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ついにきたか、コロナ

みなさんこんにちは。
紅里です。

ついにきたか、という感じです。

保育園以降、一度も熱を出したことのない健康そのものの娘が、突然39.6度の熱を出したのです。

コロナが流行して早3年。
病院勤めの私も含め、幸いわが家族はコロナとは無縁の生活でした。

しかし、ここにきて北海道では新規感染者初の1万人超えとなり、職場でも次から次へと感染者がでて、学校でもほとんどのクラスが学級閉鎖と、その勢いは肌で感じているところでした。

そこに持ってきて娘の発熱。
・・・コロナしかないよな~。

よく言われている感染防止対策を今まで通り行い、週明けに発熱外来に行くことにしました。

札幌市のHPを見て、近所で発熱外来を行っている病院を調べる・・。
果たして予約がとれるかな。
どこも診てくれないと救急外来にくる患者さんを大勢みてきたしな。

当日9時に電話スタート!
近所の病院3軒ほど電話したが全くつながらない!
着信拒否されてるの!?ってくらいつながらない。

あー、もう、やっぱりな・・。
なんせ1万人を超えるんだもん。
隣の区の病院も当たってみるかな・・。

40分ほど電話と格闘した末、やっとつながり午後に予約を入れてもらった。
病院に到着し、駐車場に車を止め、予約した○○ですと目の前の病院に電話する。
看護師も医師も外に出てきて駐車場での検査、診察。

車のない人はどうするんだろう。
真冬の猛吹雪の日とか大変そうだなあ・・。

なんて考えていたらあっさり陽性ですと告知。
陽性とチェックされた紙を渡され、療養について、解除日についてなど説明を受け、ついでの家族の検査はやってませんと言われた。
咳がひどかったため鎮咳剤を処方してもらい帰宅した。

これだけでも一仕事終えた感じがした。
そして娘は熱を出して3日目にはもう平熱、すっかり元気になった。
やっぱり若いってすごいな~・・と、感心。

さて、問題は私と夫ですよ。
同居の家族一人でも陽性なら立て続けにみな陽性になるのが常。

しかし二人とも体調に問題なし。
夫に至ってはかからない自信があると謎の名言。

娘がコロナ陽性になったと上司に報告。
症状がないなら出勤してコロナの検査を受けて仕事をするようにと指示を受けた。

以前は同居の家族が陽性なら必然的に仕事を休むよう言われていた。
しかし今は感染者が多すぎて、そのように休むと職員不足で病院が回らないのである。
なので同居家族が陽性でも自分自身が症状がなく陰性なら感染防止対策を施しながら仕事をしていいことになっていた。

私も症状がないため普通に出勤、コロナの検査をして感染防止のマスクやゴーグルをつけて仕事をしていた。

検査を受けて1時間ほど経って事務の子が
「もう結果出たんじゃないですか~。」
というので
「あ、そうだね。」
といいながら自分のカルテを開いてみた。
「師長や感染対策委員会から連絡がこないから陰性だね~。」
と言いながら二人でカルテをみると


陽性


だった。

あれ・・・。
途端に気まずくなる事務の子と私・・。
事務の子はそうっと私から3歩ほど離れて
「えーっと、連絡、しますかあ?」
と明るく話してくれた。
「あ、うん、そうだね。師長に電話するね。」
と、私も明るくそうっと誰もいない診察室へ。

あとから聞いたがこの日、職員の感染者が多発し、感染対策委員会も対応に追われていたようだった。

同僚に距離を保ちつつ申し送りをしてそそくさと早退した。

気まずい・・。

症状がなかったとはいえ、職場にばい菌を持ち込んでしまった。
そして1週間も休まなくてはならない。
ただでさえ人手不足でピーピーしているのに申し訳ない・・。

家に着くと熱が上がってきた。
これから症状がでるんかーい。
どうせ出るんなら朝から出てくれよ・・。

本格的に頭痛と微妙な発熱とふらふら感に襲われ解熱剤を飲んでずっと寝ていた。
夜になると熱は下がったが、ふらふら感となんとなく言いたい言葉が出てこない?その単語を言ってるつもりが違う単語を言ってる?みたいな感じになった。
頭に霧がかかっているみたいな…。

コロナは血栓が起きるらしいから頭の血管詰まったかな…。
でも呂律は回ってるし手足の動きも問題ないしなあ。
単純に熱でボーッとしていたのかなあ。
などなど下手に知識がある分余計な事を考えた。

私の周りではコロナに感染すると
「もう起き上がれないほど辛かった。あんなに辛いなんて、患者の気持ちがわかった。」
というタイプと
「え、私コロナなの?何ともないんだけど。」
というタイプと二極化していた。

私はどっちになるんだろうと思っていたが、
「何ともない寄りの症状あり」のようだ。

軽症だったことはラッキーでしかない。


北海道では約2900人、日本では約47000人が亡くなっている。
その中には私がよく知っている患者も含まれている。

何年も通院して、日常生活に気をつけて、病気をコントロールしながら、このまま落ち着いた状態で過ごしたいねと言ったいた患者がコロナに感染し、あっという間に亡くなってしまった…。

元々の病気で亡くなるのならまだ納得できる。
でもぽっと出てきた訳の分からない感染症で亡くなるのはショックだったしやるせない思いだった。

常にコロナに混乱させられた医療現場。
今年はさらにインフルエンザも流行するとの噂。残念ながらまだまだ混乱は続きそうだ。


一週間の自宅待機期間。
我が家の懐かないねこと親交を深めたいと思う。

地獄の1週間の始まりだにゃ

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