横山仁美 |【雨雲出版】Amelia

『Rupurara Moonアフリカンビーズ&クラフト』|開発コンサルタント|ベリーダ…

横山仁美 |【雨雲出版】Amelia

『Rupurara Moonアフリカンビーズ&クラフト』|開発コンサルタント|ベリーダンサーAmelia | 南アフリカの作家ベッシー・ヘッド研究 |ブログ『あふりかくじらの自由時間』http://africanwhale.blog.jp/ | 雨雲出版 |

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    メインブログ『あふりかくじらの自由時間』の一部記事を転載しています。

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    短いエッセイのまとめです。有料のものは有料マガジン『CONTEXT』に入っておりますのでマガジンをご購入いただく方がお得です。

  • 雨雲のタイプライター|ベッシー・ヘッドの言葉たち

    南アフリカ出身でボツワナに亡命した作家ベッシー・アメリア・ヘッド(1937-1986)が綴った言葉たちを、その作品やエッセイ、書簡から一つずつ紹介していきます。 Rain Cloudsは、ベッシーが長く暮らしたボツワナのセロウェ村に建てた小さな家の名前。彼女はひとりその家でタイプライターを静かに響かせ美しい言葉を綴っていました。

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    水面をすべるモコロのように:作家ベッシー・ヘッドと出会ってボツワナを旅したわたしは、ひとり出版社をはじめようと思った

    ベッシー・ヘッドゆかりのボツワナを16年ぶりに再訪した記録エッセイ本。「細く長いモコロが静かに水面を切ると、滑らかな波が後ろへ広がっていく。空を飛んでいるかのように川を移動していると、時間の感覚も解きほぐされていくようだ。アフリカの夕暮れを写し取る鏡のような水面に、今ここにいる自分の心が映し出される。」1990年代の大学学部生時代から南アフリカ/ボツワナの作家を敬愛し、追いかけ続けて20数年。アフリカに関わりたくて国際協力の仕事に就いて仕事をしてきたが、心身ともに調子を崩してしまったことで、本来のライフワークであるベッシー・ヘッドの本を出版することにもう一度かかわろうと決意し、実に16年ぶりにボツワナを再訪した。年月を二回りして戻って来たボツワナで、多くのひとと会い、ベッシー・ヘッドのお墓参りをして、自分の人生で本当にやりたいことが何かを考える時間は何よりも貴重だった。そして、オカバンゴデルタでの伝統的なカヌー、モコロで夕陽を眺める長年の夢を叶えた。しかし、帰国して事情が一変する。そのあと大きく人生の舵を切っていくことになるのだった。===プロローグ アフリカで仕事がしたかった  作家ベッシー・ヘッド調査のためにボツワナへ行く  作家ベッシー・ヘッドとわたし 再びのボツワナ行くことにした  ミュージアムのアーカイブ調査許可証を申請する  十六年ぶりのボツワナに降り立つ  メアリとブルース 雨風の村セロウェにて  いざセロウェに向かう気持ちの高揚  ベッシー・ヘッドの古い友人トムに会う  ベッシー・ヘッドの命日、墓参りに行く  ベッシー・ヘッドの家「雨雲」Rain Cloudsと住人問題  ベッシーの孫アーロン・ヘッドに会う ミュージアムでアーカイブ調査の日々、雨風の村で手紙を読む  セロウェで暮らし、魅力に酔いしれる トム・ホルツィンガーとめぐる冒険  熱血青年そのままの彼に会った  ベッシー・ヘッドのアーカイブ資料に残る日本、ハワードのインタビュー音源と「すばる」記事  廃村に残る夢と記憶のカケラたち~小説のモデルとなった消えた村  ベッシーを看取ったヒュー・ピアース氏の話に涙した~アパルトヘイト時代の若き英国のフリーダムファイター 旅するボツワナ  語りに耳を傾ける  再びのセロウェを去る  滑らかな水面を夕陽に向かってすべりゆく日~オカバンゴ・デルタへ  ハボロネに恵みの雨が降る ジンバブエに帰る  友人と再会する  神聖なるパワースポットと人種主義~グレートジンバブエ  懐かしいハラレの町で モコロのように旅をして  モコロのように旅をして エピローグ~ひとり出版社をはじめようと思った  晴天の霹靂  どうして出版したいんですか  エピローグ
    ¥1,300
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    【B5判】『より良く生きるために決めました:わたしたちの子宮と卵巣の治療ストーリー』

