SuBAL通信 #11 株価の話
こんにちは、
公認会計士の三上光徳です。
今回は【株価】の話をしたいと思います。
【株価】とは?
【株価】とは、“1株あたりの株式の価値”です。
つまり、
【株価】×【発行している株式の総数】=【会社の価値】
ということです。
【株価】はどうやって決まる?
では、その【株価】は、どうやって決まるでしょうか?
上場会社の場合は、
・誰でもその会社の株式を売り買いすることができます。
・また売り買いする人(投資家)もたくさんいます。
そのため“1株あたりの株式の価値”=【株価】は自然に形成されます。
これは例えば、スーパーマーケットで売っているきゅうりの値段が、自然に形成されるのと一緒の話です。
では、上場していない会社はどうでしょうか?
上場していない会社の場合、
・上場会社の株式のように自由に売買できる市場はありません。
・また売り買いをしようとする人も極めて少ないです。
そのため、“1株あたりの株式の価値”=【株価】が自然に形成されることはありません。
会社の株式を売りたい人(=その会社の株主)と、会社の株式を買いたい人との話し合いによって決まります。
双方で、合意できる価格が決まれば売買成立となりますが、価格が折り合わないこともあるでしょう。
絵画の売買と似たようなイメージでしょうか。
描いた画家の実績や人生、その絵画から受ける印象、描かれた背景など、それらを魅力的に感じる人にとっては高い価値を感じるでしょうし、その逆もしかりです。
将来的な見込みが【株価】に大きく影響する
では具体的に、上場していない会社の【株価】はどのように決まるのでしょうか?
まず、ひとつ知っておいてほしいのは、
決算書の数値は、重要な参考情報にはなるが、それだけで【株価】は決まらない
ということです。
以下の例で考えてみましょう。
A社とB社は、直近の決算書、すなわち、
貸借対照表と損益計算書がほぼ同水準であり、
発行している株式の総数も同じです。
しかし、A社は、市場が縮小を続けているいわゆる斜陽産業と呼ばれるような業界に属する会社です。A社も市場縮小に抗えず、業績の縮小が見込まれています。
一方B社は、急激な拡大が続く業界に属している会社です。B社もその波に乗って業績の拡大が見込まれています。
このA社とB社を比べた時、
たとえ直近の決算書がほぼ同水準であったとしても、その会社の価値は大きく違うであろうということは、感覚的にわかるでしょう。
つまり、
『将来的な成長が見込まれるB社』のほうが会社の価値は高くなり、それに対応して【株価】も高くなるのです。
重要なのは、将来的な見込みが【株価】に大きく影響するということです。
本日はここまでです。
次回も引き続き、【株価】の話をしたいと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました!
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三上光徳
アガットイノベーション
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