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【特別支援教育】全教員が2年以上の経験を|中学校教員🐝

こんにちは、今回は文部科学省検討会議で報告書案が大筋で合意されたという報道がされたことについて自分の考えを書いていきたいと思います。

【概要】
採用されて10年程度の間に特別支援学級の担任を2年以上積むことが望ましく、特別支援学級での経験を通常学級での実践に生かすことが狙いとしています。

みなさんはこの記事についてどのような感想をお持ちですか?
私は、この提案書にすごく賛成です。

しかし、すぐに実現することはかなり厳しいかなと思っています。
このニュースについて、少し掘り下げていこうかと思います。

【こんな人に読んでほしい!】

✅この記事に興味がある人
✅特別支援教育に興味がある人
✅現役教員の方々
✅お子さんをお持ちの保護者
✅みつばち先生が好きな人


【特別支援教育】全教員が2年以上の経験を|中学校教員🐝

1.特別支援教育との出会い

この報告書案に賛成する理由は、私も特別支援教育を経験しているからです。
もう10年も前になりますが、まだ正規採用される前に臨時的任用職員として特別支援学級の担任を2年間経験しました。

2年間担任してみて、自分の価値観が大きく変わりました。
それまでの人生で障がいを抱えている人たちと関わることが少なかったため、始めのころは戸惑いました。

しかし、多くの時間を共に過ごす中で、これまで見えていなかった世界が広がったように感じます。
また、特別支援学級の保護者との出会いはとても良かったです。
これまで以上に保護者と深く強くつながることができて、たくさんの学びを得ることができました。

この2年の経験が今の通常学級での指導に大きく生きています。
たまたまではありますが、文科省の報告書を自然と体験していますw
教師としての考えを確立する大切な経験になると思うので、ぜひ実施してほしいと思います。


2.理想と現実

この記事をご覧ください↓

すべての教員に特別支援学級の担任をすることに賛成です。
しかし、人材不足が深刻な問題となっています。
特別支援教育の経験はすべての教員に必要ですが、その前にやるべきことは人材確保です。

現在、学校に勤めていて人材不足は深刻な問題です。
私の勤めている学校でも、欠員が出ています。
人材確保が確実にできてからではないと、実施は厳しいのかなと思います。


3.固定担任制から学年担任制へ

特別支援教育をすべての人に経験させるためには『固定担任制』の見直しが必要だと考えます。

『固定担任制』だと子どもに最適な対応することが難しいです。
担任も人間です。子どもとの相性が合う合わないがあります。
担任と合わない子どもにとって、1年間は大きな成長を見込めません。

『固定担任制』ではなく、『学年担任制』を導入する自治体も増えてきています。

【学年担任制とは】
通常、学年には担任以外の先生もいます。
1学年3クラスぐらいであれば5~7名ぐらいの教員が学年に所属します。
5~7名の職員で学年全体を指導する仕組みです。
子どもたちは、これまで通り学級に所属し、学年の先生全員が担任の先生のような仕組みです。

【メリット】
□子どもの異変を早期発見できる
□職員のコミュニケーションが増える
□若い職員の育成につながる
□子ども一人ひとりにあった対応ができる
□子どもたちに当事者意識が生まれる
□担任の当たり、外れがなくなる

先進的な取り組みをされている工藤勇一氏の記事を読んでみてください↓


まとめ

今回は、文科省の報告書案から記事をまとめてみました。
やろうとしていることはとても素晴らしい取り組みです。
特別支援教育は『教育の原点』があると思います。
自分の教師としての立ち位置を確認するためにも、すべての教員が経験するのは大賛成です。

特別支援教育を学ぶことは子育てしている世代には必修です。
特別支援教育を学ぶことで世界が広がります。
たくさんの人に学んで、正しい知識をつけてほしいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは、また!

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