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ChatGPTを使って、起業家の私が「ブランド・ステートメント」を作ってみた(実践編)



前回までの記事で、ChatGPTを使って起業家が自分自身の「ブランド」を作る方法をお伝えしました。

今回は実践編として筆者の私が自分の「ブランド」を作り上げていく様子をお伝えします。

このnoteを読むべき人

・AI全盛期の時代に活躍できる経営者になりたい。
・学生時代からずっと起業したいという思いは持っていたけどリスクを取るのは怖い…
・起業までの具体的なステップが分からない。
既に起業しているけど、更に稼いで安定したフェーズにいきたい。
AIが職を奪う時代の「生き残り術」を教えて欲しい。

この記事はここまでにお伝えしてきた内容を「私の実践」を通しておさらいできる記事になっています。

逆に、この記事だけ読むと分かりづらいところもあると思うので是非、「前編」と「中編」をご覧になってから見てください!

では、今回も早速やっていきましょう。


"私" の「パーソナルブランドステートメント」が出来上がるまで


1. "私" のブランドの「素材」を集める

ここまでにお伝えしてきたブランドを作る上での「素材」は次の通りでした。

「ブランド」の素材
①性格的な強み・弱み(ストレングス・ファインダー)
②具体的なスキル
③抽象的な能力
④価値観(価値観ランキング)
④価値観(Big Five)

そこで、まずは私の「素材」を以下にまとめてみます。

①性格的な強み・弱み(ストレングス・ファインダーの結果)
1 競争性
2 回復志向
3 活発性
4 目標志向
5 達成欲

②具体的なスキル
・事業経営
・コンサルティング
・ライティング
・法人営業

③抽象的な能力
・コミュニケーション能力
・相手の内面を察する能力
・難しいことを分かりやすく説明する能力
・ビジネスに関する幅広い知識
・新しいことをすぐに理解する能力

④価値観ランキング
1 成長:変化と成長を維持する
2 達成:なにか重要なことを達成する
3 名声:有名になって存在を認められる
4 開放:新たな体験、発想、選択肢に心を開く
5 冒険:新たなワクワクする体験をする

個性(Big Five)
1外向性:高い
2協調性:中程度
3勤勉性:高い
4情動性:中程度
5創造性:高い

これらの「素材」の出し方は、前回までの記事でお伝えしているので是非確認してみてください。

さて、次にこれらの素材を使い、ChatGPTとのコミュニケーションを通して、ブランドステートメントを作って行きます。
自分でnoteに書いておきながら何ですが、ちょっとワクワクしてます(笑)

まずは、"私が" 情熱を感じられる事業分野を把握しましょう。


2. "私" の起業家としての情熱を把握する

プロンプト①

##指示##
私はビックファイブ診断で、以下の通りの人物であると判定されました。また以下の価値観を大切に思っています。私はどのようなことに起業家として情熱を感じると思いますか?

##前提情報##
ビックファイブ

①外向性:高い
②協調性:中程度
④勤勉性:高い
⑤情動性:中程度
⑤創造性:高い

価値観ランキング

1 成長:変化と成長を維持する
2 達成:なにか重要なことを達成する
3 名声:有名になって存在を認められる
4 開放:新たな体験、発想、選択肢に心を開く
5 冒険:新たなワクワクする体験をする

ChatGPT

ビックファイブの診断結果と価値観を元に、起業家としての情熱を予想すると以下のようになります。

1. イノベーション志向の新規事業:
あなたの「創造性」が高い点と、価値観での「開放」と「冒険」を考慮すると、新しい市場や技術を開拓する革新的なビジネスに情熱を感じる可能性が高いです。テクノロジー系のスタートアップや、まだ誰も手が出していない領域のビジネスモデルの開発などが考えられます。

2. パーソナルブランディング事業:
「名声」を重要な価値としていることから、自らのブランドを築くようなビジネスに関心があるかもしれません。例えば、自身がフロントに立つコンサルティング事業や、SNSやYouTubeを活用したインフルエンサー活動などが考えられます。

3. 目標達成型のサービス事業:
「達成」という価値観を考慮すると、人々が自らの目標や夢を達成するためのサポートをするサービスに情熱を感じるかもしれません。例としては、キャリアコンサルティング、パーソナルトレーニング、教育サービスなどが考えられます。

4. 拡大成長型のビジネス:
「成長」という価値観が高いため、急速に拡大するビジネスモデルに魅力を感じるでしょう。フランチャイズ展開や、グローバル展開を視野に入れた事業などが合っているかもしれません。

