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男女の見る世界は違う、とりわけ性被害においての話

会社員の頃、私は性被害にあった。それからずっと男性のことが無条件に怖くて、なかなかに生きづらいものを抱えて生きているなと思っている。

それでもいまの恋人は不思議で、最初はやっぱり怖かったけれど、丁寧に距離をとってくれる彼のことを私は少しずつ信じるようになった。関係を始めるとなってからは、怖さもどこかへ飛んでいった。そんなわけで、家族以外の唯一怖くない男性が、いまの恋人である。

彼にも私の性被害の話はしている。私が彼から距離をとるのを見て何かあると気づいたようで、関係を始める前に聞かれて答えた。性被害のことは折りに触れて何度か話しているけれど、これを彼が理解するのはやっぱり難しいのだとも感じている。

それを責めたいなどとは一切思わない。この記事はただ、男女では見える世界は違うのだと思ったことと、私たちのたどっている体験を残しておきたいだけの記事。


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男女の見る世界は違う


前職で性被害に遭ったとき、私は同時にセカンドレイプにも遭った。最初は「そういうことは男性が100%悪い」と言っていた上司が、「でもそれって防げたんじゃない?」と言い出し、「相手が100%悪いとは言い切れない」と私に言った。当時の私は打ちのめされて心を病んでしまった。

だけどいま思えば、上司がこういう態度をとるのも予見ができたというか、女性である私がクライアントから向けられる不服なコミュニケーションのことを伝えても、「でも俺が話すときはこうだよ」とか「そんな人とは思えないけど」なんて言う上司だった。

それで私は、男女の見る世界は違うのだと心に刻んだ。男性には私たち女性の見ている世界は見えないのだから、ポケットにカメラでも忍ばせて録画でもしない限り、知ってもらうことは不可能なのだ。

見れない世界を理解してもらうなんて到底不可能だし、その時の私は心も折れていたから、上司に向き合うことを諦めた。そのまま私は異動になり、泣き寝入りをする形になった。


トラウマを思い出すこと


今回私は、数か月ぶりに性被害のことを思い出す出来事に出くわした。この「数か月前」というのは友人との間に起きたことで、彼に悪気がないのは明白だったし、このことをどうと言うつもりはない。でも今回のことは防ぐ方法があったから、恋人に説明をすることにした。

というのが、先述した通り、私が家族以外で唯一怖くない男性が恋人。他の男性はみんな怖いし、2人きりになりたくない。

でも恋人からすれば、私が男性を恐れている状態を見ることがほとんどないから、私がどれだけ男性のことが怖いのかを理解できない。なぜなら、私は男性である恋人のことは怖くないから。

数学か何かの命題とか証明とかみたいな話になってきたけれど(例えが合ってるかどうかはもうウン十年前に触れた言葉なのでわからないけれど)、これもまた見えている世界の違いというか、理解してもらうことの難しさを私は経験していた。

そんな中で、今回のことが起きた。恋人が私のそばを離れなければ防げたけれど、その必要性をどう伝えようかとしているところで、トラウマを思い出させるようなことが起きたのだった。


信じてくれる恋人のこと

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