    ★こちらは印刷版(B5サイズ)冊子のご注文ページです★Amazon Kindleはこちらですhttps://amzn.asia/d/0h8SunVn「病気を患うひとは、きっと多かれ少なかれ孤独を感じている。どれほど近くに寄り添っているひとでも、たとえ当事者の痛みや不安を想像できたところで、共に感じることはできない。特に、病気というのはプライベートで繊細なもので、気軽に他者に相談することも難しく、悩みをたったひとり心に抱え込んでしまうひとは多いだろう。婦人科系の疾患に至っては、なおさらそうかもしれない。病気による孤独は消えることはないだろう。ただ、少しでも孤独を癒せる人がいるとすれば、それは病気を持つ人間の気持ちに共感することのできる、似通った境遇を経た存在なのではないだろうか」長い間、辛い生理痛や月経過多、貧血に悩まされて婦人科に通い続けてきたけれど、2015年と2023年の二度、子宮筋腫と卵巣嚢腫の手術を受けることになった。二度目は子宮全摘だった。手術を決めるまで病院をめぐった経験、心理的側面、そして手術の具体的経緯を綴った体験談。後半は、婦人科系(特に子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫等)の治療を経験した32名にアンケートを取り、それぞれの治療の体験談のほか、婦人科系の疾患を抱える人に向けたメッセージをまとめた。(薬による治療経験・副作用、手術に至る経緯、手術の概要、病院のこと、治療・手術を受けるために不安だったこと・心境の変化など、入院のために役立ったこと、病気・治療・健康に対する思い、術後の変化、これから治療を受ける人へ伝えたいこと等)医療従事者ではなく、著者自らが経験者としてまとめた婦人科系の病気に悩むひとのための本。■目次■本書について 本書の背景 本書の構成 本書をお読みいただくにあたって留意して欲しいこと【第一部】プロローグ子宮筋腫と卵巣嚢腫をめぐる冒険の始まりレディースクリニックにかかり始めた経緯2015年に受けた手術とその後の変化2023年の転機ホルモン治療を始めるアフリカに行くためにホルモン剤を飲み始めたが大変なことになったレルミナが足りない!?ボツワナでレルミナを切らす事件巨大な卵巣嚢腫が発見された~手術を提案される医師の態度にショックを受ける「子宮を取るのに何か問題でもあるんですか」に始まる心理的ジャーニー背中を押してくれたセカンドオピニオン子宮を取るという人生の決断再びの手術へMRIを再度撮影するいざ病院へ手術当日の記録術後の回復子宮全摘をするという選択【第二部】婦人科系疾患の治療経験者が伝えたいこと1. イントロダクション2. アンケート調査概要3. 質問票内容4. 回答まとめ5. アンケート調査総括と所感終わりに
    ¥800
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    水面をすべるモコロのように:作家ベッシー・ヘッドと出会ってボツワナを旅したわたしは、ひとり出版社をはじめようと思った

