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言葉のつかいかたを忘れちゃうのがこわい元広告ディレクター。下北でふたりといっぴきぐらし…

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言葉のつかいかたを忘れちゃうのがこわい元広告ディレクター。下北でふたりといっぴきぐらし。すぐ悩みびびるチキンOL。ヴィーガンとプラフリーはじめて約2年。

マガジン

  • 地球にやさしく生きること

    Vintageな買い物、プラスチックフリーな選択、大切なものを大切につかうこと。

  • つぶやきまとめた

  • veganな日々

    vegan周辺の文章のまとめ。ふつうにたのしくハッピーでおいしい日々なことが、つたわりますように!

最近の記事

渋谷と成長

すごく自信のある仮説がある。 上京を経験した人はおそらく皆、最初に触れたターミナル駅に深い愛着を持ち、その愛着はその後の生活や家選び、はたまた仕事にも影響しうる、というものだ。ちなみにこの場合のターミナル駅は、東京、品川、新宿、渋谷、池袋の5つを指す。 多くの人は大学入学や就職に伴っての上京で、その学校ないしは勤務先へのアクセスのために必須でつかうこととなるターミナル駅が、上述の5つの中に必ずあると思う。そしてその、緊張と期待と不安と高揚感のないまぜになった心で降り立ったタ

    • 期待を軽々と超える街/夏のイタリア・アマルフィ

      iPhoneのホーム画面をいちばん左までスライドすると出てくる画面(いま調べたらウィジェット?であってる?)の最上部が、ランダムで写真が表示されるものになっている。これ、たぶん「○年前の今日周辺の日」に撮られたものが優先的に表示されるよね?毎夏、8月のお盆の時期はどこかしらに旅行に行っていたので、すごく懐かしい写真がたくさん出てくる。今日の1枚は、5年前(5年前!)のイタリア旅行の写真。写真ってすごいよね、思い出が、その写真を皮切りに次々と心に現れる。 ローマからはじめて、

      • ただひたすらぼーっと過ごした1日のうしろ姿が見え始めて、あ、わたしやっぱりそこそこ心をいためてんだな、と気づく。それでも、洗濯はしたし掃除機もかけたし、ごはんもちゃんと食べた。ぼーっと過ごせることに感謝して、たっぷりぼーっとしよう。

        • エスパドリーユの物語/Vintageのバトン

          もともと服はすきなほうだ。ただあまりセンスがないせいで、買っては一度着て満足し、あとはクローゼットの奥にしまい込んでしまう、いわゆる"衣装持ち"だった。仕事帰りに3万円くらいのワンピースを買って疲れを吹き飛ばしてから帰る、とかそんなこともあったなぁ。 だから2年前、地球にやさしく生きようと決めたときに悩んだのが、服をどうするか、だった。生産されすぎていること、生産の過程で地球を傷つけていること、あってはならない搾取がおこなわれている可能性が高いこと。決断のために学ぶなかです

        渋谷と成長

        • 期待を軽々と超える街/夏のイタリア・アマルフィ

        • ただひたすらぼーっと過ごした1日のうしろ姿が見え始めて、あ、わたしやっぱりそこそこ心をいためてんだな、と気づく。それでも、洗濯はしたし掃除機もかけたし、ごはんもちゃんと食べた。ぼーっと過ごせることに感謝して、たっぷりぼーっとしよう。

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        記事

          "地球がまわる音を聴く"

          今週に入ってから衝撃的なことしかなくて、言葉をつづっているどころの騒ぎじゃなくて、ひさしぶりになってしまった。 またマイペースにつづろう。 森美術館で行われている企画展「地球がまわる音を聴く パンデミック以降のウェルビーイング」にいってきた。 企画意図にこんな説明があって、たしかに、現代アーティストがこの特殊な状況をどう作品に反映させるのか、その中に「いきる」ということはどういうかたちで現れるのか知りたい、と思ったのが、訪れた背景だった。 実際のアートは、すべてがパンデ

          "地球がまわる音を聴く"

          夏野菜の煮びたし事件

          財布もバラバラなら相手の給与の額も正しく知らず、食事の時間もほぼあわない、基本的に独立独歩で生きている夫婦である。が、わたしが仕事がお休みな週末は、美容師の相方は超多忙な週末なので、土日のどちらかの夕ごはんをつくってあげることにしている。 焼き付けるような日差しと息苦しいほどの熱波に、体の水分がぜんぶ汗になってしまうんじゃないかと思うくらい、めちゃくちゃに暑い日だった今日は、さっぱりと涼やかで、でもしっかりとした味つけの、するんと食べられるものがよいかな。ナスとピーマン、そ

          夏野菜の煮びたし事件

          住む街のこと

          どんな街に住むか、ということを大事にしはじめたのは、前職の影響が大きい。 住宅情報誌の広告ディレクターをしていたので、必然的に住まいに関わる領域には、少しだけあかるくなった。 興味深いのは、家(とくに実利用のための家)を買う人はみな、家のこと以上に、その家が建つ街のことを気にしていたし、家を売る人(わたしのクライアント)も、その街の良し悪しをマーケティングの大きな指標にしていた。 でもそりゃそうだよね。ずっとそこにいることになるんだもの。我が家を抱えている街、日々を過ごす

