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【読書録①】最高の体調 著:鈴木祐

いつもの腹痛が少しでも和らぐかも。
という淡い期待があり、手に取ってみた本。
とても、わかりやすく、読みやすい文章。
しかも、ためになる内容でした。

現代人の不調(炎症や精神的な不調)の原因を狩猟採集民との対比によって、わかりやすく明らかにしてくれます。
潰瘍性大腸炎を患っている私には非常に興味深い本でした。
同じ病気のかたや、アトピーを含めた炎症を患っているかたにも役に立つかもしれないと思い、備忘もかねて、本の内容を紹介させてもらいます。

■腸の炎症

人類史において、農耕が始まったのは、たかが1万年から2万年前からであり、それよりも前の260万年は狩猟採集が主なライフスタイルです。
身体や精神は、いまだこの狩猟採集の古代人類のままである点が多く残っており、農耕が始まってから現代までのライフスタイルや思考の変化とマッチしていません。
このミスマッチが、各種の炎症の原因となっているというのが大まかな論旨です。

古代と現代の比較において、多すぎる、少なすぎる、新しすぎるという切り口で、現代のライフスタイルや思考方法の変化を考察しています。

【多すぎる】古代には少なかったものが、現代では豊富すぎる。
      →カロリー、内臓脂肪、飽和脂肪酸
【少なすぎる】古代には豊富だったものが、現代では少なすぎる。
      →太陽光の摂取量、食物繊維、腸内細菌、発酵食品
【新しすぎる】古代には存在していなかったが、近代になって現れた。
      →不自然な食品(食品添加物)、孤独、抗生物質

人類の身体(特に脳)には、カロリーや糖分の摂取は積極的に行うようプログラムされています(これは有名ですし、実感もありますね!)。
多すぎるカロリーや糖分は内臓脂肪につながりますが、そもそも多すぎる脂肪に対する処置は、身体には備わっていない(むしろ、不猟に備えてため込むシステム)ため、身体に慢性的な炎症を引き起こします。

さらに、古代では当然のように自然と摂取していた発酵食品や食物繊維は激減し、自然との触れあいの中で培われる細菌も少なくなっています。細菌を体内に入れないことによって、腸内も傷つきやすくなっているようです。
結果として、人類史上まれにみるくらい現代人の腸はダメージを受けています。

また、新たに開発されている食品添加物や人工的に開発されたトランス脂肪酸に対処するシステムが、身体に備わっていないため、これもダメージにつながっているということが記載されています。
実際にトランス脂肪酸を含む食品を摂取すると、あっという間に腸内細菌は死滅するらしいです。(こわい)

かくいう私は、30代後半まで、昼はファーストフードか、コンビニ弁当。
夜はアルコールとスナック菓子の日々でした。
今思えば、よく40歳までやってこれたもんだ。私の場合は、これが潰瘍性大腸炎の原因だったんだろうと思う。(原因は不明なため、一概には言えませんが・・・)

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まとめ

私は、スナック菓子とファーストフード、コンビニ弁当は一切やめることにしました。

一切は言い過ぎたかも・・・。極力、やめることにします。


皆さんも、だまされやすい脳に従うことなく「カロリー・糖分のコントロール」と「不自然な食品の廃止」、「腸内細菌の増強」をすすめませんか。


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