「外向性」が高いことから、人々とのコミュニケーションやネットワーキングを活かしたビジネスも得意とするでしょう。また、「勤勉性」が高い点は、継続的な努力や計画的な取り組みを通してビジネスを成功に導く力となります。
最後に、具体的なビジネスアイディアを考える際は、自身のスキルや経験、市場のニーズなども考慮することで、より成功の確率を上げることができるでしょう。

なるほど。

ChatGPTの話してくれた内容から私は「スタートアップ系の起業家」タイプだとわかりました。

…ちなみに実際に大学生時代に最初に立ち上げた会社は、まさにスタートアップでした。

同じく大学生だったエンジニアと共に「カフェの空席検索アプリ」とか、「普通なら嫌がる健康診断を病院までのタクシー付きで大切な人にプレゼントできるサービス」などを制作していてVCをまわっていた時代を思い出しました(笑)

結局、私の力量不足でうまくいかなくて、その後、所持金が10円になる地獄の2年を過ごすことになるのですが、それはまた機会があればお話します。

…そんな過去のことはさておき、2から4に書いてあることも自分では言語化していませんでしたが、見た瞬間にピンと来ました。これまで私の中から出てきたアイディアが、まさにChatGPTが伝えてくれた内容に集約されていたからです。

例えば、このnoteなんて、まさに自分をブランドとして押し出す「2. パーソナルブランディング事業」の一環だと言えそうです。

ChatGPT、恐るべしです(笑)

このように「パーソナル・ブランド・ステートメント」の作業は、その結果(ステートメント自体)も大切ですが、一方で過程におけるChatGPTとの対話の中で得られる気づきも同じぐらい大切です。

事業を立ち上げていく時には、その事業自体が成長するかどうか、よりも自分自身のモチベーションが続くかどうかの方が大切だったりします。こうやってChatGPTとの対話の中で自分の情熱の「種火」を把握しておくことで、起業家として生活していく中でモチベーション不足に陥ることを避けられるようになります。

私自身が持っている「種火」については十分把握できたので、次は実際にその情熱を向けるべき得意分野を特定していきます。


3. "私" が高いパフォーマンスを発揮できる分野を把握する

プロンプト②

##指示##
私は起業家として、どのような状況で最高のパフォーマンスを発揮すると思いますか?

##前提情報##
ちなみに私は以下のようなスキルセットを持っています。

①具体的なスキル
・事業経営
・コンサルティング
・ライティング
・法人営業

②抽象的なスキル
・コミュニケーション能力
・相手の内面を察する能力
・難しいことを分かりやすく説明する能力
・ビジネスに関する幅広い知識
・新しいことをすぐに理解する能力

ChatGPT

前提情報を基に、起業家としてのあなたが最高のパフォーマンスを発揮する状況を以下のように予想します。

1. ビジネス開発・拡大フェーズ
あなたが持っている「事業経営」や「法人営業」の具体的なスキル、さらに「ビジネスに関する幅広い知識」を活かして、新しい市場やセグメントへの進出、あるいは新しい提携・パートナーシップの構築などの局面で輝くでしょう。

2. クライアントとのミーティングや交渉
「コンサルティング」や「コミュニケーション能力」、「相手の内面を察する能力」を活かすことで、クライアントや取引先との関係を深化させ、彼らのニーズや要望を正確に把握して提案することが得意となるでしょう。

3. ビジネスプランや提案書の作成
「ライティング」のスキルと「難しいことを分かりやすく説明する能力」を組み合わせることで、ビジネスプランや提案書の作成において高いクオリティのドキュメントを提供することができます。

4. チームのリーダーシップや育成
「コミュニケーション能力」と「新しいことをすぐに理解する能力」を活かし、チームメンバーや部下の成長をサポートしつつ、組織のビジョンを伝え、適切な方向性を示すリーダーシップを発揮することができるでしょう。

5. 新規事業の検討や評価
「ビジネスに関する幅広い知識」と「新しいことをすぐに理解する能力」を組み合わせて、新規事業のアイディアの評価や実現性の検討を行う際に高いパフォーマンスを発揮するでしょう。

最後に、これらの状況においては、あなたのスキルセットをフルに活用することができ、最高の成果を上げる可能性が高いと思います。ただし、絶えず自己成長やスキルのブラッシュアップを忘れずに、変化するビジネス環境に対応できる柔軟性も持ち合わせておくと良いでしょう。

