画像診断医k

大人の間違い探しを愛する画像診断専門医。科学の徒を応援する身でありたいと思っています。…

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大人の間違い探しを愛する画像診断専門医。科学の徒を応援する身でありたいと思っています。 文責:屋代香絵 内容は所属を代表するものではありません。 当方の記事を引用する場合、引用元の明示をお願いします。

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最近の記事

徒然

上の息子も義務教育が終わろうとしています。身長も私を超えて、出会った頃の夫にそっくりになってきました。遺伝子さん、お仕事し過ぎです。 で、先日、上の子に頼まれて髪を切りました。私にはイケメンにしか見えないけど、本人には、えー、これじゃあおっさん臭いよ、と怒られました。ごめんね。息子。 その後は外注しています。他人を信頼して髪を切ってもらえるようになったのも、過敏さのある息子には成長の一つです。体だけでなく、中身も大きくなったね。洗顔すら苦労していた頃が懐かしくもあります。

    • 肉球スプーンでプニプニ肉球白玉づくり

      肉球スプーンを買って、肉球白玉を作りました。 作り方 まずはいつも通りに白玉の生地を作ります。白玉粉に少しずつ水を混ぜ、耳たぶ程度になるまで混ぜます。 で、できた生地を4つに分けて、1つはそのままで白に、色付きは各々、セリアの製菓材料をふりかけてコネコネします。 薄茶:ココア クリーム色:かぼちゃ粉 濃茶:ブラックココア そして親指の頭大に丸めます。三毛猫風は3色の生地を適当にくっつけて丸めます。濃茶と薄茶をマーブルにすれば、サビ猫もできそうですね。 未加熱では生

      • 不妊症とCovid-19感染に関する現時点での知見のまとめ

        妊娠中にCovid-19感染すると母体は重症化しやすく、胎児のリスクも上がること、感染後は長期に渡って精子が減ることも既に有名です。 となると、必然的に「感染後の長期的な影響として、不妊症のリスクにもなるよね……」と推定されます。 そこで、現時点でわかっていることを、男女別に、Perplexity.AIに纏めてもらいました。 なおこのPerplexity.AIは、ChatGPTと違ってエビデンスも丁寧につけてくれるので、科学的な質問にも耐えられるお利口さんです。日本語に

        • コミュニティノートとカルトと私

          唐突にスシローのテイクアウト寿司ですみません。本文とは直接的な関係はありません。 で 𝕏のブロック禁止。kも、ただでさえしんどい𝕏をさらなる争いの地にしてどないすねん(呆笑)とは思うけど。 コミュニティノートは、ブロックが非常に邪魔なのは確か。 なんだろう、コミュニティノートを書いた結果を見てると、バカな有名人には強いけど、性悪やカルトには弱い印象があるんですよ。後者はブロックしまくってエコーチェンバーの中なので、つけても表示されにくいし、表示されても沈められやすいの

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        • mRNA
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          コミュニティノート攻略?

          需要あるかわからんけど。ベータ版として。 一部の方々に効果テキメンなコミュニティノート。有名なデマ垢がTwitterやめると言ってて話題になってます。 コミュニティノートは、今年になってから運営にペナルティを受けてなければ、電話番号認証をすれば(他にもいくつか条件あったけど)誰でも始められます。 ただ、デマ垢からのブロックを防ぐため、サブ垢で始めたほうが賢いと思います。新規アカウントだと無理なので、あまり知られてない昔からの趣味垢などがあればそちらがベター。鍵垢ならベス

          コミュニティノート攻略?

          kが2ヶ月も黙っていたという嘘

          イントロ 反証となる証拠がありすぎて、すごく長くなってしまいました。ごめんなさい。まあこれだけ証拠があるのに、私を攻撃したい人たちは、よくそんな嘘が平気でつけるよなあとも思いますが……。私にも心があるし、嘘八百で貶めて良いものではないのです。これ以上、私に訴えられる人が増えないことを望みます。 本題某所で「屋代香絵は夏からモデルナの心筋炎リスクがファイザーより高いことを知りながら2ヶ月も隠していて、10月15日の厚労省の交互接種の発表とともに初めて周知を行った酷い医者であ

          kが2ヶ月も黙っていたという嘘

          次亜塩素酸水についてkが思うこと

          はじめに コロナ禍3年目の冬がやってきます。また北海道から冬の波が始まっていることが示す通り、やはり換気の難しくなる夏と冬に波が来やすいようです。 換気が難しい場合、空気清浄機を併用することも考慮すべきで、そういう動きも活発になっています。それ自体は良いことで歓待していますが、そうなるとまた空間除菌勢が勢いづきそうだなと危惧しています。 再三申しております通り、大前提として、「現時点」では、一般人が「空間除菌でコロナを撃退!安心の空間作り」は、どんな化学物質を噴霧しよう

          次亜塩素酸水についてkが思うこと

          オミクロン変異株?変異体?

          kは臨床医かつ生物化学ヲタです。 まず、生物ヲタの視点から。仮に「オミクロン変異株は誤訳!正しくは変異体!」と主張するなら、きちんとオミクロン多様体と訂正すべきです。 というのは・・・日本人類遺伝学会がvariantの日本語訳も変異体から多様体に変えたからです。今は変異体を英訳するとmutantですから。混乱させるのは良くないかなと。 (´・ω・`) 遺伝学用語改訂のお知らせ d5fdc84ae83d3a9a6627b7ac249e4db0.pdf (jshg.jp)

          オミクロン変異株?変異体?

