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kが2ヶ月も黙っていたという嘘

イントロ

反証となる証拠がありすぎて、すごく長くなってしまいました。ごめんなさい。まあこれだけ証拠があるのに、私を攻撃したい人たちは、よくそんな嘘が平気でつけるよなあとも思いますが……。私にも心があるし、嘘八百で貶めて良いものではないのです。これ以上、私に訴えられる人が増えないことを望みます。

本題

某所で「屋代香絵は夏からモデルナの心筋炎リスクがファイザーより高いことを知りながら2ヶ月も隠していて、10月15日の厚労省の交互接種の発表とともに初めて周知を行った酷い医者である」という虚偽のTweetが広がっています。また他の人からは「屋代は2021年6月から9月11日まで心筋炎のリスクを否定していた」という悪質な嘘まで堂々と……。
(´・ω・`)

しかし実際には、kは2021年6月16日には、機序的にもmRNAワクチンで心筋炎が起こりうると述べてますし、同26日には、日本循環器病学会のアナウンスを引用しながら、頻度は感染より低いながらもワクチンで心筋炎が起こりうると発信しています。

また、kは2021年8月中旬以降、臨床現場でモデルナのほうがファイザーに比べてリスクが高いことに勘づいてから、大急ぎで資料を集め検討し、厚労省の友人に連絡し、調査をお願いした張本人です。そして、統計的に確実な有意差が出て確定するまでの間に、8月22日にはマウスの実験論文を紹介して心筋炎を防ぐために注射部位の確認を促したり、8月26日には接種後は運動を控えるように周知したり、8月29日には忽那先生のヤフーニュースをワクチン後の若い男性の心筋炎の部分を強調して紹介し、9月1日からはフェイスブックで友人医師たちに、9月5日にはツイッターの公開情報として、モデルナのほうが心筋炎のリスクが高い可能性について周知をしはじめました。これらのことは全てネット上に証拠が残っているため、私が10月15日まで隠してたなんて話は完全な嘘であることは、簡単にわかります。

そもそも「モデ>ファと知りながら」という批判がまず間違いです。8月の時点では確定事項ではなく、kが個人的に「嫌な予感」がしたレベル。第六感です。当時は私ですら「知って」はないの。それでTwitterで大騒ぎしたら、ただのトンデモデマ野郎です。人の命を預かる医師として腹をくくって実名だして、正確な情報を伝えるために腐心してきたのに、第六感でモデルナを貶めて良いわけないのです。

要はね、私は医者として発言している以上、命を預かっていることを自覚してるから「確からしさ(エビデンスレベル)」に合わせて周知する責任を感じてるし、それに従って発信してきたのです。

まあ、「公共の利益なんてどうでも良い」「専門家にマウント取ってストレス発散したい」人には、この気持ちは一生、わからないでしょうけど(涙)

※鍵をかけたのは、こういった嘘の犬笛に騙された人達によって、過去のツイートの切り貼り捏造が始まり、謂れのない誹謗中傷が止まらなくなったためです。

未接種者を反ワクチンと呼んで差別していたというのも真っ赤なウソで、むしろ未接種者を守るように訴え続けています。だからフォロワーさんにも結構、未接種の人もいて、昔から仲良くやってますし、トップページにも証拠を載せたのに、載せたのに、載せたのに・・・。

特定の方々には長い文章は読んで貰えない・・・。

ということで、実際に行ったツイートの証拠も上げながら、時系列をご紹介させていただきます。

現在、鍵アカウントのため、リンクを貼ってもTwitterのフォロワーしか見られませんので、スクリーンショットを貼らせていただきます。

「9月11日までワクチンで心筋炎が起こる可能性を完全に否定していた」という嘘

ずっとフォローしてくれていた人は「そんな馬鹿な、k先生は何度も心筋炎の注意喚起をしてたよね」と証言してくれますが、実際にこんな嘘の誹謗中傷を受けています。

証拠を出しておくと、もう2021年6月16日の時点で、こんなにはっきり「ワクチンで心筋炎が起こる可能性は十分にある」と言ってます。

「モデルナの心筋炎リスクに気づいても隠していた」という嘘

背景

kは2021年7月9日から、自治体集団接種(ファイザー)や職域接種(モデルナ)のお手伝いを始めました。現場で、2回目接種の問診では、1回目の副反応が強くて辛かったという相談が、モデルナのときだけやたらと多いことが気になりました。高熱が数日長引いたり、腕の腫れがなかなか治まらず困った、等です。