          住む街のこと

          人間関係を定義するのは、ともに過ごした時間の、長さではなく密度なのではないかと、最近思う。双方向のひとしく均等な密度。

          人間関係を定義するのは、ともに過ごした時間の、長さではなく密度なのではないかと、最近思う。双方向のひとしく均等な密度。

          遠い昔の自分の中にある景色が、その場にいた人とまったく異なるかたちで記憶されているときがある。あのときのわたしには、いったいなにが見えていたのだろう。なにを見ていたのだろう。

          遠い昔の自分の中にある景色が、その場にいた人とまったく異なるかたちで記憶されているときがある。あのときのわたしには、いったいなにが見えていたのだろう。なにを見ていたのだろう。

          白ワインをグラスに一杯

          わたしたち夫婦は、非常にお酒によわい。 わたしはレモンサワーなら1杯半でへろへろになる。赤ワインはおそらくタンニンがあわないためほぼのめず、日本酒はよくみがかれた(要するにお高い)ものしかのめない。夫はさらにだめで、レモンサワーもグラスに半分が限界。ずいぶんと安上がりな夫婦である。 しかしおいしいヴィーガンなごはんを食べにゆくのはすきなので、そのたびに少しだけ、お酒を試してみる。そのなかで、最近よく出会うようになったのがナチュラルワインだ。ヴィーガンだったりオーガニックだ

          白ワインをグラスに一杯

          2022年7月25日

          うまくいかないなあ、どうしてこうなっちゃったのかなあと、目の前にころがっている現実に対して、そっとため息をつく。こう「なっちゃった」のではなく、こう「しちゃった」のだということは、誰よりもたぶん、自分がいちばん良くわかっている。 そんな現実があってもそれでも、わたしのそばには、2匹のいとおしいおばかがいるのだと思うことで、どれだけ救われるか。どれだけ勇気が出てくるか。 しずかだな、と思ってリビングをのぞいたら、2匹ともソファにひっくり返って寝ている。おなじような体勢、おな

          2022年7月25日

          翌朝のピザ

          もともと人間関係は深く狭くな思想を持ちがちではあったけど、コロナを経て、家に呼ぶ人のことは本当に厳選するようになった。自分の心をまるはだかにして、たぶん相手もほぼまるはだかで、そうして話し、食べ、飲むみたいな、その時間が心地よく思える人しか、無理なくその時間を作り出すことができる人しか、家には呼ばなくなった。 昨日は、前職の先輩3人が家にきた。集まったきっかけ、というか口実は、うち2人とわたしがハマっていたアメリカのドラマ。重く美しく深いそのドラマについて話すことを目的に、

          翌朝のピザ

          ピラティスのいいところは、「もっと美しく動きたい」と、アウトプットのプロセスにプラスアルファの願望を持てること。出よ、股関節の柔軟性。

          ピラティスのいいところは、「もっと美しく動きたい」と、アウトプットのプロセスにプラスアルファの願望を持てること。出よ、股関節の柔軟性。

          自分の表現にない言葉で、明確に状況やそのものを描写されると、こいつ、となる。食らったかんじ。 セクシーなカリキュラム、シティボーイとシティガールな美術館での待ち合わせ。

          自分の表現にない言葉で、明確に状況やそのものを描写されると、こいつ、となる。食らったかんじ。 セクシーなカリキュラム、シティボーイとシティガールな美術館での待ち合わせ。

          7:25発 京王井の頭線 各駅停車

          スタートアップなのに(だから?)社員のリモートを原則禁止している会社に勤めている。 始業時間は9:00だが、わたしは会社が目を覚ます前に、頭を整理したり、仕事を確認したり、コーヒーを飲んだりしたいタイプなので、8:00前後にはオフィスに着くようにしている。仕事人生でいちばんはやい出社時間である。 すると乗ることになるのが、朝7時台の井の頭線。 井の頭線に住むのは通算5年目?だけれど、いままで出会ってきたのとはまた、異なるタイプの人種がたくさんいて、おもしろい。 目の前

          7:25発 京王井の頭線 各駅停車

          いちじくと祖母

          大人になってからすきになった食べ物が、いくつかある。 いちじくはそのひとつで、それもほんとうに最近、ここ2、3年ほどで急にすきになったもののひとつだ。 元来、くだものには目がなくて、食事の後にデザートとして、ちょっと疲れたときに糖分の補給で、のどが渇いてみずの代わりにと、四六時中なにかしらのくだもののお世話になっている。そのせいで毎日くだものを買うので、スーパーや八百屋さんの店先に並ぶくだものの種類で、季節の変化に気づくほどだ。 しかしいちじく。これだけはあまりこのんで食

          いちじくと祖母