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てくてくすいすいのすけ②

2022.11月3日
前回あらすじ
「うけー!じょー!」_:(´ཀ`」 ∠):

という訳で無事(?)首里城内の有料エリア手前にて御開門を見守った我々は…

首里城を後にした。

〜完〜

☆あーーの先生の次回作にご期待くださいーー!




…てぇのは勿論冗談で。
そもそも御開門を見るために首里城本殿の前のたくさんの見どころをすっ飛ばしたので、一度首里城外に出る。
また今回のメインイベントは本島北部からやってくる御材木。このお材木が無事首里城内に到着するのを我々は見届けるためパレードの見える場所に移動した。

よぉ待たせたな!
守礼の門から首里城前交差点に向かう最中

9:10頃
あーーの一行、首里城前交差点に到着。
そのパレード、木遣行列と申す。

木遣行列
「木遣(きやり)」とは、「木を運ぶ(=遣り渡す)」という意味で、神社造営の神木などの建築用木材を大勢で運ぶときに使われる言葉。平成の復元時は木曳式のメインイベントとして多くの県民参加のもと実施されました。
令和の木曳式においても「木遣行列」として、旧中山門から首里城内へと御材木を奉納し、正殿復元工事の無事を祈ります。
沖縄県公式首里城復興サイトより

中山門跡から(使いづらいと話題の懐かしき2千円札でも)有名な守礼の門までの道のりを数々の催しと共に御材木がやってくるのだ。
その区間は世界遺産玉陵(王家のお墓)やお寺、また元・一中こと現•首里高校がある不思議な通りだ。歴史と生活の不思議な融合の静閑な通りが私は好きだが、この日は華やかさダイナミックさをもっていつもに増した魅力があった。

この度の木遣行列は3部構成となっていた。
まずは第一部を写真にてご覧いただこう。

なおパレード式のため、出発地点と到着地点でプログラムに時差が生じる。我々は到着地点側での観覧のため、プログラムよりやや遅れた時間だった事を記しておこう。


第一部「奉祝パレード」

9:17 首里高校吹奏楽

沖縄ソングメドレー
はっさよい!涙そうそうするさー!
かっこいいよ!

首里高校、前身を一中という歴史ある高校。元は首里王府の国学の学び屋として始まる。
母校である我が二中(現•那覇高)と共に鉄血勤皇隊という学生部隊を送り出した悲しい歴史を経ている。58年には本土復帰前の甲子園で沖縄代表として渡り、土を持ち帰ることも許されなかった悲しい歴史も新しい。
今なお進学校として名高い高校だ。

協賛企業や地元有志、将来有望な若者たちが開幕を見守る



9:24  首里赤田のみるく行列

普段、赤田みるくは旧盆の行事
アジア伝来を思わせる色味の装束。靴もすてき!
路地楽(ルジガク)
お供のおじ様がイケおじである。
厄を祓い幸を仰ぐ

ミルクとは、創作エイサー「ミルクムナリ」などでも知られる沖縄のメジャーな神様だ。「ミルクの神様」「ミルク神」などと呼ばれるが弥勒菩薩が豊穣神として根付いた仏教由来の神様だ。八重山地方辺りの白いお面が県民の想像するミルク神だが、赤田町のミルク神は人間味のある色をしてらっしゃる。

この時沖縄では童謡として有名な「みーみんめー♪」の歌詞でお馴染みの「赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)」をミルク行列の楽団(路地楽)が伝統楽器でもって演奏。慣れ親しんだ童謡が格式高い祝詞となる。

(ミルク世果報=みるくゆがふ、平和な世界の意)
ミルク世果報、ミルクユー(弥勒の世)が続きますように……。にしてもあっちいなぁ。

次回、9:31頃
「あっしぇ、デージマギーマヤーやさ」

(「わーお、チョーでかい猫チャン」の意)

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