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同棲初めのプレミア期間


初めて人と住む。きちんと生活する。
週末だけ住むのではなく、ふたりの生活拠点が同じ場所に作られる。それは、各々の生活が重なり合いながらその場所で流れていくという事で、結婚しても他人なのにという思いがある以上、少し不思議な感じがする。


人の家とは違うから、お互いが生活しやすく整えなければいけないし、引っ越し後はそれがままならず、早く整った落ち着く空間で過ごしたいなと少しストレスがかかる。
片付かない段ボールや、仕舞い場所のないものたちがそのままの状態で溢れかえっていて、精神的にうっすら嫌な感じ。

早く、自分たちの家に帰って来たな〜〜みたいな空間を作りたい。楽しみながら作っていきたい。




今1番嬉しいことは、帰ってきたら「ただいま」が言えて、出迎えてくれる人がいること。
出て行く人を「いってらっしゃい」と送り出せること。


一人暮らしをしているとしばらくそういう事から離れていたし、実家で暮らしていた時はその有り難みや嬉しさも分からなかった。

この生活に慣れたら、実家にいた時と同じように些細な喜びは消えてそれが日常になるのか、と少し残念な気持ち。
だけど逆に、日常になることが正常で、それは喜びなのかもな、と思い直す。
今は全部特別。いずれ全部日常って感じだな。




でも慣れてきて、初め出来ていた愛情表現や気遣いが失われていくのは違う気がするから、それは日常化せずに、続ける努力をしていきたい所存。



今は少しのことが嬉しく貴重に感じられるプレミア期間だ!!ブーストがかかってる!!!と全てのことに対して思う。


帰って来たら部屋が暖かい。灯りがついている。迎え入れてくれる人がいる。先に帰って来たら帰ってくる人のために部屋を暖かくして迎え入れようと思う。ご飯を毎日誰かのために作る。美味しいと言ってくれる。好きなひとが、眠る時横にいる。仕事に行きたくない気持ちや不安なことがそんな日常に溶けて、ゆっくり薄まっていく感覚。



毎日続いていくけど、絶対に当たり前じゃないし、毎日嬉しいと思いたい。



ずっと一緒にいたら、いつもご機嫌じゃいられないし、逆に不機嫌もご機嫌も見せられるのがお家だから、それも受け入れる。


今まで、一緒に住んでいたわけではないから、お互いがご機嫌率高めの時に会っていた。


初めて対面する感情の波や、不機嫌な時の相手との関わり方、その言葉遣い、色んなことを知っていくと思う。





ずっとご機嫌でいて!なんて無理だから、お互いのそういう状況にまずは慣れていきたい。
慣れていきながらお互い「こういう時はこう対処して欲しい」みたいな関わり方のコツがわかって来て、それも日常に溶け込んでいくんだと思う。


彼にしてあげたいことは沢山あるけど、
無理をして今後それが失われたり、相手に見返りを求めすぎると自分が辛くなってしまうから、序盤からほどほどにしていくことにする。



朝ごはんは、起きる時間が違うからそれぞれで。わたしの帰りが遅いから、平日ご飯は作るけど、洗い物はお任せで。洗濯はできる時にする。苦手なことと、得意なこと、それぞれ頼り合いながら生活する。


いってらっしゃいのハグと、お見送りは必ずしたいのでする。おやすみのキス。喧嘩してもその日寝るまでには必ず仲直りする。 
コップが一杯になる前に、きちんと言葉にして思っていることを伝える。(ちょっと苦手)




今、このプレミア期間の気持ちを時が経っても思い出せるように、ここに記録しておきます。


なんでも時間が経てば慣れていくから
絶対に数年後これを見返したら、「初々しい...」とかなるんだと思う。甘っちょろいこと言ってるな...とか、白い目で見たりしちゃうのかも。



いちばん身内に近い他人。
でもとっても好きな他人。


とにかく、別の人間だということを決して忘れず、おごらず、仲良く生活していきたい!!





***

ちなみに、同棲初日に彼の引っ越し疲れが重なって、自然と口調が冷たくなっていて、わたしが初めてすぎて驚いて、悲しくなって、それに耐えられず、1日溜め込んだのち、夜大泣きをして訴えるという事件が発生した。
まじでウケる。ごめんな、悲しさのキャパがなくて。

ひと通り伝えて、すぐ元通りでした


同棲初日。幸先良好!!!!(?)


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