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21世紀アートボーダレス展Auroraの大型パネル制作クリエイト!【モノづくり実績紹介 Vol.2】

皆さんこんにちは、株式会社フェイスでアートディレクターをしております沼倉です!

さて、今モノづくり実績紹介シリーズ第二弾は、東京都美術館や六本木の国立新美術館に掲示する大型パネルのポスターです。
インスタグラムで皆さんにご紹介している実績を制作サイドの視点で、素材や作り方についてご紹介いたします。

それではどうぞ!


東京都美術館や六本木の国立新美術館に掲示する大型のポスターの制作

今回の元記事はこちら!


紙では作ることができない大型のポスターを掲示するのって、皆さんならどのように実現しますか?
よく街で見かけるのは、A4やA3サイズでコピーした紙を、パウチなどでラミネートし、分割した絵を繋ぎ合わせて表現したりしていますよね。
すると、つなぎが発生してしまうので、あまり綺麗な見え方にはなりません。

大型、大判プリントはターポリンをつかえ!

ターポリン。ターポリンと聞いてみなさん(???)と頭にクエスチョンが浮かんだかもしれません。

もしくは、アウトドアに詳しい方であれば、「あ、バッグとかに使われている生地でしょ??」と思われるかもしれません。

ピンと来た方いるかもしれませんが、アウトドアグッズにも使われるターポリンは、防水性に優れた生地なのです!
また、丈夫ですので長持ちします。
よく百貨店の壁面や、学校などにながーい懸垂幕・横断幕がかかっていることがありますよね。あとは、駅の通路などにぶら下がっている小さめのタイプなど、いろいろな場所で使われていますよ。

例えばこんな感じの、上にぶら下がっている幕の素材がターポリンです

ターポリンは屋内でも、屋外でもおすすめ。

ターポリンとは織物の表裏にフィルムを貼り合わせて作られている防水タイプのシートです。貼り合わせるフィルムはポリ塩化ビニル(PVC)であることが多いですが、ものによってはポリオレフィンなどが使用されていることもあります。

見た目はなんかツルツル?サラサラ?しているちょっと厚みがあって強そうなビニールシートっていう感じです。要は布です(笑)
よく運動会などで見る、放送席や先生たちがいるテントの生地っぽいやつです。

また、織物の基布と呼ばれる、貼り合わせる元の織物にもさまざまな素材が使われていて、通常はポリエステルであることが多いです。
ものによってはグラスファイバーなどが使用されていることもあり、求めるスペックに応じて不燃や防炎性、防汚性・防音性などが付与されています。

その中でもプリントができるターポリンは表面に受理層と呼ばれるインクジェットインクが定着するための特別な加工がされているため、屋外用のインクジェットマシンでプリントすることにより、美しい表現ができるという訳です。

逆に言ってしまうと、印刷用のターポリンでない場合は、本来プリントができないということになりますね。
(インクジェットマシンにも用途によってさまざまな種類があり、印字方法によっては印刷用でなくても無理やりプリントできるものもあります。これ以上は長くなってしまうので、また別の機会に!(笑))

ターポリンって、でっかいのよ。5m幅まであるんよ。。

5m幅ってどう思います??
私の身長が167cmなので、3人分くらい??
要はバカでっけぇですわ、ってことです(笑)
ということは、大きいプリントも1枚で表現することができるわけです!

良さそうな動画を見つけたので参考までに

こんな感じでプリントしていくわけですね。
これは印刷をしながら、UV(紫外線)のライトを照射することにより、固まるインクを使用したタイプのプリンタです。
プリンタにもさまざまな種類があり、特性があるのですが、印刷用のターポリンは、このような機械でプリントすることができます。

プリンタについての記事は森本がちょこっと書いていたのでこちら↓


プリントしたターポリンの布を木製のパネルに張り込んでいく

今回のアートパネルは、木製の大型パネルの下地に、ターポリンで制作した大判の布を貼り込んで制作をしました。


木枠にシートをタッカー打ちして固定して作っています
大きさ作業台の上で展張(ひっぱること)しながら丁寧に仕上げていきます

大きいものも1枚もので、さらにインクジェットで1枚から美しく仕上げられるのがターポリンの良い所です。価格も布っぽい生地(ポリエステルクロスやキャンバス系)のものよりもお安くできるのも良さの一つです。

大判のプリントのコピー用紙つなぎは卒業しよう
プロに依頼すると一枚もので綺麗にできる!

いかがでしたでしょうか?
大型の幕は街で見かけることはあっても、どのように作られているのかはあまり想像できないですよね。
ターポリンは布なので、ミシンで縫製することができたり、ウェルダーと呼ばれる高周波の熱圧着で袋の加工ができたり、加工性にも優れています。
今回のように大型のポスターを作りたい!という場合にも最適ですので、つなぎで作るの、カッコ悪いなあ。屋外でも使いたいなあ。など、お悩みがあれば遠慮なくご相談くださいね!

紙系の印刷よりも、さらに専門性が高い特殊印刷の世界を、また実績と合わせてご紹介できればと思います。
それでは〜!


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この記事を書いたのは…
株式会社フェイス CreativeOffice  アートディレクター 沼倉です

【 自己紹介 】
どれだけクオリティを落とさず、工数を減らせるか考えながら仕事をするのが好き。illustratorを社長が買ってくれた爆速Macでぶん回しているが、せっかちなのでたまにMacよりも早いことがある(!?)
好奇心旺盛で多趣味。 食べることが好き、毎日自炊。 ゆるキャンパー(ソロもいける)/ 週末ライダー(Kawasaki Z400) ゆるゲーマー(スプラ:元ハイドラX、Apex:プラチナ床ペロ) ゆるカメラ(Canon 1DX) などなど。