          EPA(米国環境保護庁)によるオゾン発生器についての見解

          最近日本でも低濃度オゾン発生器販売業者が躍起になって売り込みをかけてます。コロナ禍終わりそうだから売り抜けようと必死なんでしょうね。 (´・ω・`) でも、オゾンはシンプルに有毒ガスです。以前書いたノートにもあるように、空間除菌はウイルスも人の気道も死なばもろともです。原理的に不可能、と考えるのが科学に則した考え方になります。 オゾンの構造式を見れば、不安定で強い酸化剤だってことぐらい(高校化学学んでれば)すぐに分かるし、ヤバさを感じるもんだと思いますけどね(遠い目)

          EPA(米国環境保護庁)によるオゾン発生器についての見解

          K医師との想い出

          まずお断りですが、私は「現在の」K氏の主張は全く賛同しておりません。また、彼の著書について、特に(ワクチンについて事実と異なる発信を行い不安を煽る)反ワクチンの姿勢については苦々しく思ってます。 でも、私が研修医のときには、確かに彼は、尊敬すべき点が多い医師でした。最初の著書も本文を読めば概ね主張は正しく、むしろ現代の医学では当たり前となったことの記載も多いです。 しかし外科至上主義の、医師と患者の関係が完全な主従関係であった時代に、彼の言説は非常識であり、強く糾弾されま

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          エアロゾルに対するkの「気持ち」

          いつも「論理と理屈をこね回す」私ですが・・・私らしくない題名で始まる今回のnote。 いや・・・ね。(´・ω・`) エアロゾルにしても飛沫核にしても、定義(定理?)が林立しているのですよ。そうなると「立ち位置」によって「慣れ親しんだのと違う」ものにも出会うわけで……ネットの世界は広いし垣根もないからね。 そこで「その定義はおかしい!」と感情的になる人がいるのですよ。 うん。(´・ω・`) 私だって、最終的には共通規格が欲しいけど……しょうがないよ、過渡期なんだから。

          エアロゾルに対するkの「気持ち」

          感染経路の分類

          プレコロナ時代からの感染症の教科書には、感染経路の種類について、以下のような記載があります。(COVID-19における重要性の順番とは異なります) 〔分類〕1)接触感染  物やヒト表面に付着した感染源が、直接ないし指などを介して対象に運ばれる。 2)飛沫感染  直径5μmより大きな粒子(飛沫)を介し、直接、対象に付着する。通常1m以内程度にポトッと落ちる。 3)空気感染  直径5μm以下の粒子(飛沫核)を介する。空中を長い間浮遊する粒子による。 4)媒介感染  汚染された水

          感染経路の分類

          マスクの誤解を解くよ2ー不織布マスクが良い理由ー

          「マスクの誤解を解くよ」を書いたときとはマスク関連の状況が変化し、当時はなかったウレタンマスクが登場したり、各種マスクのフィルター能力に関する新しい知見も得られたし、変異株の登場で1段上の対策を目指したいところなので、2を書きます。 長くなるので結論から。 「不織布マスク」を「できるだけ密着」させて使ってね! 「ウレタンマスク」はやめよう! もうこれだけでも良いのですが(笑)、提言するからには明確な根拠が必要だと思うので、そこに至る理論の解説をします。 さて。 エ

          マスクの誤解を解くよ2ー不織布マスクが良い理由ー

          エアロゾルの定義を正確に言えるようになろう

          マスクやエアロゾル感染の議論のためには、最低限の定義が必要ですので、エアロゾルは何かというお話から。 まず、日本エアロゾル学会による明確な定義があります。「直径100μm以下の気体中に浮遊する粒子」を、エアロゾルとしています。 重力による沈降速度と粒子径の関係は、こちらのCDCの絵がわかりやすいです。 5.8秒とか一瞬じゃないか……と思われそうですが、これは実験室(無風)での重力による沈降速度です。有人環境では気流の影響が勝り、もっと長時間舞い続けます。 なので工学的

          エアロゾルの定義を正確に言えるようになろう

          空間除菌でコロナ対策できるの?(全年齢対象)

           以前Tweetしたものを改訂して、note版も作りました。良かったらお使い下さい。  PDF版はこちら。二次配布OKですが、内容の改変はしないこと、最後のクレジットは取らないこと、もちろん商用利用は行わないことをお願いします。  空間除菌の問題点が共有されてきているようで、流れも変わってきているのを感じます。皆様の拡散のおかげです。 追記:2021/3/18 全年齢対象にし、一部改訂。 とどのつまり、コロナ対策の有人空間噴霧器は全部ヤメレ、です。 追補:ジアイーノに

          空間除菌でコロナ対策できるの?(全年齢対象)

          PCR検査が陰性だった時読む話

          市中感染も増えてきて、症状が出たり、濃厚接触にひっかかったりして保健所からの指示でPCR検査を受ける人も増えてきていると思います。 さて、よく言われるのが「PCR検査は陰性証明には使えません」という話。PCR検査は感度がイマイチなので、結果が陰性であっても偽陰性(実際は感染している)かもしれないので検疫を続けましょう、ってやつですね。でも「検査が陰性なのになぜ家にこもらなきゃいけないのか、理解し難い」のが人情ってものかと。 でも実際に、PCR検査などで全員が陰性を確認して

          PCR検査が陰性だった時読む話