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saku
2019年3月15日 00:52
いじられて笑えるようになったのは、いつからだろうか。「お前、ほんとブスだよな」と言われ、わたしの顔が不特定多数の笑いの的となることに、なんの違和感も覚えなくなった。飲み会で不定期にやってくるその瞬間は、もう一つのイベントみたいなものになっていて、その場でヒスになって泣き出したりせず、上手に対処できるようになっていた。聞き分けのいいブス、ちょっと大人なブス、身分をわきまえているブス。そのどれ
2017年12月29日 00:45
自分の顔が、大嫌いだった。自分の顔を見るのが、死ぬほど辛かった。どうしてこんなに醜いんだろう、どうしてこんなにブスなんだろう。鏡越しに自分の顔を見る度に、シクシクと泣いていた時期があった。思春期真っ只中、周りが初恋に色めくあの頃、わたしは誰にも顔を見られたくなくて、目立ちたくなくて、下を向いて歩いていた。 *小学校五年生の時、大好きで大好きで仕方がなかった男の子がいた。まだ恋の仕方