なるほど。
これも見た途端に「ピン」と来ました。

特に「情熱を感じる分野」(=イノベーション志向の新規事業)と合わせて考えると私はやはり、ビジネスが「急拡大」する場面に楽しさと強みを持っているタイプなんだろうなぁと感じました。

…最近の私の悩みとして「個人で出来る範囲で成長する」か、「組織を作ってより大きな成長を目指す」か、という迷いがありました。ちょうど事業自体がそのフェーズに入っており、かなり切迫した悩みとなっていましたが、この結果を見て、私が目指すべきは後者の方向性だと決心がつきました。

ちなみに、今回、ChatGPTが出力してくれた結果からすると、私が起業家として成長をしていく上では次のような方針で事業を進めていくことが望ましいということが理解できました。

大きな方向性:
世の中にまだ存在していないイノベーション志向が高い事業を、アイディアへの目利きの能力を活用しながら伸ばしていく。

具体的な方針:
①自分が事業の成長を実感できるように、「急成長期があるビジネスや戦略」を選ぶ。

②初期段階の事業アイディアの選択・事業計画や提案資料作成・顧客との交渉には強みを発揮できるので自分の経験を活かし、オールラウンダーとして事業成長に寄与する。

③ある程度の事業規模に成長したら自分はチームにビジョンを示し、教育をする役割に徹し組織を強化していく。

さて、ここまで来れば、私自身のブランドをまとめる用意ができました。というか、私にとってはこの段階で、収穫がありました。作業を通して起業家としての方針が明確になり進むべき方向が定まった感じがします。

前回までの記事ではお伝えしていませんでしたが、上記で私がやっているように、ChatGPTが伝えてくれた結果を改めて自分でまとめてみるということもよりこの作業を、生産性の高いものにする上では大切だと思います。

最後に仕上げとして「パーソナルブランドステートメント」を完成させます。


4. ChatGPTに「パーソナル・ブランド・ステートメント」を出力してもらう

プロンプト③

##指示##
あなたは起業家です。これから、あなたは下のステップを踏んでパーソナルブランドステートメントを作成します。
パーソナルブランドステートメントとは、短い文章で自分の「できること」と「やりたいこと」を示す文章であり、名刺などにつけることで他者にあなたの能力やビジョンをアピールするためのものです。
以下の情報をすべて含めるのではなく、これらを元に「パーソナルブランドステートメント」を1,2文でまとめて下さい。

##前提情報##
私は以下のようなスキルセットを持っています。

①具体的なスキル
・事業経営
・コンサルティング
・ライティング
・法人営業

②抽象的なスキル
・コミュニケーション能力
・相手の内面を察する能力
・難しいことを分かりやすく説明する能力
・ビジネスに関する幅広い知識
・新しいことをすぐに理解する能力
あなたのストレングスファインダーの結果は以下です。
1 競争性
2 回復志向
3 活発性
4 目標志向
5 達成欲

あなたの価値観は以下の通りです。
1 成長:変化と成長を維持する
2 達成:なにか重要なことを達成する
3 名声:有名になって存在を認められる
4 開放:新たな体験、発想、選択肢に心を開く
5 冒険:新たなワクワクする体験をする

あなたのビックファイブは以下の通りです。
①外向性:高い
②協調性:中程度
④勤勉性:高い
⑤情動性:中程度
⑤創造性:高い

##ステップバイステップ##
1. まずは私が起業家として、できることをスキルやビジネス上の強みを元に、まとめます。
2. 次に、私のストレングスファインダーの結果や価値観をもとに私の起業家としてのビジョンをまとめてください。
3. これらの要素を元に、例文に従って短い文章に私の「パーソナルブランドステートメント」にまとめて下さい。
4. 最後に私の性格を参考に、この文章のトーンを調整してください。

##例文##
イーロン・マスク:「先端技術をさらに進化させ、火星に人類を送り込み、人類を救う。」

ウォルト・ディズニー:「アニメーションにより生み出した魅力的な世界観で、夢見ることの大切さと力を人々に伝え続ける。」

森岡毅:「マーケティングの力で、日本を元気で豊かにする。」


##例文の解説##
・前半部分はその人のできることの本質を簡単にまとめています。
・後半部分は、その人のビジョンを示しています。

以上です。
これをもとにパーソナルブランドを分かりやすく、相手の印象に残るように書いてください。

ChatGPT

1. できることをまとめる
あなたは事業経営、コンサルティング、ライティング、法人営業の具体的なスキルを持っています。加えて、コミュニケーション能力が高く、相手の内面を理解し、難しいことを分かりやすく説明する能力もあり、ビジネスに関する幅広い知識を持ち、新しいことをすぐに理解する能力もあります。

