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インターン生さんがやってきた!高校生から見たデザイン事務所とは?

どうも!マネージャーのFです!

弊社では応募があり次第、インターンシップを随時開催しています。
そろそろ本腰を入れようか……という学生のみなさん、すでに本腰を入れている学生のみなさん、偶然この記事を見つけたみなさん向けに、今回は昨年のインターンの様子を解禁いたします!

本記事は2023年7月に執筆しています。
みなさん7月の気分でお読みください。

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毎年毎年「今年がいちばん暑い!」と悲鳴を上げているような気がします。

みなさんお元気でしょうか。
今年は例年にも増して異常気象が多いですね。

少し前のことですが、今年に入ってからは台風でもなんでもない雷雨で停電して、オフィス内に「終わった――!!」とデザイナーさんの悲鳴が響き渡る、なんてこともありました。

PC全落ち。

普段デスクワークをされている方ならこの恐ろしさをわかっていただけると思いますが……画面の前で青ざめている同業者がいないことを祈ります。

持つべきものは外付けHDD。電源コード。バックアップは朝食より先にとりましょう。

さて、そんなことは置いておいて。

雨にも負けず、雷にも負けず、たび重なる修正にも迫りくる納期にも負けず、日々愉快に慌ただしくしている弊社ですが、なんとなんと、今年もついにあの時期がやってきました。

7月某日。

その日の朝のことはよく覚えています。なんたって、せっかく焼いたツナマヨトーストを食べ損ねたので。

朝食への未練を引きずりながら事務所の玄関をくぐると、さわやかな白い制服を着た学生さんが二人、こちらを見ていました。


インターン生さんがやってきた!!高校生から見たデザイン事務所とは?


マネージャーRさん:
「人生は上々だでは、毎年高松工芸高校のデザイン科の学生さんをインターン生としてお迎えしています。今年も7月に3日間、インターンシップ期間を設けます。学生さんが2人くらいくるよ~。」

そういえばそんなことを聞きました。うっかりしていました。
朝食への未練を引きずっている場合ではありません。

出社早々「おなかすいた」って考えているなんて、バレたくない。
社会人として。

慌てて神妙な顔をしてデスクに向かって、一息。

こうして学生さん2人をお迎えした盛りだくさんのインターン期間が幕を開けました。



1日目~企画ミーティングとクリエイティブミーティング~

今回上々(※弊社のことです)にインターンに来てくれたのは、このお2人。

高松工芸高校デザイン科2年 三角みすみさん

高松工芸高校デザイン科2年 福家ふけさん

2人とも緊張した面持ちでしたが……まずは自己紹介もかねて名刺交換!

マネージャーRさん:
「実はみんな名刺の社名のところのフォントが違うんですよ。」
マネージャーOhさん:
「え!そうなんですか!?」

一番大きな声で反応したのはまさかの弊社スタッフでしたが笑。

クリエイターの顔とも呼べるのが、この名刺。
弊社スタッフの名刺はすべてモリローさん(※弊社代表)が作っていて、実は社名のフォントが一人ひとり違います。

上々メンバーの名刺

「この人はこんな感じ!」とそれぞれの個性や人柄に合わせてモリローさんが選んでくれているみたいです。
(※下記、一人だけエヴァのフォントがいいですと申し出てきたスタッフもいます。)

正式名称は「FOT-マティス Pro」

今回、このインターン期間中に学生さんに出したデザイン課題も「名刺」でした。

最終日にはどんな名刺が上がってくるんだろう?
わくわくそわそわしていたのは、きっと私だけではないはず……。

自己紹介の後は、クライアントとの定例ミーティングに向けた社内ミーティングと、クリエイティブに関する社内ミーティングに参加してもらいました。

同じ社内ミーティングですが、前者は企画や戦略を立てるミーティング、後者はデザインの素案やアイデアを持ち寄ってフリーペーパーの紙面を白紙から作っていくミーティングですから、全然違ったのではないかと思います。

実際、インターン生の福家さんはこんなコメントを残してくれています。

福家さん:
「時代に合わせて変化していかないといけない企業をデザインで助けようと思ったら、机の上でデザインを考えるだけじゃなくて、クライアントとしっかり膝を突き合わせて話し合った上で、場合によってはコンサルティングやブランディングもしないといけない。それもデザイナーの仕事なんですね。」

