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どうなる岸田NISA、何が起こる岸田NISA

ご注意ください
この投稿は2022年12月12日時点の情報および、その後の報道や税制改正大綱にもとづいて記述、更新されております。税制改正大綱前の情報は多分に推測を含みますし、改正大綱が発表された場合にも、実務上の細かい点は順次明らかになる場合が多く、この記事は完全な情報を示すものではありません。
当方は有識者でもなければメディアでもないしがない金融マンですので、あれこれ推測したり追いかけてみようという趣旨の記事になります。
Ver1 12日18時:リリースしました。追々補記します。
ver2 12日19時 年間投資枠の上限につき修正
ver3 13日8時 生涯投資上限修正

岸田NISAやばい。

10年くらい前にできたプレハブを魔改造して生きながらえてきたNISAが、検討する岸田総理の一言で、いきなり更地からの鉄コン筋クリート3階建てみたいに進化した。な…何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…。
簡単に言うとだいぶ大盤振る舞いの制度になりそうです。

岸田NISAの制度概要(12日時点での報道などに基づく)

  • 年間投資枠:積立年120万円、成長年240万円

  • 生涯投資上限枠:積立・成長合わせて1500万円(各750?) ↓

  • 生涯投資上限:1800万円(うち成長枠は1200万円)

  • 非課税期間(5年とか):恒久化(要するに止めるか死ぬかするまで)

  • 利用できる人:成人、未成年両方利用可能

上記を踏まえた推測

  • 年間投資枠:基本シンプルに、システム負荷も考慮してということなので、年120万円のうち、積立・成長それぞれの枠の設定はされないのではないか。生涯の枠として設定された積立750万円、成長750万円の枠を超えてなければOKというような運用を予想。あるいは積立は1500まで使えるけど、成長枠として750まで利用することも可能とかそんな感じではなかろうか。➡︎嘘でした。積立120成長240の枠が設定されるそうで。(ver2)

  • 積立・成長は同時に利用できるというのも上記と整合する。あと成年、未成年も区別なしっていうのもそう。結局普通の(未成年)証券口座と同じ仕組みで、購入上限と非課税になるっていうだけの口座運用を想定しているのではないか。

  • 複数の金融機関で同時にNISAできるか?については多分できないと思われる。と言うのも枠の管理を複数の金融機関で連携・共有するのがめっちゃ難しい。それができてたらiDeCoだって複数の金融機関で使えてるだろう。時間が経てばわからないが、制度開始当初は難しいと思われる。

投資家はどうするべき?

NISAやろ?お得だし。あ、ちなみに今のは制度ごと消滅するけど、使えるなら使えるで先に使っちゃお?

何が起きる?

アクティブは死んだ、スイーツ(笑)

このスピードで迫れるeMaxisなんてありはしません。
岸田NISAのeMaxisは、通常の3倍のスピードでAUMが増えます!

明らかにパッシブへのフローが加速するだろうと予測はされるが、投資全体に対してフェーバーな制度であるため、「まだアクティブで消耗してるの?」みたいな世紀末がいきなり来るとは考えにくい。ただしいきなり来ないだけで来ないとは誰も言ってない。

正確な情報は15日を待て

制度概要についての正確な情報
今年の税制改正大綱はなんやかやあってちょっと遅れて15日らしい。ここに書いてあるような制度の大枠についてはそれを見りゃわかる。多分。でも最初NISA始めるときの税制改正大綱は何度見ても分かんなかったから…。

実務的な細かい情報
そういうのは税制改正大綱じゃなくて、あとから出る政省令とか自主規則で埋めていったりするから、大綱が出てきたとして、読み解くと消去法的にこうなるんじゃない?って言うことくらいしかわかんないこともあるしおすし。

参考記事



修正履歴
Ver2 年間投資枠120万円→積立枠120万円成長枠240万円に修正。日経新聞修正しすぎ草。
Ver3 生涯の投資上限を1500→1800に修正。これは最終調整しているそばからメディアに流してるのか…?参考にした記事も記載