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ひふみブランドリニューアルで面白かったこと

自分用のメモに近いです。

ひふみ投信のレオス・キャピタルワークスがブランドイメージを刷新したとのことで、私のところにもブランドブックをお送り頂きました。

藤野さん羽はえてるぞ、というツイートになにかあったんかと思いましたが、ああ、こういうことだったのですね、と。

金融商品らしからぬブランドイメージを打ち出してきましたが、これまでにひふみ投信の運用とプロモーションが積み上げてきた方向性を再構築しなおすとこういう感じなるのね、とブランドブックは面白く拝見いたしました。

さてさて、そんなブランドブックや取り組みを見ていて、個人的に面白かった点をメモして起きます。

1ブランドブックのどこにもディスクレーマーがない。

配送されてきたブランドブックを見ててふとおもったんです。

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オイ、このブランドブック、えれぇオシャレじゃねえか、オラびっくりしたぞ!
って。

金融機関が作る資料とかプロモーションマテリアルって、基本的にダサくなりがちです。中の人のセンスがどうこうというのは今回おいといて、ルールが厳しいからという理由があります。
なので、誰が作っても大体なにかしらダセェっていうポイントが有るはずなんですが、ひふみのブランドブックにはそれがない。

なぜならディスクレーマーがないから。

いや、そりゃプロのデザイナーが何人も寄ってたかって頑張ったってのはもちろんあるんですけれど、ディスクレーマーの存在って、プロモーションのマテリアルとしては時としてすごーい邪魔になります。

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巻末。あのごちゃごちゃしたディスクレーマーのデの字もない。

エッッッどうみても金融商品のプロモーション資料なのに、ディスクレーマーないの!?法令違反!? 
自分が作った資料でもないのに、一瞬ヒヤッとしましたが、ディスクレーマー、同封してある添え書きの裏面に書いてありました。

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なるほどーと。ノベルティなんかを作るときのルールだか規定解釈だかで「Q 小さかったりしてディスクレーマー書けなかったらどうしたらいいの!?」→ 「A なんか添え書きでもつけてください」っていう下りがあって、それに近いやり方なんですかね。

これセミナーとかで渡すときってどうするんだろう。他の資料と一体として配布することを前提とするとかっていうルールにするんでしょうか。
個人的にはおシャイプロモーションが増えるのは嬉しいのですが、ド保守の金融業においては結構前衛的な取り組みかも?そうでもない?

2 「レオス」の露出が減る

今回のブランド刷新で、「ひふみ」というワーディングが強調されているように感じました。一方で「レオス」という名称は減ったように見えました。新旧比較とかしてないので、気の所為かもしれません。

ブランドブック(添え書き含む)で使われた「ひふみ」の出現回数は57回。20ページのファンドマテリアルにでてくる商品名としては結構多いような気もします。(完全に感覚です)。一方で会社名である「レオス」の出現回数はわずか3回。

商品ページもロゴからしてひふみ。(このページは前からひふみってロゴがTOPにあったような気もしますが…。)

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会社概要とか社名の由来って新しいブランドサイトにはないんですよね。(または見つけられなかった)
加えてコーポレートサイトは今回ブランドサイトから分離したそうです。うーむ薄れゆくレオス感。まあコンバースのどこ探したってナイキって書いてないですし、ルイヴィトンのどこ探したってLVMHって書いてないから、そういうこともありましょう。

まとめ

特にないです。
ないですけど、ここまできっちりリブランディングしてくると、コングロマリットでもないレオスの場合、会社そのものをひふみ投信株式会社とかひふみ・キャピタル・ワークスとかに変えたほうがスッキリするような気はします。
でも手続きとか面倒だろうし、わざわざそんなことしなくてもそれはそれとしてひふみのブランディングの足を引っ張るものではないだろうし。
コカコーラを販売するコカコーラ・ジャパンになったほうがいいのか、白い恋人は誰でも知ってるけど、売ってるのは石屋製菓ってあんまり知らないっていうパターンでいいのか。
イーロンマスクならどんどん分社化しそうだし、スティーブ・ジョブズなら、怒り狂ってブランドと会社名の統一を推し進めそうな気がします。だからそれぞれなのかな。