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「大学で何を学ぶか」を読んで。

・前書き(個人的な話)

自分で書くのはなんだが、自分の周りと比べると勉強していた方だとは思っている。とは言っても、今、思い返すと「勉強したことを説明して?」と言われると口ごもってしまうので、点数を取るための勉強だったのかな?とも思う。

マインドとしては、テストのための勉強は辞めて、原理・本質を理解しようと思って勉強していたが、もがくだけで何ともならなかった。
そんなことを思いながら、研究室に配属されると自分の勉強への姿勢は間違ってなかったと思う。

けれども、「将来どうするか?」とか、「社会の仕組み」はわからないまま大学を卒業した。

・感想

内容は、今の日本の大学教育では社会に役立てない、世界に勝てない。この視点を踏まえて、どうすればいいのか?が、書かれていました。

大学教育が社会の場で役に立たないという意見は、海外の就職と日本の就職の対比と、著者の経営者としてのビジネス視点から来ているんだなと感じました。

「大学は社会で即戦力を求める場所ではなく、論理的思考や、じっくり考えることを養う場所だ」という意見も耳にしたことがあります。
これも、個人的には、公式を覚えたり単語を覚えたりする高校までの勉強とは違うということを言いたいのかな?と思っています。

著者の話に戻ると、大学教育が社会で役立たないと感じたのは、一流大学卒でも三流大学卒でも仕事の成果は対して変わらず、むしろ三流大学卒の方が成果を出しているそうだ。この背景には、一流大学卒は物事に対してそれなりで済ますので熱がないそうだ。
個人的な意見としては、どこの大学を出ても社会に出れば一緒で、偏差値が高い大学に行ったから仕事の成果が良いわけでもないからこう感じたのではないか?

けれども、世間一般的には偏差値が高い大学の出身を求める。

この本では「世界大学ランキング」が紹介されていた。一度は聞いたことのある人は多いのではないだろうか?。

日本でも偏差値が高い東大や京大がランキングではTop100に入っている。

しかし、この大学ランキングには偏差値は審査項目なはない。審査項目としてあるのは、論文の引用回数や、留学生の受け入れ人数、外国人教員の数などが挙げられている。

この偏差値が全く関係ないというのは、私も大学生時代に初めて知った。その時までは、「ハーバード大学とかって偏差値いくつくらいなんだろう?」と思っていた。そもそも関係なかった。

日本では、このランキングの上位に入っている大学は偏差値が高い大学が多いので先入観で「偏差値の高い大学が入る」という思い込みがある。まさに、私もそんな中の1人。

ランキング上位=良いもの

という意識があるんだと思う。「ベストセラー◯◯」、「今年No1ヒット」などなど。

この話はこの辺で。

じゃあ、どうすればいいのか?というと、著者目線で言えば、どの大学に入っても社会に出てからは一緒なんだから、「いい大学に入れなかったから、私(俺)はダメなんだ」なんて思わずに自分の興味のあることで一番を目指せ!

これが著者の言いたいことだと思う。

重要なことはやりたいことで一番を目指せということ。

何をするにしても一番を目指さなければ意味がない。根性論のように感じてしまったが、それは私が著者がなぜ一番を目指すのか?を覚えていないからだ。
(書いてあるのかすら覚えていない)

他にも、やりたい・やりたくないに関わらず英語とお金の勉強をした方がいいと思った。
(お金の勉強と英語の勉強について触れられていたから。別に著者がやりたい・やりたくないに関わらずやれ!と言っているわけではない。けれども、どっちもした方がいい的なことは書いている。)

英語の勉強をした方がいいのはビジネスマンとしての経験で、海外の仕事をする上で英語は欠かせないから。
個人的にも、大学の研究室にいて、論文を読むには英語は必須であり、苦労したがある程度は読めるようになったと思っている。それに論文を読めることは世界最新の情報を手に入れるのと同じことで、それには英語は欠かせない。
著者が必要としているのは、しゃべる方の英語で私とは目線が違う。

お金の勉強は生きる上で重要で、山で暮らす人以外は切っても切り離せないもの。私もよく分かっていないが、おそらく知らないことで損していることはいっぱいありそう。


・心に残ったもの

意味のない(根拠のない)自信が必要。
何かをやるには物事を前向きに捉える必要がある。

失敗したくなかったら、たくさん失敗する。
ある意味、名言的な印象。年を重ねると失敗しにくくなるので、若いうちに経験しておく。まさに今って感じ。


・最後に

自分のために要約しておきます。

偏差値の高いところを目指し続ければ人生安泰なのではない。自分のやりたいことを見つけて、たくさん失敗しながら、一番を目指しながらが挑戦することが大切。

こんなメッセージだと思う。

タイトルの「大学で何を学ぶか」は、大学で自分の専門分野を作れということを指していると感じた。

こんなところで。

気になればぜひ。






p.s.
後半に行くにつれ、どんどん読みづらい文章になりました。

今日、本屋で試し読みした『新しい文章力の教室』で変に意識しちゃっているのかな~という言い訳をしておきます。
(この本もベストセラーなので、自分もベストセラーは良いもの思考になっているのは否定できない。)



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