見出し画像

欲のないことをやるのはつらい

コロナになって3日目、昨日から食欲がない。ほのかな吐き気から始まった2日目は、吐いたり下したりをくり返して、出てくるものは胃液しかないのに出る、みたいな状態だった。3日目の今日は食欲が戻ったと思ったのは気のせいだったようで、夜になったいまも特に何も食べたくない。

遅めの朝ごはんに焼きそば、遅めの昼ごはんにはうどんとごはんを少しずつ食べた。「鉄板焼きそばは美味しい」「冷凍うどんは美味しい」という記憶が私の頭にあるから食べれるだけで、「食べたい」という気持ちがわかない。

いまの私も、これを書くために食べた時のことを思い出すだけで気持ちが悪くなるくらい、食欲のなさを実感しながら過ごしている。欲のないことをやるのはこんなにも辛いのだと学んでいる。


今回のコロナでもうひとつ学んだのが、体調不良というのは食欲”も”奪うのだということ。というのも、私は体調が悪くても、口を捨てたことはほとんどなかった。子どもの頃からおばあちゃんにそう言われてきた覚えがある。それが、今回はこんなにも食欲がない。

数年前、大人になってから知ったのが、体調不良は性欲を奪うのだということ。過去に恋人宅でインフルエンザを発症したことがあり、あまりの辛さに性欲が皆無になった。

話はそれるけれど、性欲が皆無という状態は、パートナーに優しくできないということもはらむのだと、当時20代半ばだった私は思った。性欲があってこそ恋人に好かれたい気持ちが発動するし、性欲がないときにはパートナーに優しくできないのだと。

これは私にとって大きな発見だ!と当時は思ったけれど、あれから5年以上経ったいまの私の意見は違う。たしかに性欲がないと優しくできない”相手”はいるかもしれないけれど、パートナーシップがちゃんとあれば、優しくしたい気持ちと性欲は必ずしも相関しない。いまの私はそう思う。


かなり話が逸れてしまったけれど、つまるところ私は今回の体調不良で、欲のないことをやるのはつらいのだと学んだ。もうすぐ夕飯を食べないといけないけれど、美味しそうな母の手料理が家にはあるけれど、私はそれを食べたいと思えない。いつもなら喜んで食べるのに。

何かを食べることを考えたり、恋人のために用意されたラーメンを見たりするだけで気持ちが悪い。食べるのが大好きで、今回の一時帰国も食を一番に楽しんでいた私なのに、こんなことになるとは思わなかった。

欲が戻ってきてくれる日を、あわてずゆっくり待とうと思う。案外明日には戻ってきたり……なんてことも、今回は思わずに待とうと思う。


7年半勤めた会社を30歳で辞め、好きな場所に住んで好きな仕事をする人生を作り直すと決めました。サポートいただいたお金は、退職後にお仕事にしているコーチングのスキル向上や、noteを書き続けるための生活に使用します🙇🏻これからも記事を通してみなさんと繋がれたら嬉しいです☺️