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投信運用会社 月次業績API

投信協会では月次統計を公開していますが、単月毎のデータでしか開示していないものもあり、使い勝手が悪く、私は手元でヒストリカルのデータを作成しています。このデータをJSON形式のAPIとしたものです。ご自由にご利用頂いて構いませんが、データの正確性については一切の責任を負いません。また、間違っても投信協会とかに当APIについて問い合わせないでください。 リリースノート2024/1/18:23年12月分のデータを格納しました 2023/12/15: 23年11月分までのデータを

    • どうなる岸田NISA、何が起こる岸田NISA

      岸田NISAやばい。10年くらい前にできたプレハブを魔改造して生きながらえてきたNISAが、検討する岸田総理の一言で、いきなり更地からの鉄コン筋クリート3階建てみたいに進化した。な…何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…。 簡単に言うとだいぶ大盤振る舞いの制度になりそうです。 岸田NISAの制度概要(12日時点での報道などに基づく) 年間投資枠:積立年120万円、成長年240万円 生涯投資上限枠:積立・成長合わせて1500万円(各75

      • 運用者になりたい貴方へ

        昨日、野菜くんさんとスペースでお話させていただくという機会に恵まれました。お野菜の圧ですぐに泣きながら逃亡する結果になるのではないかと思っていのですが、大変に紳士的な方で無事に終わることができました。 途中音声の不調などもありましたが、2時間の長丁場にお付き合い頂きました皆様の貴重な週末のお時間を頂きましたこと、心から感謝申し上げます。 さて、お答えできなかった質問もたくさんあるのですが、お答えしたけど、聞こえなかったという質問がありました。その中でも画像のご質問について

        • ひふみブランドリニューアルで面白かったこと

          自分用のメモに近いです。 ひふみ投信のレオス・キャピタルワークスがブランドイメージを刷新したとのことで、私のところにもブランドブックをお送り頂きました。 藤野さん羽はえてるぞ、というツイートになにかあったんかと思いましたが、ああ、こういうことだったのですね、と。 金融商品らしからぬブランドイメージを打ち出してきましたが、これまでにひふみ投信の運用とプロモーションが積み上げてきた方向性を再構築しなおすとこういう感じなるのね、とブランドブックは面白く拝見いたしました。 さ

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        • 投資信託
          7本

        記事

          余ったJINSのケースでカフス入れを作った

          JINSのヘビーユーザーというか、一年に一度位の頻度で作り直しているのですが、どんどんとケースがたまる問題がありました。 おなじみのケース。溜まる。 でもJINSのケースってこうあんまり自己主張ないし、非常に普遍的なデザインだし、ぱかっと開く上下のケース部もほぼ均等サイズだしで、プロダクトとしてすごい優れていると思うんです。それこそ場合によってはメガネ本体より。というのは、私の勘違いでしょうか。 もったいないのでカフス入れにした私のささやかな趣味が古道具屋とか蚤の市

          余ったJINSのケースでカフス入れを作った

          ゼロコスト投信と投信ビジネスの未来

          野村証券は2020年3月に、日本で初めての信託報酬ゼロ投信を組成(野村スリーゼロ先進国株式投信)すると発表しました。先行している米Fidelityのような完全にゼロという仕組みではなく、いくつかの販売条件が付与された上で期間限定でゼロコストになる仕組みです。 ゼロコストで買う条件・野村證券のオンラインサービスを利用 ・つみたてNISA専用 ・メールアドレス、Web交付、メール交付のすべてを登録 ・無料なのは2030年末まで。 野村證券以外での販売は?A:おそらく野村専用な

          ゼロコスト投信と投信ビジネスの未来

          投信に愛称つけたら売れるのか

          調べてみないか、俺達の愛称ファンドの愛称ってご存知でしょうか。相性問題ではありません、ニックネームってやつですね。投資信託には商品名の他に、ニックネームがついていて、新しいファンドを作るときにはおっさん達がああでもないこうでもないと頭を抱えながらなかなかのファンシーなネーミングを生み出しています。私も当事者だったときは案を出してはボツになり案をだしてはボツになり、結局鶴のひとこえで最初の案にもどったり、愛称なしのファンドをつくって営業にめっちゃ詰められたりとかありました。さて

          投信に愛称つけたら売れるのか

          投資信託作ってた人間が、分配金より取り崩しを好きな理由

          お前さん、楽天が取り崩しはじめるんだってよ楽天証券が、投信の取り崩しサービスを開始するそうです。元々SBI証券でも定額の取り崩しサービスを行っていましたが、楽天証券ではこれらに加えて定率の取り崩しも可能になるということです。 投資信託を作っていた人間ですが、分配金よりも取り崩しサービスのほうが好きです。「良い商品とは良いものではなく売れるものだ」という理論の通り、分配金ファンドを作っては世の中に送り出ししていたのですが、当時から「販売会社(証券・銀行)で取り崩しサービスが出

          投資信託作ってた人間が、分配金より取り崩しを好きな理由

          投信会社におけるhttps対応状況の調査

          突然ですが、投信会社の皆様、ご自身の会社のWEBサイトはhttps対応(常時SSL化)されていますでしょうか。 コーポレートウェブサイトのURLはかつて殆どがhttpで始まるもので、https(通信が暗号化されている)はログインページや決済ページなど、パスワードや個人情報を入力するページだけで使われるという状態でした。 けれども最近はウェブサイト全体の通信を暗号化したほうがいいよねということで、例えば2018年のChromeアップデートでは、httpサイトでフォーム入力し

          投信会社におけるhttps対応状況の調査

          ファンドマネージャーに確実になる方法

          目次 1、運用会社の定義 2、運用会社の仕事って? 3、投資信託って何? 4,ファンドマネージャーに確実になる方法(お察し) さてさて運用会社というのはどうにもニッチな業種のようで、僕が学生のころは「そういえばそろそろ就職だな」と思い始めるくらいのころには運用会社なんてものは知らなかったし「エントリーシートまじメンドー」とか思っている頃にも知らなかったし、たまたま受けた会社が運用会社だったので知ったくらい、志の低い学生でした。 色々とめぐり合わせがあってたまたま潜り込ん

          ファンドマネージャーに確実になる方法

          日本の資産運用に黒船?バンガードが直販検討

          バンガードは本当に黒船足りうるのかブラックロックやフィデリティなどの外資系大手運用会社が日本に来ていても、野村アセットをはじめ日系運用会社が生き残っているのにはそれなりに理由があります。例えば日本の機関投資家や個人投資家の要望は欧米の商習慣とは異なりますから、日本の外資系運用会社は本国に対して毎度説明に苦労しているという話はよく聞く話題です。 特に個人投資家向けのリテールビジネスについては、いわゆる本国からは非常に非効率な商売に見えるようです。設定時に1000億円集めて、半

          日本の資産運用に黒船?バンガードが直販検討