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母が守る家

実家にいる時に強く思うこと。それは、母が家を守っているということです。

例えば、母が家にいない時間はなんとなくソワソワする。ごはんは母が帰ってきて用意してくれるのを待っているし、母のテリトリーのように感じるキッチンを使うのは少し気が引ける。

そんなふうに思ったことはありませんか。

一般的に大黒柱とみなされるのは父。だけど、家を支えていて、いないと物理的にも精神的にも困るのは母だと思っています。

母がいないと不安


学生の頃、事情があって一時的に母が家に居ない期間がありました。

弟たちは母と過ごしていましたが、私は通っている学校が真反対なので、家で父と数ヶ月過ごしました。

当時の私は大学受験を控えた高校生。思春期で不安定だったこともあり、母がいつ家に戻ってくるのだろう、このままで私の大学受験は大丈夫なのかと、強い不安を感じました。

母にまったく会わない生活をしていたわけではないし、家庭環境が悪化しての別居でもない。ただ家に母がいないことがこんなにも精神的に影響するのかと、印象に残っている出来事です。

母を家に居させてしまうこと


別居という極端な話でなくても、例えば週末の数時間でも、母がいない家はどこかソワソワした雰囲気が漂います。

いつ母は帰宅するのか、ごはんは何時になるのかと、特に口に出すわけでもないけど全員がどこか不安な気持ちで母を待ちます。

でもこれは、母を家や家族というものから離れられなくさせていないか。1人の女性として生きづらくさせてしまっているのではないか。

この春に退職して自分の時間ができたはずなのに、家族のことで忙しく走り回っている母を見て、最近こう思うようになりました。

母が母自身として過ごすこと


いま私自身が「自分軸で過ごす」ことを意識し始めたからなのか、”母が自分軸で過ごせていないように見える”ことがとても気になっています。

これまでの30年、家族を軸に過ごしきてくれた母。子育てがひと段落したところで、次は祖母の介護のようなものが始まりました。結果、いまも家族に大半の時間を使ってくれています。

母はそれが嫌だとはまったく言わないけど、「なんとなく自分の時間がない、退職したのに忙しい」とぽろっとこぼす姿に思うところがあります。

母をこのままにしていていいのか。母が母自身として過ごせる時間は、いつになったら訪れるのか。

では具体的に、私たち家族がどう振る舞えばいいのかという答えはまだ出せていません。でも、まだまだ人生は長いから、母が母らしく過ごせる時間とできるといいなと思います。


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7年半勤めた会社を30歳で辞め、好きな場所に住んで好きな仕事をする人生を作り直すと決めました。サポートいただいたお金は、退職後にお仕事にしているコーチングのスキル向上や、noteを書き続けるための生活に使用します🙇🏻これからも記事を通してみなさんと繋がれたら嬉しいです☺️