原子爆弾とマッドサイエンティストから分かること。

最近、こんなドキュメンタリーの動画を見た。

原子爆弾が完成されたことに関しては、非常に興味深く、恐ろしい精神状態になったりしているもよう。

まず、原子爆弾開発は、相当、計画されたものだった。正直、ただの理系○カではできなかったと言っても過言ではない。

まず、その当時有名で、そして、原子爆弾を作る上で、理論を作ることができる科学者や数学者などでかなり有名な人を起用した。例えば、ノイマンがその一人だった。このような有名な人を起用して、若手の研究者を釣って、研究の人員を集めた。そして、研究所のロケーションを整えた。まず、秘密保持をするために、近くにはだれもいないようなところ、ロスアラモスを選び、そして、憲兵にガードはさせるが、研究所の内部には決して入れなかったというくらいの秘密保持が行なわれた。一方で、内部の科学者は全ての情報を把握させ、自由に意見を言える場所を作り、研究環境を整えたそうな。正直、ロスアラモスの研究所の所長はマネージメントがうまかったようだ。オッペンハイマーのことだけど。

原爆を製作に当たって爆縮という現象を均等に起こすということが重要になった。その際に理論を作る必要があった。爆発という複雑な現象を数式にした。(一体、何の式をどうやって作って、具体的にどういう数式になったのかが非常に興味ある。)

この計算をやるために、最新式のパンチカードの装置を導入したという話。いやあ・・・軍は金を持ってますなあ・・・。

その計算の結果、ノイマンは、32区画に分け、32か所の点火装置を。誤差が2/100万秒で、同時に点火する必要があった。

この点が非常に難しかったと言われている。

点火がほぼ同時にできるか確認するために、その当時の高速カメラを軍に要求したそうな。

そして、技術者の話から計算屋や理論やの話まで、きちんと報告を聞き。その上で、総合してオッペンハイマーは判断をしたらしい。正直、研究をやるうえでは、非常にいい環境だったらしい。

ただ・・・

一生懸命働いていると楽しくもあり、面白くて仕方がない。そうすると、考えることをやめてしまう。

という言葉が脳裏によぎるけどね。

そして、ナチスドイツに進軍し、すでに、ベルリン陥落が迫るなら、実は、ドイツは原子爆弾を作っていなかったということが判明する。正直、ナチスドイツが原子爆弾を秘密裏に作っているため、ナチスドイツよりも先に原子爆弾を作ってしまえばいい・・・という軍の考えは崩れ、この時点で、原子爆弾開発の大義がなくなっていた。

この付近で、ロスアラモスの研究所では、「そもそも、原子爆弾を作る必要はあるのか?」という疑問を持つ科学者もおり、次々と去っていった。

その時、オッペンハイマーは、なんと、

原爆はアメリカの軍備機密となり、いつ新たな戦争で使われるかわからない。むしろ、原爆を完成させて実験を行い世界の人々に原爆の恐ろしさを知ってもらえば、国際平和を話し合う良い機会になる。

という言葉で残っていた研究者を釣ったらしい・・・。

その結果、広島、長崎に、原子爆弾が、落とされたのか。随分とマッドサイエンティストじゃないか・・・。

その後、度重なる米軍の空襲で大日本帝国は終わってるにも関わらず、原爆を落としたのが謎だったが.・・・初期の頃は、砂漠や無人島でデモンストレーションし、原子爆弾の威力を見せつける計画があったらしい。ただ・・・実戦で行なわなければ、意味がないという強硬派がいて、それで、日本に原子爆弾を実戦とて、落としたと?

科学者には軍事に関する特別な能力がないからと言い訳して原爆投下の決定を事実上認めた

と、研究者は逃げたと。いやはや、 これは鬼畜の所業やな。

最終的に、トリニティー計画という最後の原子爆弾の開発の最終段階の実験を行なったそうな。

そのトリニティー実験で、研究者たちは初めて自分等が作ったものの恐ろしさを知った・・・。だって、威力がものすごかったから。

それにしても、科学の技術の進歩は恐ろしい。そのうち・・・

我々人類は恐ろしい代償を払うことになるでしょう。

・・・いや、もう代償を払いまくる羽目になってるのだが・・・。

後に、日本の物理学者の朝永振一朗は、このような原子爆弾が落とされたことを知った結果・・・

科学者の任務は法則の発見で終わらず、その善悪、両方の影響を人々に知らせ、誤った使われ方を防ぐことに努めなければならない。

と残している。

さすがに、これは・・・落とす意味があったのか?という問いしかない。.

そして、太平洋戦争が終わり、東西冷戦になった。そして、ソ連も原子爆弾を開発した。そして、 アメリカは水素爆弾を作った。

オッペンハイマーは水素爆弾については、反対をしていたそうだが・・・その一方で、原子爆弾の小型化すれば、 民間人を巻き添えをしないので、原子爆弾の改良にいそしんでいたそうな。いや、さすがに、それもやばいやろ...

それで、結局、オッペンハイマーは、スパイ容疑で公職追放になった。

それにしても、科学技術が薔薇色の夢か悪魔になるかは、人類の心がけ次第だな.・・・と考えさせられた。

そして、科学者が、国策や軍に関わるとロクなことにならないわな.・・・。

まあ、大体、政治に関わるとロクなことがない。

それにしても、よい環境でヤバイものを作ってしまうこともあるんだなと考えさせられたわ

まあ、いろいろと科学が政治や軍事と関わるとロクなことがないわな・・・。

ということを考えさせられた。

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