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瀬戸内国際芸術祭 2022 春会期|2日目 男木島編

続き

今年の春会期に訪れた「瀬戸内国際芸術祭」の旅記録です。以下の記事の続きになります。

よろしければ、こちらもご覧ください。


1日目その後
宇野港から移動し、児島(岡山)にて夕食を。海のものが美味しい場所に行く時は、地元色強めな回転寿司屋さんに行くのがオススメ。

【立ち寄りスポット】

📍いづつや 児島店
地元の方々に愛される回転寿司屋さん。母の日ということもあってか、ファミリー客で賑わっていました。その日に仕入れたオススメのネタの数々がホワイトボードに書かれていて、次から次へと完売の文字が。慣れない我々を見かねてか職人さんが逐一声を掛けてくださり、お陰様で美味しいお寿司を堪能することができました。リーズナブルなので、とりあえず旅の記念に食べてみるか!と馴染みのない種類のお寿司にも気軽に挑戦することができます。

お腹を満たし、瀬戸内海に沈みゆく夕日を浴びながら瀬戸大橋を渡り、いよいよ四国に突入。

児島から車を走らせること約1時間、宿泊先の高松港周辺へ到着。

お安く快適に宿泊したい時に利用させていただくことが多いコンフォートホテルさん。高松は今年3月にオープンしたばかりとのことで、オープン記念キャンペーン価格にて(2名1室/朝食付き/1人3,300円)お得に宿泊することができました。高松港へは車で約5分(徒歩約25分)と、お車でお越しの方には好立地かと思います。駐車場あり。


今日は女木島&男木島を回って大阪に戻るぞ!と気合十分に意気込んでいた2日目の早朝、朝食会場にて突然悲劇が起こりました。

朝食をいただこうとお皿に手を伸ばした瞬間、腰に電流が走ったような違和感が。もともと腰痛持ちなので、いつものお決まりのアレかと軽い気持ちでいたところ、時間が経つにつれてこの腰の違和感が増すのが分かり、これはまずいと近くの整形外科へ駆け込みました。

この日は月曜日。そうです、病院が混み合うあの月曜日です。何とか朝一番に受付を済ませ、待っている間はホテルに戻ってできる限りの養生に努めました。刻一刻と迫るフェリーの時刻に焦りを感じながらも、まずは少しでも腰の痛みを緩和することに神経を注ぎました。軽度のギックリ腰との診断で、この程度であれば無理のない範囲内で極力身体を動かすように(芸術祭に行っても問題ない)とのお達しをいただけたので、完全装備(痛み止めを飲み、湿布を貼り、コルセットを装着)をして芸術祭に繰り出すことを決めました。

当初予定から2本(4時間)遅れのフェリーに乗船し、女木島を諦めて泣く泣く男木島だけに目的地を絞って楽しむことに。

この時した私の選択が、この後更なる悲劇を招くことになろうとは、、笑 


男木島

【時刻表】

時刻表:高松港-女木島-男木島(フェリー)
片道540円/大人1名 ※高松港-男木島

高松港発(12:00)⇒男木島着(12:40)

女木島がチラリ
もうすぐ女木島
男木島に向かう途中で女木島にフェリーを寄せるのですが、その時に見えるモアイ像の後頭部が何とも愛くるしい

既にお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、何を隠そう目的地である男木島は傾斜が特徴的な島で、作品を鑑賞するにも食事をするにもなかなかの坂道をのぼっていかねばなりません。どちらの島にも過去訪れたことがある身にも関わらず、なぜあの時冷静な判断ができなかったのでしょうか。アドレナリンがそうさせたということにしておきましょう。

とは言え、せっかくの男木島。腰の許す限り島を練り歩こうと心に決めました。

右手に見えるは、男木島の玄関口
〈男木島の魂〉
ジャウメ・プレンサ

犬島と同様に男木島も比較的小さな島なので、基本的には徒歩での散策となります。

私の記憶以上の急斜面に心折れながらも、歩みを進めます。すると不思議なもので、(痛み止めが効いてることもあって)気が付けば腰の痛みも和らぎ、芸術祭に集中できている自分がいました。アドレナリンとはすごいものです。

途中で見つけた無人販売所
民家の間をくぐり抜けます

汗なのか冷や汗なのか分からない汗を滲ませながら、ようやく最初の作品に辿り着きました。

〈瀬戸で舞う〉
川島猛、ドリームフレンズ
鏡の中の私

靴を脱ぐのも一苦労なほどの腰の痛みでしたが、それ以上に男木島にまた足を運ぶことができた喜びの方が大きかったです。

〈部屋の中の部屋〉
大岩オスカール
こんなところにも作品…?
〈漆の家〉
漆の家プロジェクト
〈漆の家〉から見える景色

傾斜の多い男木島ならではの景色が広がります。民家越しの瀬戸内海。絶景です。

〈漆の家〉で購入した漆塗りの一輪挿し
艶があって重厚感のある作りが素敵です
豊玉姫神社からの眺め
奥に見えるは「めおん号」
一触即発の猫2匹とそれを見守る1匹

男木島は別名猫の島とも呼ばれており、その名の通り島のいたるところで猫たちとの出会いがあります。とにかく人懐っこくてかわいい。

ドライフラワーショップ「オギノハナ」

坂道をくだっているとドライフラワーを手に写真を撮るレディーたちを発見。しばらく歩いているとドライフラワーを販売している「オギノハナ」さんというお店の看板が。立ち寄ってみると、天井から色とりどりのドライフラワーが吊られていました。店員さん(私と同じ大阪出身だそう)にお話を伺うと、雨が少なくカラッとした瀬戸内の気候はドライフラワーづくりに最適な環境とのこと。自然のままの風合いを楽しんでもらいたいと一切着色することなく作られているとのことで、店員さんのこだわりが垣間見られました。スターチス、素敵でした。

〈生成するドローイング-日本家屋のために2.0〉
村山悟郎

港近くまで戻ってきて、村山悟郎さんの〈生成するドローイング-日本家屋のために2.0〉を鑑賞。男木島最後の作品鑑賞となります。

2019年から継続して展開されている本プロジェクト。あの時からの時間の経過に思いを馳せながら、心静かに鑑賞しました。

17時男木島発のフェリーにて高松港に戻る予定でしたが、大事を取って15時発のフェリーを選択することに。滞在時間は約2時間と短い時間ではありましたが、(腰痛によりそろり歩きの私でも)心ゆくまで堪能することができました。

男木島発(15:00)⇒高松港着(15:40)

気になる飲食店もいくつかあって、夏会期には新たな作品も増えるとのことなので、次は体調万全にして来たいと思います。

【気になるスポット】

📍Damonte&Co

-おわりに-
春会期の瀬戸内国際芸術祭、思わぬトラブルもありましたが、充実した素晴らしい時間を過ごすことができました。島民の皆様、スタッフの皆様、整形外科の方々に感謝の意を表します。

ご覧いただき、ありがとうございました。

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