    ベッシー・ヘッドゆかりのボツワナを16年ぶりに再訪した記録エッセイ本。「細く長いモコロが静かに水面を切ると、滑らかな波が後ろへ広がっていく。空を飛んでいるかのように川を移動していると、時間の感覚も解きほぐされていくようだ。アフリカの夕暮れを写し取る鏡のような水面に、今ここにいる自分の心が映し出される。」1990年代の大学学部生時代から南アフリカ/ボツワナの作家を敬愛し、追いかけ続けて20数年。アフリカに関わりたくて国際協力の仕事に就いて仕事をしてきたが、心身ともに調子を崩してしまったことで、本来のライフワークであるベッシー・ヘッドの本を出版することにもう一度かかわろうと決意し、実に16年ぶりにボツワナを再訪した。年月を二回りして戻って来たボツワナで、多くのひとと会い、ベッシー・ヘッドのお墓参りをして、自分の人生で本当にやりたいことが何かを考える時間は何よりも貴重だった。そして、オカバンゴデルタでの伝統的なカヌー、モコロで夕陽を眺める長年の夢を叶えた。しかし、帰国して事情が一変する。そのあと大きく人生の舵を切っていくことになるのだった。===プロローグ アフリカで仕事がしたかった  作家ベッシー・ヘッド調査のためにボツワナへ行く  作家ベッシー・ヘッドとわたし 再びのボツワナ行くことにした  ミュージアムのアーカイブ調査許可証を申請する  十六年ぶりのボツワナに降り立つ  メアリとブルース 雨風の村セロウェにて  いざセロウェに向かう気持ちの高揚  ベッシー・ヘッドの古い友人トムに会う  ベッシー・ヘッドの命日、墓参りに行く  ベッシー・ヘッドの家「雨雲」Rain Cloudsと住人問題  ベッシーの孫アーロン・ヘッドに会う ミュージアムでアーカイブ調査の日々、雨風の村で手紙を読む  セロウェで暮らし、魅力に酔いしれる トム・ホルツィンガーとめぐる冒険  熱血青年そのままの彼に会った  ベッシー・ヘッドのアーカイブ資料に残る日本、ハワードのインタビュー音源と「すばる」記事  廃村に残る夢と記憶のカケラたち~小説のモデルとなった消えた村  ベッシーを看取ったヒュー・ピアース氏の話に涙した~アパルトヘイト時代の若き英国のフリーダムファイター 旅するボツワナ  語りに耳を傾ける  再びのセロウェを去る  滑らかな水面を夕陽に向かってすべりゆく日~オカバンゴ・デルタへ  ハボロネに恵みの雨が降る ジンバブエに帰る  友人と再会する  神聖なるパワースポットと人種主義~グレートジンバブエ  懐かしいハラレの町で モコロのように旅をして  モコロのように旅をして エピローグ~ひとり出版社をはじめようと思った  晴天の霹靂  どうして出版したいんですか  エピローグ
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    【B5判】『より良く生きるために決めました:わたしたちの子宮と卵巣の治療ストーリー』

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雨雲出版について

雨雲出版をスタートしました~「雨雲」の由来2023年 雨雲出版 という出版レーベルをスタートいたしました。 雨雲という名前は、わたしがライフワークとしている作家ベッシー・ヘッド(Bessie Head 1937-1986 南アフリカ/ボツワナ)が大切にした言葉から拝借しました。 北部のオカバンゴデルタなど一部の湿地帯を除き、国土の多くが平坦で乾燥した半砂漠地帯のボツワナには、はっきりとした乾季と雨季があります。 ベッシー・ヘッドが最初に発表した1968年の小説『雨雲のあ

    • 生活の中心にサメがいる

      我が家の暮らしには、いつもサメがいる。 朝起きてもそこにいる。 日中も、家に帰って来ても、夜も。 いつもそこにいて、癒してくれる大切な存在だ。 サメとはイケアのシャークである。 品名はブローハイで、日本語で言うヨシキリザメなのだそう。 あまりの人気で、サメに服を着せたり旅行に連れて行っては写真をインスタに載せているひとも大勢いる。 世界的に根強い人気のイケアシャークであるが、今これほどまでにわたしたちの生活の真ん中で愛情を注ぐ存在になるとは思わなかった。(笑?) 始ま

      • ニューヨークの9/11メモリアルとテロのない世界

        2001年9月11日、スコットランドにいた。 エディンバラ大学のアフリカ研究センターの修士課程に在籍中で、あと一週間で修士論文を提出しなければならない追い込みの時期だった。 わたしは、大学の寮のフラットを二人のアメリカ人とシェアしていた。 その日の午後、大学の寮の部屋にいたわたしたちは、アメリカからの電話で事件を知ることになる。 電話をかけてきたのは、アメリカに住むフラットメイトの親戚。 一機目が北棟に衝突したところで、まだ事故ではないかと思われていたときだ。 とんでも

        • 重なり合う「プロ」と「アマ」の世界~京都のシェア型書店

          今年の祇園祭のころ訪れた京都で、いくつかの書店に足を運んでみた。 旅先でわりと訪れるお決まりの場所といえば図書館だったのだが、ひとり出版レーベルの雨雲出版を始めた昨年からは、あらためて小規模な書店を巡ってみたくなったのだ。 パートナーが関わっている仕事についていく短い滞在だったのもあり、ひとりでの自由時間は限られていたが、その中でチャンスを見つけて電車やバスを乗り継いで気になるお店に行った。 2024年7月にオープンしたばかりの一乗寺ブックアパートメントはシェア型書棚と

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        • 雨雲のタイプライター|ベッシー・ヘッドの言葉たち
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        • 雨雲出版 Rain Clouds Publishing
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        • ざんざんザンビア日和。
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          エディンバラ市庁舎の小さな結婚式

