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てくてくすいすいのすけ①

2022.11月3日

首里城復興の機運醸成と地域振興を目的とした催事を開催いたします。
国王・王妃出御、首里城復興特別見学ツアー、琉球王朝祭り首里「古式」行列、国王・王妃御轎乗車体験、琉球王朝絵巻行列映像上映など様々なプログラムをご用意しております。
美ら島おきなわ文化祭2022HPより

あーーのは転職の際、7月8日(那覇の日)と文化の日は休みを取ると決めていた。那覇市文化財の入場料がタダになるからだ。げへへへへ。
名勝・識名園、王族の眠る玉陵、那覇市歴史博物館もかな?壺屋焼物博物館もかな?げへっ、げへへへへ。

だがしかし、
今年の文化の日は無料開放じゃない所へ行ってきた。
そう、首里城に行ってきたのだぁ!!

いざ、首里城へ!!
トラックで御材木が南下するよ!

2019年10月31日。首里城、火災消失。
実に5度目の火災消失…。多すぎぃ…。
毎年文化の日は「琉球王朝祭り」という那覇三大祭りの一つが行われてきたが、この火災以降は見せる復興の一つとして「首里城復興祭」が行われている。

そして今年はとうとう本島北部国頭村から再建に使う御材木が本島南部の首里までやってくる年。

これが最後の再建出会ってほしい。
そう願うならこの目で首里城復興の一瞬一瞬が見れるのはこれが一生で最後。

……見ない訳にはいかない!謎の使命感!!

この3日の復興祭メインイベントの数日前から美ら島文化祭の一環として材木を切り出した国頭村を皮切りに各地で木挽きパレードが行われる…予定だった。

北部国頭村で10月29日に伝統に則った形で行われた御材木を首里まで運ぶ木挽式。
その後各地を経由し本島全域でお披露目しつつ南下する予定が、土砂降り続きでお披露目が次々と中止を余儀なくされた…。

多分、お空が火難除けに降らせた恵の雨だったのかなぁ〜(震)う、嬉しいなぁ〜(震)
……3日は、晴れでオネシャス…。(ボソッ)

そしてなんと晴れた。

十分に木挽式を満喫するために、ぼっちで巡る予定だったが、来年上京予定の妹がラスト沖縄を満喫したいがために急遽参戦。
妹に気を使いながらのツアーとなった。

ここからは時系列で写真を貼って行こうと思う。
が、今回は文字が多め。お付き合いいただきたい。

9:00前後「あーーの、疾走す」

んがぁあ!!!!()

この日の首里城は交通規制と首里城公園内の駐車場使用禁止のため公共交通機関で向かう必要があった。
そして、妹氏は案の定遅刻した。知ってた!
普段の我々、ウチナータイムである。「この日だけは時間厳守だからね!」と約束していたものの給与の発生しないプライベート。ウチナータイム厳守となった。ちなみに沖縄県民でも仕事は遅刻しない。

1時間早く伝えてて良かったー!(*´_ゝ`)

そう、姉は妹が遅刻する事を予期していた。
姉は22年この妹の姉をしているのだ。
9時に見たいイベントがあるのは事実だが、このイベントに関しては毎日見れるので今回を逃しても個人的には無問題なのだ。
沖縄を走るモノレール「ゆいレール」内で妹がしょぼんとする中、姉は余裕のよっちゃんだった。

8:40頃
「ほんと遅れてごめんね!バスもウチナータイムだった!!バスが悪いんです!」
「いやぁ、良いのだよ。姉は心が広いからね」
「(無視)ところで9時に一体何があったんだい?」
「(……悲)実は首里城の開場は9時なんだけどね、

開場の時間に開門を知らせる門番の儀式の再現があるのだよ!門番が銅鑼を鳴らして大声で開門を宣言するのさ!」


あっさり説明すると、昔の門番の格好をした係員が解説ののち銅鑼を打ち「御開門(うけーじょー)」と大声で叫ぶ再現儀式によって首里城公園は開園する。

なので開園の時間には必ず見れる催事なのだ。
本命イベントは10時から。まぁ間に合って見れたらラッキーかな程度に思っていた。
君が遅れてくる事など見越しているのだよ!

しかし、妹は真剣な顔で言った。

「お姉ちゃん、走れば余裕で間に合う。」

姉は走りたくなかった。

「いや、今度また機会があるはずだから。気にしないd「そうやって!……そうやって首里城は燃えて…あの首里城を見る事はもう叶わなくなったのよ!」

姉は走らざるを得なくなった。

ゆいレール首里駅から御開門する奉神門まで歩いて11分ですって!()

城ある所に坂あり。城ある所はグネグネなり。
歩いて11分の道のり、私の足では走って20分という所だろうか。

「坂きつーい!!」
「ぜひゅー!かひゅー!」

「門多くない?!」
「うひー!うぐぉー!」

「ふはは!間に合う!間に合うぞ!」
「も、置いてけっ…ガハッ……」

言わずもがな妹→私の順の会話である。

「うけー!じょー!!」

そしてなんと、マジで間に合った。

この日はお祭りのためプロの係員ではなく、首里中学の生徒さんだった。溌剌とした少し緊張した声音が新たな門出を彩った。

とはいえ、私の耳には自分の肺と心臓の音が大きく唸っており、「……けぇ……ょォ……」と微かに聞こえるのみであった。
あ、天国の門開きました?私ちゃんと生きてます?

妹はいたく感動していた。
私は自分の加齢を実感した。

くたばりかけの下僕のモノマネ

次回 9:10頃、
「妹よ、首里城から出るぞ。」

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