どこに問題があって、何が原因なのか。お客さまの話をたぐってたぐって、根本まで辿り着いたときにはそれはもう机の上だけで済む話じゃなくなっていた、なんてこともしばしば。
上々がなんでも屋みたいになっちゃったのは、こういうことを繰り返してきたからかもしれません。

一方で、フリーペーパーのミーティングでは……

三角さん:
「どこに何を載せるのか。何ページ分にするか。これは必要か。どの層をターゲットにするか。テーマはなにか。繋がりは何か。
“デザイン”と言っても単に絵を描くのではなく、どうやって目を向けさせるか、しっかり考えることが本来の“デザイン”なのではないか。そんな気付きがあったミーティングでした。」

デザインを実際に手に取る人のことをとことん考えようと思ったら、フリーペーパーの一紙面だけでも、検証・考察しなければいけないことはたくさんあるんですね。

また、初日は水曜日だったこともあり、お昼はランチミーティングでした。

これ、社員としては本当に声を大にして言いたいんですが、

上々では、毎週水曜日はみんなでランチを食べるんです!!

グルメな人が多いので、新しくオープンしたお店から知る人ぞ知る小さな人気店まで、いろんなおいしいご飯が毎週食べられます。(※ミーティングとは言っていますが普通におしゃべりです。雑談です。エヴァとかジブリとかの話をしています。)

ちなみにこの日はパオトラトラさんでした!

包トラトラ 餃子とナムルご飯

▼インスタはこちら

※現在は福田町の方に移転しています。元の高松町の店舗は包トラトラカレー部「スパイスカレーと水餃子専門店」として1月中旬にリニューアルオープンされています。

午後からはクライアントとの打ち合わせに同行してもらい、現場の視察をして1日目が終了。初日から結構盛りだくさんでしたね!


2日目~クライアントへの提案に同行~

2日目の午前中は販促企画の提案ミーティング、午後からは名刺制作に専念してもらいました。
(※販促とは販売促進のことです。)

この日は防災企画の提案でしたが、実際にクライアントへの企画提案をしているところを見る機会って意外と無いんじゃないでしょうか……!

福家さん:
「面白くてインパクトのあるアイデアで勝負して、チラシをチラシで終わらせない。冷蔵庫にチラシを貼ることで身近にそのお店を感じてもらうなど、自分では思いつかない考え方を学ぶことができました。」

名刺制作では、実際にイラストレーターを使ってもらいました。

三角さん:
「最初はなかなか上手く操作できませんでしたが、社員さんたちが1から丁寧に教えてくださって、使い方なども少しだけ覚えられました。添削もしていただき、最初の案よりもっともっと良いデザインにすることができて、嬉しかったです。
イラストレーターってこんなに色々な使い方があるんですね。実際にお仕事をしているみたいでわくわくしました。こんなところで働いてみたいなあと思いました。」

デザイナーさんって、本当に手足のようにイラストレーターを使いこなすんですよね……すごいなあ……(とデザイナーではない私はいつも思っています)。

また、インターン生さんたちのお話を聞いていて、「意外とイラストレーターを本格的に使う機会って少ないのかな?」というのも感じました。

慣れれば自由自在にカスタムして使える便利なソフトなので、「デザイン科と言わず普通科の学校でも授業で取り扱ってくれたらいいのに!」と思います。
美術の授業なんかでね。
絵を描くのは苦手でも「イラレは楽しい」という学生さん、意外といるんじゃないかなあ。


3日目~フードダイバーシティ勉強会~

最終日はco-ba高松さんで朝からフードダイバーシティ勉強会を行いました。

フードダイバーシティ株式会社の守護さんと、ヴィーガンレストラン菜道のシェフ、楠本さんをお招きしての(ほぼ)社内勉強会。

フードダイバーシティ株式会社 守護彰浩さん
菜道 楠本勝三シェフ

社内勉強会にしては豪華すぎる講師とゲストですが……実はこれには「by age 18」という弊社プロジェクトが深く絡んでいます。このお話はまた別の機会に!

▼気になる方はこちら!