          二十数年前、ご縁があってとても印象的な結婚式に参列した。 英国はスコットランド、エディンバラ大学のアフリカ研究センターで修士課程に在籍していたときだ。 結婚する二人は台湾のひとで、二人ともわたしの知らないひとだった。 参列することになったのは、知り合いの日本人男性に声をかけてもらったからだ。 欧米では、大切な場や公式のイベントにカップル単位で参加するのが通例だが、彼のパートナーは都合が悪かったか何かで、代わりに来てくれないかとわたしに声をかけてくれた。 新しいことや面白い

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          8月6日に黙祷、思い出すこと行動すること

          8月6日の朝8時15分に黙祷するのは、子どものころから当たり前になっていた。 わたしは、引っ越した関係で三つの小学校に通ったのだが、8月のこの時期はいつも1980年代後半の3年生から6年生まで在籍していた大阪の小学校のことを思い出す。 平和教育に熱を入れていたその学校は、普段から戦争や原爆のことを教え、学習発表会では演劇を、音楽の時間では戦争をテーマにした曲を扱い、修学旅行では広島で原爆ドームを見て原爆資料館を訪れる。 それ以外にも、戦争の悲惨さを教える数々の行事が企画さ

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          ベーカリーカフェで声をかけたそのひとは、人生で必要なひとだった

          もう二年近く前、お気に入りのベーカリーカフェで知らないひとに声をかけた。 その女性は、ステッカーで飾られたマックブックを広げていて、傍らには分厚い学術書らしき本が置かれていた。 アフリカンルーツを思わせる見た目に、ドレッドをきれいにまとめたお洒落なヘアスタイル。その知的なオーラと雰囲気になんだか話しかけたくなってしまい、あなたのバッグかわいいですねと声をかけてしまったのだ。アフリカンプリントのバッグだった。 彼女は気さくに話しかけたのを喜んでくれたようで、いきなりで失礼だ

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          鎌倉ハイキングでじん帯を損傷したら迷いが消え失せたかもしれない

          二週間以上も前なのだが、鎌倉へひとりハイキングに行ったときに足を怪我してしまった。 旅に出たくて仕方がない気持ちが強すぎるのに、現在取り組んでいる小説の翻訳出版に向けた原稿で忙しく家を離れられない。 パスポートをつかんで空港から飛行機に飛び乗らんばかりの勢いだった自分をとりあえず落ち着かせようと、曇り空の平日の朝、鎌倉のハイキングコースを歩くことに決めたのだ。 東京の外に出て、緑の中にいれば気持ちも静まるのではないか。と思ったからだ。 気持ちの焦りもあったのだろう。 その

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          #037『もし人間がお互いに神聖にして侵すべからざるものとして尊敬し合えば、戦争や数多くの人間の苦しみはなくなるでしょう』|ベッシー・ヘッドの言葉 | letter

          今回は、昨年わたしが初めて手に入れた日本の雑誌に掲載されたベッシー・ヘッドの手紙のほぼ全文を引用した。 1998年、初めてボツワナはセロウェのミュージアムでアーカイブ調査した大学生のときに気になっていた資料があった。ベッシー・ヘッド宛てに出版社やエージェントを経由して届いた日本の文芸誌・集英社の「すばる」寄稿依頼だ。 手紙が書かれたのは1982年末。「海外アンケート特集:世界の作家に問う核状況下における文学者の態度」と題した特集が組まれ、世界各地の作家が寄稿している。「核戦

          #037『もし人間がお互いに神聖にして侵すべからざるものとして尊敬し合えば、戦争や数多くの人間の苦しみはなくなるでしょう』|ベッシー・ヘッドの言葉 | letter

          人と会い深まる気づきと広がる世界~ZINEフェス浅草(雨雲出版)

          昨日6月23日は、ZINEの大きなイベントZINEフェス浅草に参加した。 雨雲出版としては4度目のイベント出店となる。 あいにく、10日ほど前にハイキング中に足を怪我し、整形外科に行ったらじん帯を損傷していると言われ、安静にする必要があったためずっと自宅に引きこもっていたから、けがして以来の外出となった。 足の痛みが不安だったため、いつも大変にお世話になっている方に恐縮ながらお手伝いを頼んだ。 その方は、書き手や編集のプロとして長年活躍されている大先輩で、ベリーダンス仲間