そんな中で、8月中旬から下旬にかけて、勤務先の病院に、モデルナ2回目2日後の若い男性の心筋炎が立て続けに受診しました。その中の一例は重篤でした。ファイザーのほうが接種人数が多いのに、何故かモデルナです。これは・・・もしや。

行動開始

この偏りはおかしいと思った自分は、主治医や夫と相談しつつ、萩野昇先生にも即刻ご相談して、アドバイスを頂きました。そして厚労省から出ている副反応の生データを自力で解析しました。すると、本当にうっすらですが、嫌な予感を裏打ちする傾向が見えてきました。ひとつひとつの証拠はまだ弱くても、傍証を複数を集めると「若年男性が打ちたいなら、モデルナよりファイザーに変更したほうが良い」ことが浮かび上がって来たのです。まだ世界のどこの公的機関も、モデルナとファイザーの心筋炎におけるリスクの違いなんて言ってなかった頃です。これはすぐに厚生労働省の友人に連絡しなければと考え、大学時代からの友人である厚生労働省の中の人(K君)に連絡をし、担当部署に情報共有をしてもらいました。

これについて、特定の界隈の人は「屋代はラノベの読みすぎ、厚労省がただのパート医の意見なんて聞くかよ」と嘲笑しています。でもその厚労省の友人はkとは大学同期で、まさに同じ釜の飯を食ったもの同士です。

少なくとも自分がk君なら、同期に真剣な相談をされたときに「今となってはただのパート医が、お役人の私に何か言ってるわ。オホホホ。無視一択」なんて思わないよ…。そんなことを思うって、相当性格悪くないと無理じゃないかな。kは言われるまでそんなことは思いつきすらしなかったよ。

いずれにしても、K君には本件を「スルーできない急ぎの懸念事項」と捉えてもらえ、担当部署にスムーズに話が伝わったのは、紛れもない事実です。

当然、このときのやりとりの記録も残っているのですが、私信なので勝手にネットに挙げるのは控えます。裁判ではどうしても必要な部分だけは提出せざるを得ないかもですが。

なおkは、ラノベは一冊も読んだことはありません。もしも生まれ変わっても、また私に生まれたいですから。(ポケットビスケッツ好きです、ええ。この体とこの色で生き抜いてきたんだから、とか、大好きな歌詞です。別に自分が大好きという歌詞じゃなくて、こんな自分に生まれたことを受け入れて、乗りこなしていかないとね、という前向きな歌詞だと捉えてます)

閑話休題。

さて、8月22日には、Twitterで「マウスに対するワクチン静脈注射で生じた心筋炎の論文」を紹介しました。

そのとき「(心筋炎を避けるため、筋肉注射時には)血管や骨に刺さってないか、今更ですが確認を」と発信しています。この論文は、本文を読めばわかるように「血管内流入量が心筋ダメージの多寡に影響する可能性がある」という論文ですから、mRNA量の多いモデルナにおいて心筋炎発生率が高いことも暗示しています。なのでそれを意識しながら紹介しました。

ここで、この論文を「マウスの」と強調したのは、人とマウスの免疫は同一ではないことは医療者の中では常識なので(免疫の専門家にとっては尚更)、マウスの話をそのまま人でも再現される話のように書くと、医療系研究者からの信頼を失うからです。ある人には「屋代は、ワクチンを推進したいがためにこの論文の心筋炎の過小評価を狙い、こんなのはマウスだけで人では起こらない、と言おうとした」と批判されてますが、全くもって逆です。心筋炎を軽視しているなら、この論文を提示しながら注射のやりかたの確認なんて呼びかけませんし、そもそも論文を取り上げずにスルーします。さらに、kはFacebookでの医師用の周知にもこの論文を取り上げ、モデルナの心筋炎リスクの高さの傍証として、懸念の説明に使用しています。軽視するための「マウスの」ではなく、理解して読んでることの表明のための「マウスの」です。(マウスなので人間にはあり得ない大量投与を行っている関係で心筋障害が強く、そのままヒトに外挿してはいけないのは理解しつつ、でも用量依存的に心筋炎がヒトでも起こるかもね、の意味)

それにね、kの息子も、このとき1回目接種から2回目接種のインターバルにあって、自分の息子のためにも、純粋に本当のことが知りたかったのですよ……。医者はみんな製薬会社から金もらってツイートしてる、という下衆の勘ぐり陰謀論はいい加減にして貰いたいです。

