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翻訳原稿をお友だちに読んでもらった

今まで、ずっと大人ぶって黙ってきたことだけれど、わたしは多分淋しかったのだなと最近すなおに認めることにしている。
ベッシー・ヘッド作品を日本語で読んで一緒に感動してくれるひとがいなかったことだ。
どれほど応援してくれるひとがいても、原文をわざわざ読んでくれる日本のお友だちはいなかったから、ベッシー作品のすばらしさを知っていて応援してくれているわけではない。ほぼ全員が、肝心の小説そのものの中身を知らずに応援してくれるひとたちだった。

長い年月、ベッシー・ヘッドの長編小説を日本語で出版したいと願ってきた。
最初に自ら翻訳したいと思ったのはいつだったか正確には思い出せないけれど、少なくともその小説に出会ったのは1997年か1998年ごろだと思うし、翻訳スクールに通ったのは2003年ごろのことだ。

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