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『にじいろの「はなじ」』あなたのお気に入りは何色?

著者とき子さんへ🐘🌈(拝啓みたいに書くな🤣)
文フリ直前でお忙しいでしょうから、読んでいただくのはもろもろ落ち着いてからでよいですからね。私が文フリ前に紹介したいだけです(笑)ちなみに宣伝効果はたぶんほとんどないけれど(涙)

後で削除する予定の連絡事項(笑)


「はじめに」を拝読し、目次を開く。
色とりどりの章題を目にするだけでワクワクしてくる。

「七色+特別色。8日間かけて1色ずつ読もうかな。
 さっそく今日は赤色」

そう思って読みはじめたはずなのに、夢中でページをめくり、不意な一言、不意な展開に「ハハッ!」と声をあげて笑い、胸がキュッとしたり、目頭が熱くなったり、そしてまた笑い——
気が付けば紫色、そして「あとがき」を読み終えていた。

そんなふうにこの作品を読み終えた人が、たぶん私以外にも大勢いらっしゃるんじゃなかろうか。


というわけで、

「ジャーン!」

そう、これは、とき子さんの新刊。エッセイ集第二弾。

にじいろの「はなじ」

について、心のままに全力紹介する記事です:)

先に相談はしていないけれど、こういうサプライズをとき子さんなら「嬉しい! ありがとう!」と喜んでくれるに違いない。この出会い記事こそサプライズ。つって。


本篇に行く前に、こちらにも触れておきたい。

ポストカードと栞

どちらもとっても素敵なのー!
ポストカードは、もったいなくて使えません……ずっと眺めていたくなるような素敵な絵。お部屋に飾れば、たちまちお洒落な部屋に早変わり。
栞は、優しさのにじみ出るぞうさんの絵は然ることながら、この絵を引き立てかつ全体が温かく包まれるようなこの色味も絶妙でとっても可愛い。
どちらも特典で付けていただくには贅沢すぎるくらいです……!
大切にします♡


さて。それでは本篇に参りましょう。

今回は収録作品が公開されているので、内容のネタバレをしない範囲で、全収録作品に対して【ちょいと一言】aeuの感想を述べていくスタイル。
(※つるしゃんの試し読み記事のが面白かったのでそれのオマージュ、のつもり。)


にじいろの「はなじ」


赤の糸

  • あの日一度散った私たちは最強になった、かもしれない
    (´aωa) 登場する曲ぜんぶ掛けながら読んだら、とき子さんの結婚式に参加してる気分になって楽しさ倍増だった……! 困難の話良き!最強だ。そしてラストの決め台詞が最高だ(笑)

  • リボ払いに負けた女
    (´aωa) この話何回読んでも好き(笑)そしてラストの展開が本当にたまらん。


橙の家 

  • アリエッティ、それは借りない方がいい
    (´aωa) これはとき子さんと私の「はじめまして」の思い出。これまた何回読んでも好き。

  • この出会いこそサプライズ
    (´aωa) 枕元のクリスマスプレゼントに爆笑。声出た(笑)

  • 涙のワケには色々あって
    (´aωa) イチオシ。子どもの頃のとき子さんの気持ちが物凄くわかるから、忘れないように、この先何度も何度も読み返したい。そんなお話。


黄色い熱風

  • モハメド・オリ・ベーグル
    (´aωa) おりちゃんさんみたいに前のめりでいたい。自分の人生も楽しくなる気がするお話。

  • ハワイを思って日本の名店を思い出す
    (´aωa) ABUNAI! demo OMOROI! HAHAHA!