私もワクチンを打たれる消費者側として、一人の親として純粋に、ワクチンのリスクベネフィットが知りたかったの。そしてそれは他の親もそうだろうと思ったのです。だから専門知識を駆使して懐疑的に調べて、現場の情報も集めて、その結果を、確からしさを鑑みながら、少しでも早く周知していただけなのに。

最初から隠さず心筋炎の話はしてたし、それを減らすために全力でリアルでも動いた自分が、なぜ陰謀論界隈には「差別的で心筋炎も隠して推進した悪魔」に見えるのか、本当にわけがわからないです。ちょっと勘違いするくらいなら人間だれしもするけれど、これだけ説明しても捏造して攻撃してくるのはなぜなんだろう。

話を戻しますが。

2021年8月の時点では、まだ客観的なデータとしては弱く、所詮は自分の直感でしかないので、Twitterでどう伝えれば誤解を招きにくいのか悩んでいました。ここで「モデルナは危険!」と煽ればバズって拡散はするでしょうが、忌避する必要のない人にまで忌避が起こってしまいます。デルタ株が猛威を振るう中でそんなことをすれば当然、大きな公衆衛生の害になりますから、医師として、それは避けねばなりません。(コロナ死もワクチン死もあわせてトータルで不幸を減らしたいので)

というわけで、当時それなりのエビデンスのある範囲で心筋炎の周知をしつつ、モデ>ファに関してはエビデンスを固めてほしいので厚労省に調査を依頼し、次回の厚労省の副反応部会で行われるであろう、ワクチン別に解析された統計データを待ちました。

ここまでが8月の動き。

で、ここからは9月。

9月1日には、フェイスブックの医師限定で、モデルナのほうが心筋炎リスクが高い可能性があるので注意してほしい旨の周知を行いました。

マウスのワクチン静注による心筋炎の論文の件にも触れ、この長いエントリーの最後には、モデルナのmRNA量がファイザーよりも多い話に触れています。

9月5日には、モデルナを若年に打つことへの懸念を伝えています。

9月5日にはモデルナのmRNA量が多いことへの懸念の伝えている。なおスレッドの一つ上は心筋炎についての話題である。

そして9月11日。Twitterで「若年男性は心筋炎のリスクを考えて慎重な判断をして欲しい。特にモデルナは避けて欲しい」というプレプリントを紹介しました。見てわかる通り結構拡散しています。表示回数(インプレッション)は37万です。

https://twitter.com/AdultSpotDiffer/status/1436577416890052611

このTweetに対する反応。松河先生は勘がいいです。私がkらしくなく焦ってることに気がついていました。

sukuna先生もご指摘の通り、このプレプリ自体は危なっかしいのですが、とにかくモデルナの心筋炎リスクがファイザーより高いことを少しでも早くそれなりの論拠を持って伝えたかったのです・・・。

そして、9月16日。
これは私が8月28日に厚労省の友人に伝えた後の最初のワクチン分科会副反応検討部会の内容で、9月10日に公表されたものを噛み砕いて紹介しました。

https://twitter.com/AdultSpotDiffer/status/1438445259285884928

このあとの連続ツイートで詳細に見るべきところを解説しています


すぐに厚労省が動いてくださって助かりました。
kはこの公表を祈るように待ってました。

ちなみに、モデルナとファイザーの間の心筋炎リスクの違いについて厚労省が触れはじめたのは、この9月10日の回が初めてになります。

9月10日資料 
武田モデルナとファイザーの記載がある。
注意深く読むと、このとき既にモデルナの方が多いことを伝えたい意図が透けて見える。
8月25日資料(私が厚労省に情報共有する前)
ワクチンによる違いの記載はない。

ちなみに、これはあくまでモデルナとファイザー両者の比較であって、「若年男性はモデルナを打つならファイザーにしてください」という意味です。若年男性でも心筋炎を気にせずワクチンを打てという話ではないので念のため。

