子供の運動能力低下
近年、子供たちの運動能力の低下が問題になってます。
2極化
幼児の頃から積極的に走り回り、小学生になったらスポーツに取り組み、中学校では体育会系の部活に夢中になっている。
こんな子供たちの運動能力は抜群である。
問題なのはこのように運動に取り組んでいない子供たち。
大問題なのは、取り組む機会を用意しない大人たち。
20年前
私はアウトドアレジャー屋さんなので、運動能力の低下を目の当たりにしています。
参加者の子供たちは、自然のフィールドで走り回ります。当然です。
そして、走れば当然転びます。
その時、身のこなしができないんです。
20年ほど前から、高校生や20歳といった年齢の子供や若者が転倒する姿を見て、危険を感じるようになりました。
逆に、35歳位の方の転倒で、危険を感じる事はほとんどありません。
明らかな世代ごとの運動能力低下が顕著に現れ始めた頃だと思います。
このまま年齢を重ねたら、40代で身体が動かなくなる。
ましてや、アクティブなスポーツレジャーなどできるはずもない。
そして、現在の80代と同じ様に60歳で身体が動かなくなる。
さて、今の子どもたちの運動能力はどうだろう?
学校でよくある運動能力テストは、握力、ジャンプ力、上体そらし、ボール投げなど、部分的な測定のみである。
そうではなく、大切なことは総合評価。
身体のしなやかさとバランス。身のこなしである。
まるで忍者のような。
能力低下の具体例
私が直接見たり聞いた例を挙げます。
幼児の年齢で開脚ができない。
小学生が逆立ちをしていたら、バランスを崩し、肘を骨折。
小学生が体育館で走り、一気に直角に曲がったら、足首を骨折。
転ぶときに手をつくことができず、顔面を怪我する中学生。
滑り台で足を出すことができずに、尻もちして腰椎圧迫骨折。
駅の階段を走って登ったら、ふくらはぎの筋肉が断裂する20代。
転倒時に身のこなしができず、地面にドカンとぶつかる高校生。
自転車に乗れない小学高学年。
平らな箇所でしかスポーツ経験がなく、凸凹道や坂道を走れない中学生。
ボールを投げられない中学生。
転ぶのが怖いから激しいスポーツはできない。
スポーツをしている子供と若者の具体例。
開脚、ブリッジ、Y字バランスなどが当たり前にできる幼児。
鉄棒の上を歩き、最後にY字バランスでポーズを決める小学生。
走って転倒し、身のこなしで一回転して、そのまま走り続ける小中学生。
河原を走りまくる小学生。
山や凸凹道をクロックスで全力疾走できる、強靭な足首の中学生。
しなやかな身体でバランスもよく、 どんなスポーツもすぐに覚える7歳。
転げ回ったほうがいい
運動能力はいくつになっても向上させられるといいます。
でも、運動することに恐怖や抵抗を感じていては不可能。
そうなっては遅い。
幼少期から、走り回り、転げ回り、飛び跳ねて遊びまくる習慣が必要です。
そのために必要なことが3つ。
走るな。危ないからやらないで。近所の公園で耳を澄ますとそんな言葉が非常に多い。本当に危険なこと以外は口を出さないこと。
もう一つは、両親が地面に手をついてお尻をついて遊ぶこと。
両親のそんな姿を見たら、子供はその100倍転げ回るようになります。
最後に、家族で本気で走り転がって遊ぶ機会を設けること。
全身を使って遊びまくる楽しさを子供に伝えることができたら、子供の運動能力は、おのずと成長していくようになります。
できる限り自然の中で、家族が本気で笑いながらはしゃぎ回ると、 子供は満ち足りた愛情を感じながら遊びを楽しみます。
それが心の成長となり、同時に運動能力の向上となっていきます。
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家族で本気で遊ぶアウトドアレジャーの企画運営。
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アウトドアレジャーで笑顔を提供し続けて35年
株式会社エアロクルーズ
代表取締役 小林豊治
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