価ではなかったが、唯一そこはよかったと思っていたシーンだったので、かなり驚いた。

「え。同じでびっくりした」

と言ったら、
父親は恥ずかしそうに喜んでいた。笑


誰かと感性が似ていて共有できるって
かなり貴重で、すごく嬉しいことだ。

これから感性が似ている友達が見つかれば
1人映画として選んでいた作品も一緒に行きたい。


そうじゃない限りは
27歳 女性の体裁を守るためにも
無理して人とは行かないでおきたい。

わたしの中の中二男子がバレるとやばいので。


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