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noハン会参加レポート 《体験編》


夢のような時間だった。


非現実的な空間に足を踏み入れたみたい。そこには自分だけでは味わえない世界があった。


心が沈みきって外にも出られない状態の私を支えてくれたのは、会ったこともないネットの向こう側にいる同じ苦しみを味わっていた人だった。1日24時間、ひどい時は一睡もできず、不安や苦しみ・恐怖でいっぱいになった心をどうにかしようとひたすらスマホで思ったことを検索しまくった。

自分を安心させる何かを探すように。

その先に”NOTE”を見つけた。

「つくる、つながる、とどける」の合言葉に一瞬で目を奪われた。

今まで綺麗な言葉はたくさんあった。信じやすい性分の私は騙され続けていたのでこの手の文句は猜疑心で入る事が多い。でも、NOTEの合言葉に関してはそうは思わなかった。どうしてかは未だに分からないけど、きっとこれから長い付き合いになると感じていたのだと思う。

グーグル検索がNOTEのタグ検索に変わって、1日中たくさんの記事を読むようになった。その中でいつも心に残る文章を書いている人をフォローしてはその人の過去記事を全部読んだ。

でもまだ何かが足りなかった。

胸の奥にしこりのようなものがあっていつまでも取り除けないでいる。どうしたら消えるのもわからず、ただ心を震わせるような言葉をひたすら探すしかできない。

何を探して居るのも
どんな言葉を求めているのも
これからどうしていけばいいのかも
何を目標に生きていけばいいのかも
どの決断をした自分を信じればいいのかも
分からずにいた。

イヤ、分かりたくなかったのかもしれない。
答えは決まっている。いつもの決断は容易に分かってしまう、その決断通りに頑張れば以前の私に戻れるとは思う。でも、もう戻りたくなかった。

私は、昔の私を捨てる。
そして新たな自分を作っていくんだと。

そんな毎日のある日1つのNOTEが私を変えた。

後頭部を鈍器で殴られたような強い衝撃が身体の中を突き抜ける。それはいちとせしをりさんのNOTE。


冒頭の一言で私は彼女の世界に入り込んでしまう。

生きるために書いている

そのような息遣いを胸いっぱいに感じた。しをりさんが生み出す言葉がどんなに素晴らしいのかはまだ自分の言葉で表せないでいる。すでに数千人のフォロワーがいる彼女の魅力はきっと私以外の人も十分に知っているだろう。

ただ言えることは私の胸の中にあったわだかまりが少し小さくなっていた。時に優しく、切なく、苦しく紡がれる文章はどれも私の心にリンクして、それだけで明日も生きようと思えた。

この日からしをりさんの言葉を追い続ける毎日が始まる。


最初は感謝の思いを少しでも伝えたかった。
毎日コメントを残す日々が私のNOTEの輪をどんどん大きくしていく。今のNOTE生活があるのもしをりさんのおかげだと思う。返しきれないありがとうの思い・・・。

「いつか直接会える日が来たなら絶対に伝えよう」

そう思っていた。





来る8月25日、noterによるハンドメイド展示交流会at東京。

原口あゆみさん主催の非公式交流会。


お互いの文章を読み合って、コメントし合ってそんな毎日が日常になっていたある日にすんごいものを見てしまった。文章からも伝わる柔らかい雰囲気のあるあゆみさんが作り出すものはきっといいものになるに違いない。そう思ってすぐに参加する事を決めた。


あゆみさんのnoハン会続編の記事に目を奪われる。

あっ、憧れのしをりさんも参加するなんて!!一気に熱が上がる。
しをりさんに続き豪華メンバーの参加者の方々。私は当日の不安と期待に押しつぶされそうだった。


迎えた当日、私は慣れない東京の地で開始時間から遥かに遅れて目的地に到着する事が出来た。

階段を上り4Fに上がるとおまゆさんこと塚本麻由さんと旦那さん。

「あいかもさん初めまして」と満面の笑みで迎えてくれたおまゆさんから用意された名札を渡された。あいかもの名前の裏には直筆のメッセージ。いつも一生懸命なおまゆさんらしい。このカードとサンクスカードは大事な宝物になった。おまゆさんとは1か月くらい前からDMでやり取りをしていた。遠方から来る私を自分の事みたいに心配してくれて泊まる場所までも調べてくださった。本当に優しさの塊のような人だ。直接会った時も優しい雰囲気は変わらず笑顔を見ただけで和みました。

