抑圧していた欲求

《抑圧のきっかけ》


あなたは自分を抑圧していませんか?
もしくは過去に、自分を抑えつけていましたか?

抑圧の経験がない方は本当に素晴らしい人生を送っていると思います。
私からすれば人生を謳歌するとはまさにこのこと。今後も素敵な人生を応援しています。

さて、私は過去に自分を抑圧していた経験が多々あります。
今でも脳内に濃くこびりついているのが、小学6年生のとき。


当時ミニバスケットボールのチームでキャプテンをしていました。
その日は他校との合同練習で、相手チームは翌年全国大会へ出場するほどの強豪校でした。

その練習中、仲間から私へ軌道が外れてキャッチできそうにないボールが飛んできました。「このままではコートの外に出てしまう」と思い、必死にコート内へ戻そうとボールに思いっきり飛び込んで仲間の方へ返します。

すると突然、顧問の先生から「何やってんねんお前!」と強く怒鳴られました。怒鳴りは体感1分くらい続きました。

若くて体格の良い大人の男性から怒鳴られる。それも理由が分からず。
小6の自分には恐怖と疑問でしかありませんでした。


本当は言いたかった。何がダメだったのか教えて欲しいです、と。
でも勢いに負けて、何もできない悔しさが残ったままその日が終わります。

のちのち私の母親に聞くと、チームメイトの保護者に私のことをよく思わない人がいて、顧問の先生に何かのタイミングで怒ってほしいと根回しをされていたそう。

当時の私はとんでもなく我が強く、周りに合わせるようなタイプではなかったため、嫌われることは初めてではありませんでした。

しかし、この理不尽な経験がその後に影響することになります。

《抑圧の始まり》

幸いにも、その後は特に気にすることなく生きていました。
ところが、中学校に上がっても似たような経験が続きます。

一言でいうと「弾圧」を受けやすくなりました。

このことから、
「自分をありのまま出しすぎるのは良くない」
「周りに合わせられるようになろう」
と考え始めます。

この辺は器用にできる性格だったこともあり、高校以降は人間関係にも恵まれました。

問題はこの考えに完全に浸かってしまったことです。

ある日、自分と向き合って未来について考えていた頃、自分の欲求も抑えつけてしまっている自分がいることに気がつきました。

「自分って何がしたいんだっけ」
「自分って何が楽しいんだっけ」

本当に自分ってどこにいるんだ?
長年の抑圧が積み重なり、本体ここにあらず。

《自分を解放させる練習》

大学4年生の頃から、「本来の自分を取り戻したい」と思いました。

具体的には、「欲求・感情・考え」など、自分の内側にあるものを少しずつ表に出せるように練習していきます。

まずは、ひたすら紙に正直な思いを書き綴り続けました。
書き始めると新たな自分が発見できて楽しかったです。本当の自分を手繰り(たぐり)寄せていく感覚。

次に、人と話すときは本心で会話することを心がけました。
それまでが本心でなかったのか、と言われると少し異なります。
他人に敬意を持つことは大前提として、自分の意見を自分なりの言葉で話すようしました。

それまでの人生の人付き合いはとにかく相手を承認することに意識をおいていました。でないと過去の経験から、孤独になりそうな気がしていて。

  • 紙に正直な思いを書く

  • 本心で会話する

この2つを少しずつ練習していくと、徐々に本来の自分で生きている感覚が戻ってきました。まさに子供心に戻っていく感覚です。

「そんな生き方をしていたら孤独になってしまうんじゃないか」

と思う方もいるかもしれません。

半分はたしかに同感です。

正直すぎる生き方が今の人間関係を崩す可能性は大きい。
現実でもアニメでも良くありますよね。正直すぎる、素直すぎる人が周りに嫌われたり仲間外れになるシーン。

でも、本当の自分を抑えつけて生きている限り、心から望む関係は生まれないんじゃないでしょうか?

とはいえ、難しいところでもあります。

結局、何を選んでも良いと思います。突き放しているのではなく、本心で。
みんなが私と同じ境遇ではありません。私の想像しきれない世界もたくさんあると思います。

どっちか、という話でもないです。大切なのは自分と向き合い切ること。自分なりの答えを出すこと。

私はありのままの自分で生きることを選びます。

あなたはどんな人生を選びますか?

何にしろ、
ここまで読んでくださった方はもちろんのこと、すべての頑張る人に敬意を払います。ありがとうございました。



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