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「台湾有事亅への疑問


 親米派の人達と交流する機会が多いが、疑問に感じたことを書いてみたい。


①親米派は、中国は単独で戦うと考えている。

日本が中国と戦争になった場合、親米派の人達は、日本は米国と協力して戦うが、中国はどこの国とも協力せず、単独で戦うと思っているらしい。

日本は、これだけロシアを敵視してしまったのであるから、日本が中国と戦うときは、ロシアとも戦うことになる可能性が高いと考えなければならない。

 ロシアは、日中間の戦争の時機を見て、第二次世界大戦末期のように北海道に上陸しようとするかもしれない。北海道には米軍基地はない。北海道は捨てるという合意が日米間にあるという説すらあり、日本は兵力不足であるから、単独防衛などできない。その結果、北海道はロシアに盗られることとなる。


②親米派は、米国が日本のために戦ってくれると信じている。

米国が武力行使するには、議会の承認を得なければならない。米国民が日本のために、中国と戦って血を流すことに賛成するとは思えない。


③親米派は、米国と中国が戦った場合、米国が勝つと信じている。


朝鮮戦争は引き分けだったし、ベトナム戦争は米国の敗北だった。米国がアジアで勝ったのは、日本くらいしかない。親米派の日本人は、米国が一番強かった頃(日本が米国と戦った太平洋戦争の頃)の記憶のまま、時間が止まっているらしい。


④親米派は、日中戦争で、世界が日本を支持してくれると信じている。


台湾有事がきっかけで日中戦争になっても、日本を支持してくれる国は限定される。台湾を国と認定しているのは世界で13カ国しかない。中国が台湾に武力行使しても、台湾を独立国と認めていないなら、中国が侵略したことにはできない。中国人どうしの内戦でしかない。

EUの中に経済的に中国と関係の深い国もあり、そういう国は、中国とは地理的に遠いことを口実に不介入の姿勢をとるだろう。

また、日本は、サンフランシスコ平和条約で旧植民地を放棄している。台湾は日本の旧植民地であり、そこに介入することは、条約違反であるという批判が起きる可能性もある。


⑤前にも書いたことがあるが、日本に必要なのは、米国から自立することである。米国への依存を深めることは、斜陽国の米国とともに没落する結果しかもたらさない。

お読みいただき、ありがとうごさいました。



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