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なぜ私は女性管理職をしているのか


私は、大手IT企業で管理職のポジションで
働かせて頂いています。

管理職クラス以上の人数は、300人かそれ以上。
そのうち、女性は、私の他に3人程度。
男性社会ともいえる会社です。
このクラスになってから10年ほど経ちます。

今、関わっている仕事は、
私の能力を越えていて、実に辛い。
やりがいのかけらも、今、見つけられないでいます。
ただただ、私の自信が吸い取られていくような感じです。


この1年ほど、平日も休日も
この仕事への不安が
いつも私の頭の片隅にあって、頭から離れたことがありません。
いつも心が縛られている感じなんです。


どんなとき辛く感じるか・・・というと。

例えば、先日、

お客様向けの提案書を作成して
社内の同クラス以上の約10名に説明しました。


こんな答えが返ってきました。

「もっと現場の業務を理解してくれないと困るね!」

「この仕事から降りてもらえないかな!」

「現場メンバーを頼るのはやめてほしいね!」

とても、冷たく、厳しい口調が返ってきます。

言っていることは正しい。

しかし、その内容よりも
その言葉が矢のように私の心に突き刺さります。

こうなると、
前向きな考えができなくなって思考停止に陥ります。。。

とりあえず、
相手が言っていることを素直に認めて
持ち帰って検討しますという。


あとで、どうしていいか分からなくて相談すると
自分の業務範囲なんだから
責任を持ってやってくれ、という答えが返ってきます。


管理職クラスになると、
なぜ、こんな風に氷の塊のようになってしまうのか。

10人もいるのに、10人の能力が生かされていない。

みな、重箱の隅を突きにきたのか。

まるで

「人の心や力を奪い取る」組織のようです。

そう、心を不安に追い込んで、能力を潰す。

哀しくなります。。。


もし、私が逆の立場なら、こう言うでしょう。

「この案件に必要な情報をどのように集められるか一緒に考えましょう。」

「この仕事にサポートできる人はいないかな?」

「なるほど、気持ちわかるよ。」

と。


うちの会社は、何年も前から、女性活躍推進活動をしていますが、
一向に、女性管理職を目指したいという女性は出てきません。

その理由は、同じ女性として、わかる気がします。

課長になった瞬間に、男性だけの荒波に巻き込まれて
頑張ることに価値がない。

と思っている女性が多いように感じます。


その世界は、
人への「思いやる心」というものがない。
多くの女性が、大切にしたいことなのに。
これは、女性の本能だと言われます。

だから、今のまま、課長の下で守られていれば
決められた仕事だけやって、そこそこ早く帰って
自分のために時間を費やした方が賢明だと思うのでしょう。


では、なぜ、私は管理職のポジションを望んだのか。。

2人の息子のシングルマザーとして誇りが欲しかった。 
社会的ステータスと
男性に対抗できる収入・・・などですが

最も大きな理由としては、

今の試練は、私の将来のためにある。


未来の私が、今の私に、これを乗り越えなさいと
教えてくれてるみたいです。

この試練を乗り越える方法は、

この管理職クラスの意識を私が変えていくこと。

今回のように参加者10名に対して

みんなの能力を最大限に生かす

ように働きかけること。


これは、職場に限らず、
そこに集まった仲間同士でも同じことで

お互いに思いやる心を持って

みんなの能力を最大限に生かす

ことができたら、それは最強のチームですね。



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