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about LIFE(生きるとか、人生とか)

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#人生

「許すこと」が正解でなくてもいいだろう

「許すこと」が正解でなくてもいいだろう

クズ男に夢中だったあの頃、わたしは「いい女」になりたくて仕方がなかった。言われたこと、されたこと、ひとつひとつに一喜一憂しては、彼が惚れるに値する女になりたくて、彼のタイプになることだけを考えていたように思う。恋に傷ついた女というのは、夜になると昼間の何倍もめんどくさくなりがちで、それは理屈では説明ができないひとつの習性なのかもしれない。嫌なことがあったときこそ、早寝早起きをして三食きちんと食べる

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走り出せもしないやつが、誰かの汗や涙を笑うな

走り出せもしないやつが、誰かの汗や涙を笑うな

「夢を語る人」はこんなにもいるのに、「夢を叶えようとする人」は圧倒的に少ない。これがしたい、あれがしたい、こんなものをつくりたい。自分の言葉で理想を説明するまではできるのに、その次の段階に進もうとする人は、語る人の半分もいない気がする。スタート地点を決めるのはいたって簡単だが、走り出すのはだいぶ難しいみたいだ。

人が決める大抵の夢は、どんな形であろうと叶う可能性が絶対にあるとわたしは信じている。

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許すのは、相手のためではなく自分のため

許すのは、相手のためではなく自分のため

どうしたって、癒えてくれない傷がある。時間が経って歳をとって、過去の自分に嘆くことが少なくなったとしても、古傷ってある日たまに疼くのだ。
チクっとした痛みが目を覚ましたかと思えば、じわじわとウイルスのように広がって、いつのまにか心が侵食されていることがある。

その時は気にしないふりをできたとしても、大人になってふとした瞬間に襲いかかってくる魔物みたいなそれは、心の弱いところに入り込んでわたしを弱

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背伸びをしている人が好きだ

背伸びをしている人が好きだ

背伸びをしている人が好きだ。ちょっとカッコつけている人が好きだ。
だってそれって、今の自分に満足していない証拠だと思うから。今よりもワンランク上の自分になりたいと思っている証拠だから。「今」が自分の理想に追いついていなくて、そこに辿り着こうとジャンプしていることだと思うから。

たとえ今は理想の自分に追いつけなくても、背伸びしてカッコつければちょっと視界が開ける。それをすると「あいつかっこつけ

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いつか旅立つその日まで

いつか旅立つその日まで

ばあちゃんが亡くなった。

その日は木曜日だった。思い返せばわたしは朝からソワソワしていた。仕事中も落ち着きがなくて、楽しみだった映画の試写会中も上の空で、ちょっと心細い日だった。
なんだかひとりでいたくなくて、誰かに会いたくて、顔を見て安心したくて、平日にも関わらず仲良しの先輩を誘って飲みに行った。
帰宅してからもどこか不安で、今度は大分にいる大好きな先輩に電話をした。たわいもないお話をしている

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