「今回のインターンシップ、これがメインだったのでは?」と思うくらいめちゃくちゃ面白い講義だったのですが、インターン生さんからは、

福家さん:
「今、世界中で動物愛護や宗教、主義、病気、地球環境などのために動物性の食品を食べない人が多くなっていて、そういう人たち向けの商品は増えているものの、すぐに終売になって失敗している。その理由は、「ハラール○○」などの表記のせいで一般の消費者がその商品たちを買わないから。逆に言えば、共通して食べられる食材を作って、一般の人とそうでない人を区別しないパッケージでアピールすればいい、というのは、ある種ユニバーサルデザインと同じだと思いました。

一般の人も、そうでない人も、一緒に食べようと思える食、一緒に使おうと思えるデザインがこれからの多様性の時代には必要だと感じました。」

日本の飲食業界、デザインやそもそもの認識の誤りで失敗している……ということがわかってしまいました……。
しかし、逆にこの視点を知ってさえいれば、飲食業界が抱える問題をデザインで解決できる、ということです。

そして意外だったのが、動物性たんぱく質を避ける理由が環境問題にもあるということ。
長くなるので割愛しますが、冒頭の「急な雷雨でイラレデータが吹き飛ぶ」という悲劇は、バタフライエフェクト的にフードダイバーシティとリンクしていたんですね。

気になる方はこちら!↓

フードダイバーシティ勉強会の様子


さて、最後に今回の名刺課題について。
2人から上がってきた名刺デザインが、こちら!

福家さん名刺
三角さん名刺

かなり個性的ですね!

弊社代表 村上モリロー

「どうしてこの色にしたの?どうしてこの形にしたの?」
モリローさんからもたくさんの質問が出てきました。

最後に、インターン生のお二人にこの3日間の感想をお聞きしました。

福家さん:
「実際のミーティングや勉強会に参加することができて、今までぼんやりとしていたデザインの仕事内容を明確に意識することができました。
上々ださんでインターンシップができて良かったです。いい意味で職場体験らしくない経験ができました。将来の幅を広げることができました。」

三角さん:
「お仕事を体験しに来たのですが、人間的に必要なことを学ぶ事ができました。
「人生は上々だ」さんの職場にお邪魔させていただき、デザイナーの仕事はデザインだけ、という無意識の先入観に気がつきました。
マーケティングや、新しいことをするために開く勉強会など、色々なことに積極的に取り組んでいることがわかりました。
デザインをする上で、それに関係するものを深く知る、またそれについての正しい知識を身につけた上でお仕事をするのも責任のひとつだということを学びました。」

実は私も、入社してまだ半年も経っていない新人なのですが、デザイン事務所とは思えないお仕事の幅の広さに本当にいつもびっくりしています。
マネージャーだけどマネージャー業務以外のこともたくさんやっているし。

会社は名物かまどとコラボして新商品を開発したと思ったら、屋島の山頂でおでん屋台を開いて、今度は讃岐うどんレストランを開店するって。

待って、待って。私いったい、何屋さんに就職したんだっけ?

慌ただしくてせわしなくて、たまに何をやっているのかわからなくなっちゃうけど、(※)シュガーソングとビターステップくらい愉快で騒がしいこの感じが、なんだかやっぱり、とっても楽しい。

(※これがわかった人!たぶん同じ年代です!)

新しい人や物や考え方と出会って、いつだって「へぇ~!」と心を震わせていたい人にとっては、きっとわくわくする業界だと思います。


最後に~いつだって窓口は全開です~

人生は上々だでは、将来デザイナーになりたい人から、クリエイティブ業界でアイデアを爆発させたい人、「何か面白いことをやりたいぞ……!」と情熱に燃える若者まで、志をもってクリエイティブ業界に飛び込みたい人たちをインターン生として受け入れています。

公募こそしていませんが、いつだって窓口は全力全開。
(もちろんタイミングはあるけどね!)

ぜひぜひ、お気軽にお問い合わせください!

……なんて、かつて就活に奔走していた身としてはとてもじゃないけど言えないので。

怖さと好奇心を全力で戦わせて、かろうじてでも好奇心が勝った勇敢なチャレンジャー、お待ちしております!

インターン集合写真


人生は上々だとは?

株式会社人生は上々だは、クリエイティブの力で世界中の人生を「上々」にするべく活動するデザイン・メディエーション・カンパニーです。
メディエーションとは、「仲介」「媒介」という意味。人や企業、地域の魅力を世の中に届かせる「仲介役」としての「デザインの力」はもちろんのこと、今よりもさらに地域や社会にデザインを「仲介」させることで、解決していけることは沢山あると私たちは考えています。広告やPRの分野における、これまでのデザインのあり方を“リデザイン”しながら、デザインそのものをもっと広い世界へ解き放つ。
私たちはクリエイティブを誰もが自由に活用できる世の中を、地域からつくっていきます。


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