2. ビジョンをまとめる
あなたは「変化と成長を維持し、重要な達成を目指す」という価値観を持っています。これに「名声と認識される存在を築く」「新たな体験や選択肢に心を開く」「冒険的な新しい体験を楽しむ」があります。あなたは競争を重視し、目標と達成を大切にするタイプであり、常に活発で高い達成欲を持っています。

3. パーソナルブランドステートメントをまとめる
「幅広いビジネス知識と深い人間理解を活かし、企業と個人のポテンシャルを最大限に引き出す。新しい挑戦を恐れず、成長と革新を追求し、それを実現するビジョンを築く。」

4. トーンを調整する
ビックファイブの結果から見て、あなたは外向的で、勤勉であり、高い創造性を持っています。この性格を踏まえ、文章は自信に満ち、積極的で、新しいアイデアに対する開かれた姿勢を反映させるようなトーンに調整します。

5. 調整後のパーソナルブランドステートメント
「ビジネスの達人であり、人の心を深く理解するコンサルタント。未知の挑戦を熱望し、持続的な成長と革新を実現するビジョンを描く。」

なるほど。ステップ毎に分かりやすく抽出されました。

ただし、前回の記事でもお伝えしたように、これだけでは「キャッチー」に人に伝わる一文としては機能しないので、最後の仕上げとして自分で編集をしていきます。


5.「パーソナル・ブランド・ステートメント」を仕上げる

さて、ChatGPTが出力したステートメントを仕上げるには以下のワークが必要でした。

完成版PBSを作成するワーク

手順1.  あなたのできること(前半部)を、より人に伝わり易い文に直す。
手順2. あなたのビジョン(後半部)を、より人に伝わり易い文に直す。
手順3.  文章の不足部分をこれまでChatGPTとの対話から補ってステートメントの完成度を高める。

このワークは、ここまでのChatGPTとのコミュニケーションをうまく活用しながら進めていきましょう。

ちなみに、AIの時代には、「自分の手と頭を動かすところ」と「AIに任せて効率化するところ」の棲み分けを見極める能力が何よりも大切になります。

AIが得意なことは「土台を作ること」です。例えば以下のような作業が考えられます。
例えば…
・アイディアを大量に生成する
・おおまかな文章の流れを作る
・資料のたたき台を作る
・表面的な情報を一通り得る

逆に「ラストワンマイル」の作業は苦手であると言えます。
例えば…
・情報を編集して、読む者のニーズに沿った文章として仕上げる
・アイディアを元にターゲットに合わせたコンセプトをまとめる
・作者の意図を汲み取って登場人物の表情を出力する
・営業先の好みに合わせてプレゼン資料のトーンを調整する


このことから照らし合わせると、今回の作業の場合、「ラストワンマイル」であると言えるステートメントを仕上げる作業が、「自分の手と頭」を使わなければならない部分である、ということですね。

さて、ChatGPTが出力してくれた私のステートメントを手順に沿って、以下の通り仕上げてみました。
ポイントはあくまでChatGPTが出力してくれた文の本質を変えずに、よりキャッチーでわかりやすいものに直すということです。

私のパーソナルブランド・ステートメント
「人間への深い理解とAIに関する知識を組み合わせて、変化が激しいAI時代にも成長し続けられる人と事業を作り続ける起業家。」

以上で完成しました。

出来上がった私のブランドステートメント、どうでしょうか?
ピンと来た方はぜひお仕事ください(笑)


次はいよいよ事業アイディア創出へ


さて、次回からはこのシリーズも新たな段階に入ります。
これまでの作業を土台として、具体的な事業アイディアを作り出していくフェーズに突入します。

これまでは主にChatGPTを使って来ましたが、これからの作業ではそれ以外の様々なAIツールを使いながら成功に向けて爆速で進む方法をお伝えしていきます。

ここまでの作業をしっかりこなして頂ければ事業アイディアがポンポン出てくる方法をお伝えしていきますので、是非「フォロー」してお待ち下さい。

少しでも参考になったと思った方は「スキ」もお願いします!
では次回の記事もお楽しみに。

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