長すぎる連続ツイートで、日を跨いでます。

そしてようやく涼しくなった9月29日、カナダのオンタリオ州で、世界で初めて、政府から公式に、若年男性のワクチン後心筋炎について、モデルナのリスクがファイザーより高いこと、打つならできればファイザーをという指針が示されましたので、そちらを紹介しました。自分が夏の盛りから考えていた懸念が、そのまま初めて政府から発表された瞬間でした。

https://twitter.com/AdultSpotDiffer/status/1443369214866198533

さらに10月1日の厚労省資料を元に分析すると、モデルナ>ファイザーの有意差がはっきりわかるようになりましたので、10月7日にTweetしました。

(なお、PDFの膨大なデータをエクセルに取り込む必要があり、解析に数日を要しています。普段の仕事もこなしつつ睡眠を削るしかなく、正直、CSVファイルのデータも公表してほしかったです)

https://twitter.com/AdultSpotDiffer/status/1446052325131313152

ちなみに女性はこう。リスク超過はほぼないか、あってもわずかです。


このとき改めて、若年男性の心筋炎リスクが無視できないことも念押ししました。

https://twitter.com/AdultSpotDiffer/status/1446042363411922948

最もハイリスクなのは二十歳前後の男性です。グラフでみるとわかりやすいですね。

この後、北欧4カ国からも若年はモデルナを避けるように公式アナウンスが出たので、kは自分が所属する某SNSの「COVID-19対策チーム」の中で、日本もご決断を、と発言しています。(コロナ禍の犠牲者を減らすため公衆衛生的に動くことを目的とした、専門家向けのチームです。実はコロナ禍でこのようなチームはいくつかあって、私は2つに所属していました)

そして、10月13日。正式発表に向けてのニュースが。

https://twitter.com/AdultSpotDiffer/status/1448293088485466129

リンクしたニュースはこれ。

で、当日。

https://twitter.com/AdultSpotDiffer/status/1448953736227803141

前日の10月14日に、ワクチン接種に影響力のある某推進派先生が明確に交互接種に反対だとツイートしていたので、せっかくここまで動いてきたのに交互接種への不安が広がってはいけないので、すごく気を遣いました・・・なのでここで、交互接種は人体実験ではなくFDAも動いている旨も書きました。正直、影響力があるのだから、厚労省と連絡を取り合うか、自力で調べて発言してほしかったです。

というわけで、私が10月15日まで黙っていた、というのは全くの虚偽の事実で、8月つまり夏から、リアルとSNSで手を尽くして、若年男性のモデルナ接種を回避できるように然るべき方面に働きかけつつ、周知してまわったのは本当のことです。

証明おわり。(´・ω・`)

ちなみに米国CDCは日本より遅く、この件を公表しています。日本はモデルナ接種開始からたった4ヶ月、米国は2020年12月にすでに開始していたので、10ヶ月かかっています。このことから、日本の厚労省の動きが異例のスピードであったことは、よく分かると思います。

追記

反界隈の方は、どうしても私を殴って気持ちよくなりたいみたいで「屋代はワクチンの危険性に気づかず、100%安全と嘘をついて推奨してきた人殺し」「なのに厚労省が認めた瞬間寝返った」というストーリーに仕立て上げたいようです。でも、6月から心筋炎のリスクがあることを隠さず伝えてきたのは上述のとおりです。

また、勤務先の優先接種でたまたま看護師にアナフィラキシーが生じたため、その数日後の4月13日にはTwitterで周知しています。

kはワクチンには効果があること、でもゼロリスクではないことを理解し、そのリスクを少しでも下げたかったのです。だからこそ、日本救急医学会の「ワクチン接種会場におけるアナフィラキシー対応簡易チャート」の作成もしています。

実は我々放射線診断医は、ヨード造影剤の使用経験が多く「最もアナフィラキシー初期対応の経験を積んでいる科」の1つです。日常診療でさんざんやってきたから、最短の対応ができる自信がありました。なので自らチャートを作成し、京都府立の山畑佳篤先生、その他のご協力を得まして、日本救急医学会の公認を得ることができました。

山畑 佳篤 - 【転載・拡散希望】 ワクチン接種会場でのアナフィラキシー対応のために。 急変対応は迅速な行動が必要。... | Facebook

京都府立医科大学 救急・災害医療システム学/救急医療学教室 講師 山畑佳篤先生のFacebookより。

こうやってワクチン副反応のリスク軽減に努めてきた私を、「慎重派・懐疑派」を自称する人達が攻撃するのは、おかしな話なんですよね。kこそ慎重にワクチンを疑って調べ、手を尽くしていましたから。

こんなわたしを殴ってるのは、もう、彼らが医者なら誰でも殴っちゃえと思ってることの現れですし、「確認しない」で殴っておいて、自分達は反ではなくて「慎重派」と言われると……。

どなたであれ、慎重派を自称するならなおさら、ワクチンにしろ誰かの批判をするにしろ、慎重に裏を取ってからやっていただきたいなと、切に思います。

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