弁理士ハリママの発明寺子屋®第3話

株式会社AI Samuraiの取締役CIPO(知的財産最高責任者)、弁理士の播磨(はりま)里江子です。
このnoteでは、主婦や母親としての視点と、弁理士という知的財産専門家としての視点とを掛けあわせることで、発明は難しいことではなく、誰にでも出来るということを説明していきたいと思います。

本日のテーマは、『発明寺子屋』って一体何なの?第二弾。
今月末(2020年6月30日(火))まで小学生のアイデアを絶賛募集中している、「新型コロナウィルスに打ち勝つために考える”ちょっとした工夫”」

にご応募頂くにあたり、そもそも発明って何なの?という点についてお話したいと思います。

1.「新型コロナウィルスに打ち勝つために考える”ちょっとした工夫”」について

発明寺子屋では、2020年3月27日から6月30日まで、新型コロナウィルスに打ち勝つための「みんなをハッピーにする発明」を大募集しています!
新型コロナウィルスの影響で学校が休校になり、多くの子ども達が自宅待機という初めての経験することになりました。そんな初めての経験をした今だからこそ感じられる、考えられる”ちょっとした工夫”こそが、素晴らしい発明になる可能性があります

【応募詳細】
テーマ:新型コロナウィルスに打ち勝つために考える”ちょっとした工夫”
(新型コロナウィルスを経験して気付いた事・思い付いたアイデアであれば何でもOK!)
募集期間:2020年3⽉27⽇(金)〜2020年6⽉30⽇(火)
応募対象:小学生(小学1年生~6年生)
応募方法:下記の項⽬①及び②をご記⼊の上、<info@aisamurai.co.jp>宛にご送付ください。
■ご連絡頂きたい事項■
メール件名:発明寺子屋への応募
メール本文:
①お子様のお名前
②お子様の学年
③メールアドレス

2.発明とは何なのか

1)それでは、そもそも「発明」とは何なのでしょうか?発明家といえばエジソン…。なんだか凄い人や特別な人しか発明は出来ないのではないか?小学生の子どもになんて、難しいのでは??発明には、そんな敷居の高そうなイメージがあるのではないでしょうか。
そんなことはありません。研究者や技術者ではなくても、子どもであっても、誰に出も「発明」は出来るのです

2)「発明」について考えてみましょう
「発明」とは何かを広辞苑で調べると…『新たに物事を考えだすこと』(引用)とあります。
これでも少し難しような気がするでしょうか。そこで私が小学生の皆さんに発明とは何か、を説明するときには、次のような表現に変えてお伝えしています。

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では、「まだない初めてをつくり出す」とはどのようなことでしょうか?
まだない初めてをつくり出すと言うと
①完全に(まったくの)新しいものを創り出す
ことと思い込みがちです。例えば、これまで人類が考え出せなかったような新しい薬(例:新型コロナウィルスを完治する薬)をつくりだすと言ったように、もの凄いく革新的かつ画期的なものでなければ該当しないのではと思いがちです。
でも、実はそんなことはありません。
②既にあるものを活用したり組み合わせたりすることによって、新しい価値を生み出す、
ことも含まれるのです。

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3)具体例で考えてみましょう
ではこの②”新しい価値を生み出す”について、具体例で少し考えてみましょう。例えば、鉛筆と、消しゴム、という2つの知られている物があったとします。これは個々には既に知られているものですので、未だない初めてではありませんね。

消しゴム付きえんぴつ

では、これらを組み合わせて消しゴム付きの鉛筆とした場合にはどうでしょう。一度に持ち運びが出来る、消しゴムを失くさなくてすむ、消しゴムを省スペース化出来るなど、新しい価値を生み出すことになります。
そうなんです。既知のものを活用して新しい価値を生み出すこのような工夫も、立派な発明になるのです!(※もちろん、消しゴム付き鉛筆自体も既に知られている物ですので、本当の意味で未だない初めてというわけではありませんが。)
また、上記のように組み合わせるだけではなく、既知のものから逆に取り除くことによって新しい価値を生み出すような工夫も考えられます。この辺りの詳細は、また改めてお話したいと思います。

4)このような具体例を見せながら小学生の皆さんにお話をしてみると、「なんだかそれなら僕にも(私にも)出来る気がしてきた!」という声が少しずつ聞こえてきて、よし、ちょっと発明してみよう!という気持ちになり始めてくれます。

子どもの声

※上記は、発明寺子屋に実際に参加しインタビューに答えてくれたお子様の声の一部抜粋です。詳細はこちらをご覧ください。

3.さあ、皆さんも応募してみましょう!

ここまで読んで頂き、「発明ってなんだか簡単そう!」自分にも発明が出来そう、子どもにも発明が出来そうと思った方。ぜひこちら☟をご確認頂き、小学生の皆さんの素敵な発明を届けて下さい!応募締切は今月末まで(残り4日!)お待ちしています!

※今回の企画にご応募頂くと、こんな素敵グッズがもらえるチャンスが!

<その1:発明認定証>

発明認定証

<その2:発明楽®の本>
※「発明楽®」は、国立大学法人鳥取大学が保有する登録商標(商標登録第5504635号および第5578205号)です。


執筆者プロフィール

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播磨 里江子 取締役 CIPO
慶應義塾大学理工学部卒・大学院修了(管理工学科)
小学生のときに海岸でテトラポットを見て「特許」を知り、在学中に弁理士資格を取得。
特許事務所及び企業知財部を経て、特許業務法人白坂の役員就任、その後2016年に株式会社AI Samurai(旧ゴールドアイピー)の取締役に就任。弁理士、特定侵害訴訟代理業務付記、東京都医工連携HUB機構APM、日本弁理士会関東支部知財教育支援委員、書道検定七段。
ミュージカル全般をこよなく愛するヅカオタの一人、知財教育および和文化への関心が強い一児の母親でもある。


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