手作りの一室の中に入ると和やかムードの中でたくさんのnoterさんたちがいた。すでに出来上がったその場所が異空間過ぎて私は入れなくなってしまった。ここで人見知りが全開になり荷物を置いて瞬間移動くらいの速度でバルコニーへ逃げ込む(笑)。

外には太陽の様に明るく話しかけてくれるぱんさくさんがいた。そして大人の雰囲気を醸し出しているはりぃさん。二人の自然体な話しかけにより緊張せずに話すことが出来た。

「NOTEの人達はなんでこんな優しいんですかね?ホントみんなが優しくて・・・」素直なぱんさくさんの話にお互いのNOTE愛を真剣に語り合う場となった。はりぃさんは私たちの会話を真剣に聞いてくれて絶妙なタイミングでの肯定な発言を挟んでくる、コミュ力の高さが伺える。

noハン会の会場では一番話した二人だった。

ぱんさくさんとはりぃさんのおかげで少し落ち着いてきた私はやっと会場に入る事が出来た。入り口付近で並べられていたのは「ひかりのいむしろ」の綺麗なブレスレットたち。

「あいかもさん遠い所からようこそ」

原口あゆみさんは前から知っている友達の様に私に話しかけてくれた。
あゆみさんは文章でのイメージ通り柔らかい人で話しやすい雰囲気を出してくれる。自然な心遣いができる人だった。

すぐにその場にいる人を順に教えてくれた。最後にあゆみさんのブースの隣でたくさんの人に囲まれている方がしをりさんと紹介してもらう。

「しをりさんに声かけなくていいんですか?」

いつもNOTEを読んでくれているあゆみさんは私がしをりさんにあこがれている事を知っていた。それを察しての一言だった。

私にとってのしをりさんは別格でまるで大好きな芸能人のような存在。気軽に声をかけることが出来なかった。そんな感じの事をあゆみさんに小声で話すと

「そっか・・・。どうにか話せるようにしないと。」

どこまでも優しいあゆみさんは引っ込み思案の私を全力でサポートしてくれる。ハンドメイド販売や主催者としての仕事もあるのに、仕事を増やしてしまってごめんなさい。でもそんな対応に緊張が一気に和らいでこの場に溶け込むことが出来たきっかけはあゆみさんが作ってくれました。

そのひかりのいむしろでペンダントを見ていた文豪りんごさん。初対面から誰にも分け隔てなく素直な気持ちを言葉にして楽しい雰囲気にしてくれるりんごさん。「僕にもペンダント似合うかな」と言いながらも試着した首元を鏡で見ると同時に子供のような無垢な笑顔を見せてくれて思わず可愛いなと心の中でつぶやいてしまった。


キッチンではおまゆさん夫婦がテキパキ仕事をしている。2人の”もてなしたい感”に関心しながら周りを見ているとみんな話したい人ときらきらした顔で話してそれはそれは綺麗な光景だった。

キッチンのそばではクマキヒロシさん親子としゅんたろさん親子が日常の風景の様に遊んでいる。あゆみさんブースの隣ではしほりさんを囲んでよもぎさん、ピロリさんが何やら深い話をしているようで真剣な表情で会話を楽しんでいる。

そして場内の後ろの方で1人座っては眺めているだけのはりぃさん、黄昏で何を思っていたのだろうか。

誰とも話さなくても、この空間に入れるただそれだけで胸が熱くなる・・・そんな瞬間だった。


一重梅のブースでは一伽さんが笑顔で迎えてくれた。どれも目を引くビーズアクセサリの数々。一伽さんの隣にはお母様であるyuntaさんがいて少し話をすることが出来た。

「私はもう20年くらいビーズアクセサリを作っています」

細かい事はイライラして続かない私からしてみると神レベルで偉業。そのすごさを持ち合わせているすべての言葉で伝えると「簡単ですよ、誰にでもできるし」と、どこまでもクールなyuntaさんに会ったばかりだけど一気にファンになった。

