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ブラジル留学日記09「五感に響くカラフルな空間」
朝起きると既に暑いので、近所の売店にアサイー(アマゾン原産の栄養価の高い植物)を食べに行った。
日用品と食品が売られるとても小さなお店で、レジの上に「アサイーあります」の看板にサイズと値段だけが書かれている。
1人だったら気づきもしないが、先日今西さんに連れて行ってもらってから、まるで地元民のように通うようになった。
それでも、アサイーを頼むと何かを聞かれるので、適当に答えると、バナナが入ってい
ブラジル留学日記08 「不揃いな果物たち」
2014年2月19日。
昨夜、憧れのプロヴェッタに会えた。
サンパウロに着いて、こんなにも早く夢が叶うとは。
更にプロヴェッタは来週のコンサートに招待してくれるという。
全ての運を使い果たしてしまったように感じた私は、トラブルに巻き込まれないよう一層気を引き締めた。
今朝はフェイラ(青空市)へ向かった。
誘ってくれたのは教会に下宿している日本育ちの日系ブラジル人。彼は日本が大好きという友人ブ
ブラジル留学日記07「いきなり夢が叶うなんて」
昨日は語学学校でガックリしたが、良いこともあった。
今西さんが、
「大阪の音楽仲間が明日サンパウロに到着します。夜にホーザ・パッソスのショーがあるので行こうと思っていますが、出演者を確認したらプロヴェッタの名前がありました。一緒にいきませんか?」
え?
もう夢が叶う!!!!
というのも、私がブラジルに短期留学を決めた理由は、このプロヴェッタという人に会うのが目的だったからだ。
ナイロール・
ブラジル留学日記06「桁が違った」
サンパウロに着いてから毎日あっという間に過ぎていく。
今日は渡伯前に掲げた目標達成に向けて、一歩進もうと決めていた。
それは「ポルトガル語を勉強する」ということ。
ブラジル音楽を知るためには、少しでも言葉を覚えて帰らなければならない。
着いてからというもの、友人のお世話になってばかり。
この日の朝も、滞在先(教会)の徳弘先生にSIMカードの購入を手伝ってもらった。
徳弘先生は機械に強く、教会に
ブラジル留学日記05「踊りにきたんじゃないか」
昨日のフンド・ジ・キンタウ事件に懲りずに、今日もライブに行く。
日本にいた頃からよく聴いていたクルビ・ド・バランソというサンバ・ホッキのグループのダンスパーティーだ。
サンバ・ホッキ(Samba Rock)とは、その名の通り、サンバとロックの融合で、踊れる音楽の代表である。ブラジルで大人気というわけではないが(ブームは過ぎ去っている)、今でも根強いファンが多い。
入場料は事前予約をすれば10レ
ブラジル留学日記04「サンパウロで初夜遊びとアフロヘアの彼」
夜21時、今西さん、Kちゃんと3人でピニェイロスにあるライブ会場に向かう。
Kちゃんは日本からきている駐在員だが、ブラジル音楽が大好きで毎週のようにライブ通いをしている。ブラジルのアーティストはもちろん、ショーの日程や場所にも詳しい。
今回のライブ会場カリオカ・クルビはサンバからロック系まで幅広いアーティストが出演する完全立ち見の巨大クラブ。
会場の周辺は薄暗く、既に入場待ちの列ができていた。
ブラジル留学日記03 「ブラジル人的な土曜日」
2014年2月15日、サンパウロ2日目。
ブラジルの土曜日は楽しみが多い。
良いコンサートも沢山あるし、無料イベントも沢山ある。
また、この日は私の大好物フェイジョアーダの日でもある。
フェイジョアーダはブラジルの代表的な料理。
黒インゲン豆と、干し肉や豚肉のソーセージ、豚の足や耳の部分を煮込んだもので非常に脂っこい。
しかし、豆との組み合わせなのか、食べるとそこまで脂っぽく感じない。つい食
ブラジル留学日記02 「例のモノ、持ってきましたよ」
30時間以上の長旅の末、朝7時にサンパウロの東洋人街にある教会のゲストハウスに到着した私は、部屋に入った瞬間ベッドに横になり眠ってしまった。
目が覚めると、約束の時間まであと少しだった。
急いでシャワーを浴びる。
部屋で簡単にメイクをしていると、吹き抜けのロビーで牧師さんと誰かが話す声が聞こえてくる。
どうやら私が約束していた友人が早く着いたようだ。
今西さんと出会ったのは、2010年1月に