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【2024 春の借金祭り】に参加して

2024年4月18日の気づき

オープニング

今回は、4月中旬に長野で行われたあるイベントの振り返りをしていこうと思う。
主な動機は主催の株式会社HUUUUの徳谷柿次郎さんのお話を聞きたいからだった。徳谷さんの地方との付き合い方には非常に刺激を受けていて、自分の地元や今住んでいる京都の北部など、少し長閑な風景が見られる地域に対する見方が変わり、少しずつ愛着を持つようになったため、また新たな視点を得たいと思って、このイベントに参加した。


イベント本編

このイベントの概要は以下の記事を読んでください。

ここからはそこでの気づきを記していく。

《借金に対するマインド》
マインド①:自分の街は自分で面白くする
②:利益と雇用を産んでいく。
③:半端な投資は長続きしない。やるならとことん。
④:不退転な態度で挑む。説得力が周囲を巻き込む。
⑤:お金を返すことで信用を得る。
この5つを知ることで、まずは借金することに対するネガティブなイメージを払拭しようとする徳谷さんのスタンスは、まず自分にはないから刺激的だし、一種の金銭リテラシーとしてあった方がいいとも思った。
また、この場でかなりリアルな話をインタビュー形式で展開していくことによって、より借金をジブンゴトできるとも言えると感じた。

《岡住さんの行動の根底にある考え方について》
「お酒は地域のメディア」や「ラーメンは地域のメディア」というテーマのような考え方は非常に大事だと思った。その地域に食を通して人が集まれる要素としてお酒やラーメンがあると思うし、多種多様な人々が集まれる場所でもあるからこそ、地域に強く根付いている、他の地域とも繋がれると考える。
また、何もない街での大人の在り方というか、子供たちに明るい背中を見せたいという想いには胸を打たれた。大人たちの背中が死んでいると言われて久しいからこそ、こういう背中を自分も持てるようになりたい。

《借金を借りる前の夜は何者でもなかった》
マインド④にもあるように、不退転の思いを持っている人には独特の雰囲気がある。これは一種の「覇気」がある状態という比喩である。
借金はピンチの時に借りるものではなく、挑戦したい時に借りるものという考え方。たくさんの貯金がある人でも借りているところからも分かる。

《借金を背負う効能-エビデンスはない-》
借金は額ではない。借金は単に金額を多く背負い込めばいいというわけではない。
プラスの借金やマイナスの借金といった色んな側面がある。
この分別を持っておくと、全然感覚的にも違うという良い話だった。

《事業拡大と社内マネジメント問題》
同じベクトルで動いてくれる人がなかなかいない分、社員がいないという環境もある。こういう場合は、社長が色々と企業を土台から動かしてくれるケースもあると言っていた。

《令和の飲食事業論-戦争、資材高騰、不景気とどう付き合う?-》
もうみんな舌が肥えて、飲食店リテラシーが上がっているから、今後は大変な状況になりうる。だからこれからの時代は、ポップアップストアと食材加工がシェアを占めていくというお話があった。このお話には、単にバズ的な流行に乗っかるだけでは、継続性・持続性が見られなく、そういう商業自体が社会的評価を得ずらくなるのではないか?という疑問を内包しているように思われた。
美味しい日本酒は至る所にあるから、そこをどのように活用して独自性を生み出すのか?という疑問の回答として、飲食店やカフェ等を作るのはそのアプローチのためだと言っていた。

《まとめ》
彼らの覇気は、移動の距離と喋ってきた時間が作った賜物。
夢を誰かに伝えることが大事!その夢を伝える手段のサポートとして借金というのもあるということを知っておく。


イベント後の交流会にて

このイベントの後には参加者さんと交流できる機会が設けられていた。
そこでは、たくさんの方といろいろな分野でのお話を繰り広げた。その中で印象的だったお話を一部まとめてみる。

  1. 大学生の姿:とある大学で教鞭を執られている方とお話しすることができた。そこでは、なかなか主体的になれていない学生が散見されており、こういった外部でのイベントに足を動かしている自分のことを褒めていただいた。自分も今までの経験から、主体性や積極性が若者から失われている、吸い取られているような状況になっていることを感じていたから、このお話には強く共感した。こういった背景には、このイベントにも通ずる部分があるが、やはり経済的な不安からなかなか動けない方が多くなっているのではないかなと思われる。

  2. 徳谷さんと家入さんとの哲学についてのお話:まさかの株式会社CAMPFIREの家入一真さんにお会いすることができた。NewsPicks等のメディアでよく見ていた人にお会いできて本当に嬉しかったし、〈自分×徳谷さん×家入さん〉で哲学についてお話しすることができて感動だった。そこでは、自分の研究分野である生の哲学やフーコーなどの現代思想が中心となっていた。なかなかうまく言語化できていないかったことが悔やまれるが、すごく貴重な体験になった。

撮影者:自分
よく通っているラーメン屋で初めてチーズチャーシュー丼セットを頼んだ時の一枚
※本編とは全く関係がないです。

雑談

本当は、Huuuu-MADOのオープンデイにも参加予定だったが、自分の不手際で参加が難しい状況になっていた。ただ運営さんのご好意で30分程度オフィスを紹介してもらえる時間をいただくことができた。本当にこの度はありがとうございました。ここでは、HUUUU-MADOの魅力について軽くまとめてみる。

HUUUU-MADOの魅力

  1. ワークスペースの立地:単に公共交通機関が通っているという話ではなく、近くに特徴的な要素があることなども重要であることを肌身で感じさせられた。

  2. スペース内に本棚や絵画が展示されている:有機的な空間だからこそ、視覚的な癒しや休憩ポイントが散りばめられている。それによって、気分的にも楽しく作業ができる空間になっている。
    +全体的に木材を用いた空間だから嗅覚的にも柔らかい感じがした。靴を脱いで仕事するのもありだが、靴でも居られる場所だと、外との出入りが容易になるからいい!

  3. 雑談ボードの設置:コミュニケーションの促進もあるが、継続的なコミュニケーションを促す要素にもなりうるのではないか?と考えられる。ホワイトボード内で完成できるから、どこでも実施できる良い施策と思えた。

  4. 自由に出入りできる開放感:「共同研究室のような場所+このような場所」みたいなのが理想的かもしれない。また、息抜きもしやすい環境にしたい。

  5. オープンデイ的なイベントを定期開催するスタンス:地球研も同様のイベントがあったし、勉強や研究をもっと身近に感じてもらえる場を提供したいと改めて強く思わされた。しかし、自分は何を見せる・魅せることができるのか分からない状況でもあるという課題もある。さらには一人一人の研究結果だと、スペースや対応できる人員に限りが出てしまう恐れがある。かといってグループで何かに取り組める環境を作れていないという現状の問題もある。

  6. シシコツコツ(孜孜忽忽)というイベント
    長野とHUUUUのイベントで、DX推進が主なテーマになっているのだが、スーツ着たおじさんよりも若者を集めようとした取り組みとのこと。すごく興味が湧いたので、その背景やそうなるに至ったまでの過程も知りたいと思った。


エンディング

色々と慣れないことばかりで大変だったけど、借金は「分からなくてネガティブなもの」から「自分がどれだけの熱量でその物事に取り組むかの客観的指標」であると捉えることができただけでも大きな収穫になった。
ここでの出会いが、後々価値のあるものになると感じられる場面があったり、本当に貴重な体験であったと思えたりと、たくさんの効果をもたらしてくれている。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
まだまだ書きたいイベントがあったので、その記事が完成した時も読んでいただけるように、フォローもしていただければ幸いです。

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