そしてもう一人の作家さんのもとへ。

心象風景の店主であるkojiさんに話しかける。kojiさんのブースに辿り着くと神谷京介さんがいた。私は神谷さんに会うとすぐに「ありがとうございました」と伝えた。神谷さんは#noハン会で会いたい人(by Twitter)のなかで私の事も書いてくれたから。昔の記事も読んでくださり会う前に私を知ろうとしてくれたその気持ちが本当に嬉しかった(またこんなところで自意識過剰が出てきた⦅笑⦆)。神谷さんは外見も内面も紳士的な人で男前だという印象。知的な香りがした。

kojiさんは千羽はるさんと話していた。千羽さんは身振り手振りで一生懸命話しておりそれだけで熱い人だと感じれた。あふれんばかりの思いをkojiさんに伝えようと話している姿は気持ちが身体よりだいぶ前のめりになっていて見ていて微笑ましかった。

心象風景のブースはまるで個展のような空間だった。kojiさんの世界観やっぱり好きだ!!その一言に尽きる。

本当はこの日のためにお気に入りのきむの詩集をブックカバーに入れて持ってこようと思っていたけれどサイズが違って持ってくることが出来なかったという話しとkojiさんの作る作品が大好きということを話した。kojiさんはキラキラな笑顔で「ありがとうございます」と返してくれてそれだけで満足だった。

とても可愛らしくさわやかな人で一緒に小冊子を作ってくれた。

会場内をうろうろしていると忙しく動き回っているはるさんと出会えた。
はるさん「あいかもさん?」
   私「はるさん?」
  二人「いやぁぁぁぁ~!!!」
私たちは久しぶりに再会した恋人みたいに手を握り見つめ合いました(笑)
会場ではるさんと話したのはこれだけ(もっと話すことあったよね???)。もちろん続きは懇親会でたくさんお話ししました。


会場を一通りしてまたあゆみさんのブースに戻ってきた。それは目的の一つであるハンドメイド作品を購入する事。ひかりのいむしろの作品はNOTEで読んだ時から惹かれていて実際手に取る機会にしっかりとみて購入したかった。あゆみさんが一通り作品の説明をしてくれて聞き入る私。どれも欲しいけど話を聞いているとペンダントが欲しいなと思った。そんなこんなで商品を真剣に見ている私に奇跡的な瞬間が訪れる。

「あいかもさんですよね?どうもいちとせしをりです。遠いところから来たそうで大変だったですね。」

憧れのしをりさんが私のところまできて声をかけてくれた!!!
プチパニックを起こした私は
「あいかもです。いつもすいません。そして私なんかのためにわざわざ声をかけてくれてありがとうございます」と、しょこたんのような話し方になってしまった(笑)
緊張度MAXの私には返事をするだけで精一杯だった。
あんなに感謝の気持ちを伝えようと息巻いていたことさえ忘れてしまうくらいの状況。帰ってからその200倍くらい後悔した。

16:30となり撤収の合図であゆみさんがみんなに声をかける。みんなで協力して片づけを始める。片づけも中盤に差し掛かったころ、しをりさんは1つのブレスレットとにらめっこをしていた。私のそばで何を買おうか真剣に悩んでいるのだ。あゆみさんがしをりさんのために作ってきたブレスレットだったのだけどつけてみると少し大きかったよう。
「ちょっと大きいけどこの色がすきだな・・・。でもどおしようかな」とめっちゃ悩んでいる姿は女の子に見えて本当にかわいかった。鋭い文章を書くしをりさんはあってみるととても気さくで優しくて可愛らしい人だった。私は今日やり取りしたしをりさんとのことを一生忘れないと思う。

到着してから1時間でnoハン会は終了する。あっという間におわってしまった。

そしてこの後、一行は懇親会へと流れていきました。

(次回、懇親会編へ続く)

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