  • アツいのは夜だけでなく
    (´aωa) ダイソンさんの口調がドンピシャすぎる(笑)


グリーンメモリーズ

  • パンジーヤンキー① ただいま

  • パンジーヤンキー② ぶん投げる過去

  • パンジーヤンキー③ またね
    (´aωa) イチオシ。「愛しい」「クスっ」「ほろり」「ギュッ」「笑」のフルコースを楽しめるお話。特に「③またね」がお気に入り。でもたぶん①②があっての③だから余計に沁みるのだ。この先何度も読み返したいお話。


青色の日々

  • 梅ソーダカントリーロード
    (´aωa) キュンっ♡甘酸っぱーい!「あの日」って?「あの日」って? ここでページをめくる手が止まる人はきっといないと思う。

  • 言の葉の箱
    (´aωa) すごく好き。P.107の10~12行目の描写が秀逸。というか全体的に描写の一つひとつが好きすぎる。「バカみたいに浮かれて見えた」とか「不法投棄」の一文とか。そして「言の葉の箱」に対する考え方も好き。色の使い方も好き。イチオシ。だけど、これがイチオシになるのは「梅ソーダカントリーロード」からの流れがあるからこそだと思うの。(【ちょいと一言】とは?)


白いともだちの桃色

  • エクセレントなネクター(つる・るるる)
    (´aωa) 白桃。中学高校大学と吹奏楽部の私は共感の嵐すぎて、のめり込んで拝読しました。ところで、私のりすおどこ?


インディゴの箱

  • いつかの花束をあなたへ
    (´aωa) ラスト3行がたまらない。これからも言葉を大切にしていきたいと思わせてくれる、そんなお話。

  • 散らし先生とご隠居ルンバ
    (´aωa) これ……エッセイなんよ。映画やドラマの話じゃないんよ。トラウマ先生。。。

  • そこに悪意はあったのか
    (´aωa) 緊張だったり余裕がなかったり、話す言葉をゆっくり考えることのできないときに失言をしてしまいがちな私にグサグサ。「交流を図ろうとした」「出来れば許して欲しい」。そうは思っても、それを悪意と捉えるのか否かは相手次第で、明確なのは放った言葉は消えないという事実だけ。いろいろ考えてしまった。(【ちょいと一言】とは?←2回目)


紫の空想【物語】

  • 世界の終わりにあるものは
    (´aωa) 未来を勝手に決め付けて絶望する必要はないよね。その先に温かさや優しさや希望があるかもしれない。

  • ふたりはともだち
    (´aωa) このお話大好き。言ってしまった言葉。その台詞が秀逸。そして自分の言ったことを反芻して後悔する、その感じが凄くわかるから凄く痛い。だからこのお話のラストの展開で私はつい泣いてしまうし、本当に大好きなお話。


以上


気になるお話はあったでしょうか。
でもこれはあくまで、私が受け取った「はなじ」の印象。

とき子さんが差し出してくれる『にじいろの「はなじ」』。
それは色とりどりの花束のようなのだけど、それは読む人にとって、はたまた読む人が今置かれている環境や状況によって、色のバランスやアレンジが違って見える花束なのだと思います。
はじめて読了した日の私の場合は、青色とグリーンの花を主役に、紫と白のカスミソウが脇を彩り、黄色と橙色が差し色で少し入っている。そんな花束だったかしら。

日々の生活のなかで、真っ黒な感情に押し潰されそうになる瞬間や、透明でつまらなく感じる瞬間が私にはあります。
でもよーく見ると、それは濃い藍色だったり、薄い黄色だったりするかもしれない。抱えていた記憶や感情、あるいはなんてことのない日常に「色」が付く。それもこれも虹色のなかの一つなんだと思うと、「色」として捉えるのってなんだかいいなって。そんなことを思いました。

思わず声を出して笑ってしまう。
と思いきや、温かくじんわり沁みてくる。
胸がきゅっとするようなほろ苦さ、切なさを感じる。
と思いきや、やっぱり笑える。

文字通り、いろいろな色を見せてくれる一冊。

あなたが受け取る花束はどんな色になるでしょうか。
ぜひお手に取っていただきたい、イチオシの作品です。



明日11/11(土) #文学フリマ東京 にて、
つるるとき子書店も出店されるとのこと!

(つるしゃんのツイートをお借りしました☆ つるしゃんの11月発売の新刊『羽ばたく本棚』もオススメ。『羽ばたく本棚』ver.の記事も書きたいと思っているが、果たして明日に間に合うのだろうか。)


とき子さんのエッセイ集第一弾『なけなしのたね』もオススメ。なんと破格すぎるワンコイン。




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