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          潜在意識の南アフリカ~ソウェト蜂起とサラフィナ!から始まるアフリカ旅

          潜在意識に南アフリカがあった。 そう感じたのは、アフリカ人生を歩み始めてずいぶん経ってからのことだ。 アフリカについてほとんど何も知らなかった自分が、たまたま大した関心もなく選択した大学のアフリカ研究ゼミ。そして南アフリカの作家ベッシー・ヘッドと出会い、それ以降アフリカで国際協力の仕事をするアフリカ人生になった。 ベッシー・ヘッドに衝撃を受けた原点のまた原点をたどってみると、高校時代にあったのではないかと思う。このことには、長い間、自分でも気づいていなかった。 中学時代

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          遠い日の記憶を溜める廃線を歩く~碓氷峠廃線ウォーク

          鮮やかな緑のなかにひっそりと闇をたたえる古いトンネル。 使われない線路が吸い込まれていく静かな風景。 SNSで流れてきたその写真を偶然目にした瞬間、これだと思った。 この場所に行きたい。空気と静けさに浸りたいと。 それは信越本線新線の横川から軽井沢へ向かう線路上を歩く、廃線ウォークというイベントの風景だった。 1997年に104年の歴史に幕を閉じたその路線は、群馬県と長野県を結ぶ山深い場所を抜けるトンネルの多い路線だ。廃線ウォークは、その古い線路の上を歩くツアーである。

          遠い日の記憶を溜める廃線を歩く~碓氷峠廃線ウォーク

          雨雲出版、文学フリマ東京38へ。商業出版と小出版の混ざり合う狭間で

          遅ればせながら、先週5月19日(日)に開催された「文学フリマ東京38」へ雨雲出版として参加した記録と所感について。 雨雲出版としては、昨年11月の「文学フリマ東京37」に次いで2回目の出店となった。 前回のラインナップに加え、新刊のエッセイ本2種類を並べての参加で、出店者数1800越えの巨大イベントの賑わいで、多くの方に手に取っていただける機会だった。 出店者の中には、出版社やプロの書き手の方も少なくない。 もともと、この手のイベントはアマチュアの書き手が集まって同人誌の

          雨雲出版、文学フリマ東京38へ。商業出版と小出版の混ざり合う狭間で

          本日5/15 21:30ごろからYouTubeライブ配信やろうと思います!テーマは新刊の裏話?遊びにきてくださいね https://www.youtube.com/live/VIoIf_PBl7g?si=EMAX5mjoBAN_WeTh

          本日5/15 21:30ごろからYouTubeライブ配信やろうと思います!テーマは新刊の裏話?遊びにきてくださいね https://www.youtube.com/live/VIoIf_PBl7g?si=EMAX5mjoBAN_WeTh

          アフリカ差別発言に出くわしたときの対応について考えること

          学生時代にアフリカに関わり始めてからいままで、ずいぶん年月が経った。 いつも感じていることだが、アフリカ関係以外の一般のひとと話していて、あからさまにアフリカに対する差別的な発言をされるのは日常茶飯事だ。 アフリカ関係者ならきっと誰しも、そんな場面には数知れず出くわしているだろう。 つい最近も、そういうことがあった。 馴染みの小さなバーのカウンターにいたとき、すぐ横に座った女性が大声で(わたしから見れば)完全NGな発言をしているのが聞こえてしまったのだ。 よくあるアフリカ×

          アフリカ差別発言に出くわしたときの対応について考えること

          新刊エッセイの本音『水面をすべるモコロのように:作家ベッシー・ヘッドと出会ってボツワナを旅したわたしは、ひとり出版社をはじめようと思った』雨雲出版

          雨雲出版の新刊エッセイ 『水面(みなも)をすべるモコロのように:ベッシー・ヘッドと出会ってボツワナを旅したわたしはひとり出版社をはじめようと思った』 昨年のボツワナ/ジンバブエ旅を一冊の本にまとめました。 開発コンサル企業を去り、作家ベッシー・ヘッドのアーカイブ調査を主目的として実に16年ぶりに訪問したボツワナ。わたしにとってとても重要な旅でした。 旅の記録はもちろん、ボツワナでベッシーの暮らしたセロウェにゆっくり滞在し、ミュージアムに通ってアーカイブ資料を堪能でき、多く

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