見出し画像

絵本プロジェクトに込めた想い②

今回公開されるドキュメンタリーはパアララン・パンタオ(Paaralang Pantao)の子供たちと作った絵本の内容、、、ではなく、Paaralang Pantaoの背景や絵本じゃなきゃいけなかった理由をまとめたやつです。

フィリピンのキラキラした高級ブランドが並んでる街から一歩外れた場所にみんなのゴミが集められるところがあり、そこの近くに家を建ててゴミを売りながら生活する人々がたくさんいます。その街で育つ子供たちが自分たちの力で道を開けるためにPaaralang Pantaoというフリースクールができました。
フィリピンや他の発展途上国に行かれた方はおわかりかもしれませんが、お金持ちの世界と貧しい人の世界は想像よりはるかに違います。私たちはV-ACTの活動の一つである「フィリピン渡航」でその差を近くで見ることができ、少しは経験することができました。まあ少し近寄るだけでは全てがわかるわけではないけど、メンバー一人一人が胸を打たれたことは事実です。フィリピンに長い間住んでた私もやっぱり貧しい街(スラム街)は心が痛み、目の前の風景には絶対慣れてはいけないと思うような経験でした。

そんな場所でお勉強をする子供たちを想像できます?

一生懸命先生の話を聞く真っ直ぐな目、学ぶことに喜びと楽しさを感じて無邪気に笑う口、何事にも取り掛かる小さい手、友達と休み時間かけっこをする細いけど丈夫な足。世の中の子供たち、特に教育が貴重な資産である場所に住んでいる子供たちはみんな学校が大好きなのです。でもその学校も今は運営するのが厳しい状態になっています。資金が少なくなり、先生方のお給料を払うことができず、先生方はどんどんいなくなり、受け入れられる子供の数も少なくなっている状態です。私たちに教育の大切さと人を想い、一緒に生きていく重要性を教えてくださったPaaralang Pantaoの子供たちと先生方のために私たちは行動したいと強く思いました。その気持ちが形となったものがこの絵本です。

V-ACTの理念上、直接資金を送るっていうのは今まで築きあった平等な関係性を崩す恐れもあり、そういう上下関係を生む活動はできませんでした。それならばPaaralang Pantaoの子供達とV-ACTメンバーで一つの作品を一緒に作り上げ、販売し、そのお金を資金に回すことは可能なのではないかと考え、絵本プロジェクトが進みました。絵本の物語はV-ACTがPaaralang Pantaoの子供達のために作ったものであり、私たちがこういう大人に成長してほしいと心を込めた内容です。それをまた他の子供たちにも読んでもらいたくて絵本にしました。
個人的には絵本は子供のためだけではなく、大人にとっても温もりを感じるものだと私は思います。大人になっても子供の頃読んだ絵本は今でも好きですし、たまに見返すこともあります。絵本の内容から学んだことも多々あります。皆さんの心に寄り添える、温かみがある絵本で私はパアララン・パンタオのことを知っていただければ幸いです。

ぜひドキュメンタリーをご覧になって、絵本を手に取っていただきたいです。

さら


【The Monkey Who Wanted to Fly】販売中!⇓

ハンドメイドマーケットminne『VACT’s Gallery』、各種SNS ( Instagram, Facebook)のダイレクトメッセージから、ご購入頂けます。

【絵本ドキュメンタリー】公開中!⇓

YouTube: V-ACT Anyone Can Take action


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?