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「ウガンダの恵まれない地域の子たちをテニスを通して応援」現地レポートVol.2

Vol.1を読んでくれた方に質問です。水を汲む子供たちを知って、画像で見てどのように感じましたか。(正解はないと思いますし、感じ方は人それぞれだと思っています)私は、実際に目の当たりにしたときに不思議とかわいそうだと思う感情よりも、「この子たちすごいな!生きてるな!!」と感じました。では、Vol.2よろしければご一読ください。

村の電力が途絶える

 初日の夜は時差ぼけもあり夜中2時ごろに一度目が覚めました。なんだか何も見え無いほどの暗さ、トイレに行こうとしましたがスイッチを押しても電気がつかない。その時は、まぁいいやと思って寝ましたが、その後2日半ほど電力が途絶えました。

 太陽の光とiPhoneのライト、懐中電灯に頼る生活です。当然iPhoneも充電できず、冷蔵庫も使えず、電力を使用するものは全て使用できなくなりました。太陽が沈むと村は本当に真っ暗です。思ったより何も見え無いんです(笑)
しかし不幸中の幸い、星空が綺麗に見えました。

 二日半経ったごろ、私の滞在していた家の方が業者の方を呼んで電力がついに復活しました。その方が、「私たちはラッキー、村の他の人はまだ電力が使え無いから真っ暗だね、みんなでシャアできたら良いのにね。」とお話しされていました。
優しいな〜、、、と。

ボランティア活動スタート

 私が活動いていたスクールはプレスクールで3歳〜6歳の子たちが集まる幼稚園のようなところです。子供たちをお出迎えして、早速クラスが始まります。朝一はP.E.のクラスが外の運動場で行われて、踊ったり走ったり、体を動かしながら英語の授業をしていました。先生はエネルギッシュに大きな声を出していて、多くの子どもたちはノリノリで楽しみながら授業に参加していました。

初日の朝のP.E.のクラス(最終日には生徒は30名程に)

私もみんなの輪の中に混じり、一緒に歌いながらP.E.のクラスを楽しみました。先生の声、すごく大きくて遠くまで通るんです。これまたすごいな〜と感じさせられました。

 そして、日本から持ってきたクレパスや色鉛筆などの文房具、粘土やタオルなどの授業で使う物資をお渡しさせていただきました。初日には早速クレヨンを使った塗り絵を行いました。りんごの塗り絵、先生の手書きの枠線の中を子どもたちが塗り絵をしています。(私も書きましたが、絵心なさすぎて歪なリンゴが何個も出来上がりました、、、申し訳ない。笑)

塗り絵をする様子。自由にクリエイティビティを発揮。

公用語は英語だけどローカルの言葉が存在する

 現地入りする前に、ウガンダの公用語をネットで調べると英語と書いてあったので、てっきり国民全員が英語を話すのだと思っていましたが、そうではないことが現地に行ってからわかりました。もちろん交通表記や商品などは英語で書かれていましたが、地域によっても違うそうですがこの村の子たちはローカル言語の「ルガンダ語」を話します。

 ここはプレスクールなので、3歳児から英語の勉強をスタートします。単語やフレーズを先生が音楽にのせて歌い、それを子どもたちがリピートしたり、塗り絵をしたりノートに単語を書いて覚えていきます。そして、年齢が上がっていくと次第に英語での授業にシフトしていくそうです。

 公用語である英語は生まれた時から使われている言葉ではなく、学んで身につけていく言語であることにも驚かされました。反対に、学校に通え無い子はローカルの言葉しか理解できないまま育っていきます。

クラスルームには単語を覚えるための張り紙が沢山。

学校に通えない子どもたち

 村で学校に通えない子供たちは、学費が払えなかったり、親が教育を受ける理由や必要性がわかっていないという問題点があり、取り残されてしまっているそうです。学校に行くことよりも、水汲みなど家の仕事をしてほしいという感覚だそうです。
 また、1学期分は払えても次の学期分が払えないと一度学校から離脱し、親が学費を用意できたタイミングでまた学校に復帰したりという事象がどこの学校でもおこるらしく、子供たちは学校に通えなかった期間で勉強内容についていけなくなり、学校に通うことを諦めてしまうケースも少なくないみたいです。
ちなみに地方に暮らすウガンダ人の平均月収は¥3,700という記事をみました。

門の外に写る家の仕事を手伝う女の子

 それでも村の子たちは明るく、幸せそうにキラキラした笑顔を見せて生活をしています。なんだかいつも楽しそう。現地に来て自分の目で見て感じて、逆に少しよくわからなくなってきました。
日本って本当に恵まれている国、衛生環境や教育を受ける制度も整っていて、蛇口をひねれば綺麗な水も出て、電力だって常にある。でもなんだか浮かない顔をした人も多く見かけます。(もちろん毎日最高!って思っている人もいると思います)

いざテニスコートへ

 午後夕方ごろからテニスの練習が始まります。フリースタイルで集まれる子たちが集まってきます。コートはクレーコートですが、ラインは毎回手書きとなっています。コートには草が生えていたり、石が混ざっていたりするのでかなりイレギュラーが起こります。それでも、この村にテニスコートがあるというギャップがとても面白い(興味深い)。子供たちはとても楽しそうにテニスを楽しんでいました。テニスの様子はまた別の記事で詳しく書くことにします。

子供たちがテニスをする様子

現地での食事

この記事の最後に2日目に現地で食べた食べ物の紹介をします。

とうもろこしの粉で作ったものと豆のスープ

終業後にみなさんが手で食べていたので私も手で食べてみました。爪の中に入りまくり、水も十分に出ないので爪の中に食べ物が残ってしまいました、、、みなさん爪がとても短かかったのですが、このような時に爪の中に入らないためなのかな。と考えてみたり。

とうもろこしの粉で作られたトロッとしたスープのようなもの

上の写真のものは幼稚園での朝食の時間に生徒に配られます。とうもろこしの粉からできていて栄養がたっぷりのようです。

幼稚園のキッチン

村の人々はガスがないので、毎回薪を丁度良い大きさに折って、そこに火をつけて調理をします。
これにも驚きを隠せませんでした。試しに折らせてもらいましたが全く折れませんでした。(役に立たず、、、)担当の方は手際よくどんどん折って準備を進めていました。すごすぎます、、、

ちなみに、料理は薪を使って火を保ち、洗濯はみなさん手洗い、テレビもなく、三種の神器のない生活。生きる力の強さをものすごく感じました。

Vol.3へ続く、、、

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