全ての本は一つにまとめられる。だからこそ、古典を読め。
は?と思ったそこのあなた。あまり本が好きではありませんね?
これを見て「夜は短し歩けよ乙女」の「深海魚たち」だと思ったあなた。
ビンゴです。
本の最後には他の本の紹介・あとがき・そしてこれが一番大切なのですが、「引用一覧」が新書にはあります。一部の小説にもあったりします。
または、作者が本の中で別の作者のこんな言動に影響された、ということを書いたりしています。
例えば、阿川佐和子さんの「聞く力」の中で「インタビュアーとして参考にした人」と述べられていた城山三郎さんという人がいます。
僕は、城山三郎さんのエッセイ・訳書を様々読みました(「官僚たちの夏」が代表的)。そうすると、城山三郎さんが渋沢栄一を大変尊敬していることがわかりました。
渋沢栄一の伝記小説を書いたり、生き方を書いた本の中で折に触れて名前を出したり…とにかく並々ならぬ渋沢栄一リスペクトを感じました。
渋沢栄一について僕は調べることにしました。渋沢栄一が作った会社、書いた本、残した言葉・・・。著書が一番渋沢栄一の思想を良く反映していました。「論語と算盤」という本を出すくらいなので、渋沢栄一はとても孔子のことを尊敬しています。
実際に、著書の中で孔子の言動を基準に「経済発展は公益を伴うものでなくてはいけない」と述べています。
現代の言葉で言い換えると、みんなが大好き?CSRのことですよね。
そして、孔子の著書である「論語」に辿り着きました。論語に影響された本は世の中にいっぱいあります。いちいち挙げていたらきりがない。
本はほぼ無限にあります。
でも、こうやって整理すると「全ての本は一冊にまとめられる」という意味がわかるかと思います。
最近新しく出版される本は、デジタル技術や新しい時代、新発見された歴史的事実の解説書、小説などを除けば、昔得られた知識の焼直しです。
焼き直しどころか、「カルピスウォーター」を20倍に希釈したくらい内容はうすーくなっています。そんなの、美味しくないですよね?
昔の本なんてご近所や学校の図書館に行けば死ぬほどあります。立ち読みも自由です。なので、僕としては新しい日本発の自己啓発書の殆どは買う必要は無いと思います。
メンタリストの人の本はどうか?彼が得意としている研究の多くも「東洋の古典は西洋的なアプローチで検証しても正しい」
ことを述べているものが非常に多いです。
さて、いきなり古典を読めと書きましたが、つらいよね。
それができたら苦労してないよね?
読んだ本の中で一番引用されていたり、良いとされる本や本の著者を探せばいいんです。
入りはなんでもいいんです。
解説書の解説マンガみたいなもので全然いいんです。
僕も「嫌われる勇気」に代表されるアドラー心理学を漫画で学びました。
貴重な余暇の時間を読書にあてること自体が偉いんです。
とにかく読書する習慣をつけることです。
本を読むということは、他人の経験を手に入れることです。
過去の偉人たちの失敗や成功。多くの人の苦悩と再起の方法。
それらを後世の人の糧にしてほしいと感じた人がたくさんいます。
そんな多くの人が携わって、古典はあなたの手元に届いています。
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