前回の記事では、起業家が自分を「ブランド化」するための部品(価値観・スキル等)集めをしてきました。
今回は、これらの部品を組み立てて「パーソナルブランド・ステートメント」を、Chat GPTと共に作り上げていく工程をお知らせします。
この記事は、以下のような方に有益な情報になっているので、当てはまる方は是非、最後まで読んで下さい。
Chat GPTと一緒に「パーソナルブランド・ステートメント」を作っていこう
さて、前回の記事の作業で「あなたの価値観・スキル・性格」という、起業家にとって重要な "部品" をすべて洗い出すことができました。
また、前々回の内容では「ビジネスマンとしての強み・弱み」も把握できていると思います。
今回の記事では、ここまでに出してきたこれらの部品をすべて使って、あなたの起業家としての「ブランド」を一言で表すコピーを作っていきます。
Chat GPTにあなたを構成している部品を伝え、そのやり取りを元に「パーソナル・ブランドステートメント」(PBS)をまとめていきましょう。
「情熱」を感じられる分野を把握する
さて今回、Chat GPTとの対話には「ストレングス・ファインダー」の結果を元に起業家としての強み・弱みを把握したスレッドを使いましょう。
Chat GPTはスレッド毎に学習したことを記憶しており、同じ目的の場合には同じスレッドを使った方がより精度が高くなるためです。
まずは、あなたが「情熱」を感じられる分野を把握します。このnoteでは何度も伝えていますが、「情熱」を感じられない分野で起業をしてしまうと、一瞬は成功しても次第に上手く行かなくなります。
起業という日常を長い時間、強い覚悟を持って過ごしていく上では、あくまで自分の気持ちが大切だからです。あなたの性格(ビックファイブ)と、価値観を伝えてChat GPTに自分が情熱を持てる分野を聞いてみましょう!
ここでは上記のように架空の人物を想定して、Chat GPTと対話してみました。すると…
なるほど、なるほど。
いよいよ具体的な事業アイディアまで言及される段階に入った感じがしますね!
ワクワクしてきますね。どんどん進めていきましょう。
高いパフォーマンスを発揮できる分野を把握する
次に、スキルや能力をChat GPTに伝えて起業家として「何に集中するべきか」の指針を教えてもらいましょう。
ドラッカーも名論文「プロフェッショナル・マネジャーの行動原理」でも、経営者であっても「自分の得意なことに集中」して取り組むことが企業を成長させる唯一の方法だとされています。
経営者であっても、すべてを担当するのではなく、自分の長所や得意なことを把握して、それ以外の仕事はパートナーや部下に任すというのが大切なわけですね。
試しに、ここでは「プログラミング・プロジェクトマネジメント」のスキルを持っており、抽象的能力として「人への説明能力・リーダーシップ」を持っている人を想定してみます。
めちゃくちゃ具体的な内容が返ってきましたね。
ここまで具体的に整理できていれば、あなたが経営者として集中するべき仕事が明確にできるようになります。つまり「あなたが集中して取り組む仕事の分野」と「他人に任せる分野」を明確に分けて、日々のタスクの優先順位付けをすることが可能になるということです。
さて、この段階まで進めれば、あなたがビジネスを立ち上げるために重要な自己分析はすべて完了したといえるでしょう。お疲れ様でした。
Chat GPTが教えてくれた内容だけではなく、あなた自身の頭の中も分析をしていく中で整理されていったと思います。これが、まさにAIを使いこなすことの強みです。
自分の「ブランド」を一言にまとめる
さていよいよ、ここまでのやり取りを元に、パーソナルブランド・ステートメント(PBS)を作ってもらいましょう!
少し長いですが、以下のプロンプトを実行してみて下さい。
このように、ここまでの成果が短い文章にまとまって出力されてきたはずです。ただし、ここから、さらに「仕上げ」の段階を経る必要があります。
PBSを "自分の手" で仕上げる
上記の例を見ても分かる通り、ChatGPTが出力したままの文章だと、仕事で使いづらい可能性が高いです。
ChatGPTは、あくまで指示通りの条件に当てはまる文章を出力するのは得意ですが、まだ「コピーライト」や「セールス・ライティング」といったキャッチーな表現を出力することには長けているとは言えないためです。
そこで、ChatGPTが出力してくれた文を元に、最後は自分の手で簡潔な文にしてみましょう。手順は以下の通りです。
実際に上の例を元にこの作業をするのであれば、次の通りです。
さて、ここまで変えてきた文をまとめてみましょう。
いかがでしょうか?
その人のやれること、そしてやりたいことが分かりやすくまとまった文章になっていると思います。
ここで注意して頂きたいのは、PBSは具体的な事業内容やタスクを示す訳ではないので、抽象度が高くても大丈夫だということです。
例えば、ウォルト・ディズニーの「アニメーションにより生み出した魅力的な世界観で、夢見ることの大切さと力を人々に伝え続ける。」というステートメント。
これだけをみても抽象的すぎて、ディズニーランドは思い浮かびませんよね?
でも、ディズニーランドに行ってきた後に、ウォルト・ディズニーのステートメントを見ると「ああ、そういうことがやりたいから、ディズニーランドを作ったのか!」という納得感があります。
あなたのステートメントと作り出す事業の関係も、周囲の人にこの納得感を与えるものを目指して作ってみましょう。
さて、もう一つ、ここで分かることは起業家のAIとの付き合い方です。
PBSの例からも分かるように、AIが苦手なことは「ラスト・ワンマイル」です。様々な分野のAIツールを使ってみましたが、ほとんどの分野でこの「ワンマイル」の質が不十分な印象があります。
つまり、仕上げの部分はまだ人間がやる必要があるということです。部下が作ってきた文章やプレゼンテーションを自分で最終的に調整して使うイメージでAIを使いこなしていく意識が大切です。
さて、あなたの「PBS」作れましたでしょうか?
次は、いよいよ具体的な事業アイディアへ
さて、今回の内容はいかがだったでしょうか。
AIを使った起業の方法をお伝えするこのnote。
今回で、「自分を知る」という段階は終わりです。
いよいよ、起業する分野や商品(サービス)を決める段階に入っていきます。AIを使ってサクサク進めていきましょう!
…とその前に、後編ではここまでの内容を実践して、私が「PBS」を作り上げるまでの過程をお見せします。こちらもお楽しみに。
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それでは、また次回をお楽しみに!
今日のプロンプト集