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【人生のほんの1日】20230308 ワークライフハーモニーについて考えた1日

起床前の読書タイム、冨永愛さん著 「冨永愛 美をつくる食事」を読了。
健康が美の基本であるという考えが終始一貫していて、かつ、健康的な粗食が陥りがちな地味な感じにならないで、ハレとケの日の食事を使い分けたり、自分の好きな食器や道具にこだわったりなど、冨永さんの生活哲学も伝わってきて、私的には食の本というよりは生き方のスタイルについて学びや気付きが多い一冊でした。

食の嗜好もとても近いものがあり、とても共感しましたし、刺激も受けました。
黒甘酒と鹿肉はまだ試したことがないので、かなり興味津々です。

この本とその前に読んでい第 Tommyさん著 「シンプリスト生活」は、思想的にかなり近いものがあると思いました。

好きなことを仕事にし、プライベートも自分の好きなモノ・コト以外を減らしていって人生の幸福純度を上げる。仕事は好きなことなので、もはやワークとライフとの境界はない、バランスではなく調和の世界観。

自分を知ることができれば、あとは、他人からの評価ではなく、自分が正直でいられることを最優先にした取捨選択をするだけ。それが私の考えるシンプルな暮らし方であり、働き方です。
そんなシンプリスト生活においては、もはや仕事はネガティブなものではなくなり、仕事もプライベートも自分の理想を体現するための手段となり、仕事の価値は、時給ではなく、やりがいや楽しさにシフトします。それはすなわち、寝ている時間以外は全て趣味であり、仕事であり、暮らしであるという、ワークとライフが調和する「ワーク・ライフ・ハーモニー」というライフスタイルです。

「シンプリスト生活」より

趣味の園芸家から現職に移行した私の生活は、まさにワークとライフの境はなく、「ワーク・ライフ・ハーモニー」的な人生になっています。

より快適はハーモニーを奏でられるようにしていきたいですね😊


読書の後、起床。
最近モーニングルーティンに加えた自分調合のハーブティーを飲んで、体を内側から温ためながらピアノ朝練を開始。

今週は「植物性の精神安定剤」とも言われるメディカルハーブ パッションフラワーを中心に、カモミール、ペパーミント、ネトル、マルベリーリーフを加えたハーブブレンドを一週間分作り置きしてあります。

パッションフラワーの精神安定効果はかなりいいなと実感しています。ただパッションフラワー単用だとお味がハッキリしないというか、あまり美味しくないので、カモミールやペパーミントなどとブレンドすると飲みやすいしハーブ同士の相乗効果も得られますね


6:30〜ピアノ朝練。

ウォーミングアップ
ソ、レから始まる各11種のアルペジオ(ロシアのハノン的な教材にある練習法)

初見練習。
プロコフィエフ。「束の間の幻影」第17番。
都会の夜の闇的なミステリアスお洒落な雰囲気のある曲です。

第17番は、ピアノ習い始めて2年くらいの時にレッスンに乗せたことがあるのですが、当時は全く弾けませんでした。

なので今回は厳密にいうと初見ではないのですが、今なら以前よりは弾けるかなあ、という検証でトライしてみました。

弾いていて私的には左右の手で別の曲を弾いているような感じがして、そこがちょっと難しいのですが、以前ほど苦労するようなことはなく弾けてうれしかったです🤗


ツェルニー 30番 5〜7番
今週のレッスンで5、6番を合格にしたいので、結構頑張りました。

バッハ 平均律 第1巻 2番・6番。
2番はいつもよりグッと速度を落として、ミスしないで弾き切る練習をしました。
6番はまだ安定した速度で弾けないので、激ゆっくりで、ミスしないで速度をキープして弾く練習をしました。


この時点で8:00am。ここから50分程度 先生とつないでリモートレッスン。
ドビュッシー 「グラナダの夕べ」「雨の庭」
3月後半のピティナステップで「グラナダの夕べ」「雨の庭」をセットで弾きます。何気に本番まで2週間を切っているので、やや焦りつつも、ちゃんと音楽的に2曲を通せるように、昨日に引き続き本番に向けての追い込みレッスンです。

「グラナダの夕べ」は繊細な表現が終始求められ、曲の世界観を表現するという面ではかなり難しい曲だと思います。
今日は「グラナダの夕べ」の冒頭から4ページめまでを、シーンごとに細かくアドバイスをいただきながら、本番に向けての音楽的味付けをしました。


で、9時〜通常業務。
まずは農場に行って、出荷苗のピックアップ。
3月に入ってから暖かい日が続いているせいか宿根草や樹木も芽吹きが散見されるようになってきました。

今日の農場での気づきとしては、エリシマム レッドジェツプのメタリックな銅葉か素敵でした😊

今月はすでにたくさんのご注文をいただいたおり、ピックアップする苗の量もハンパなく、結構大急ぎで頑張りました!

会社に戻ると、amazonに注文してあった、ベス・チャトーさんの名著「green tapestory」の改訂版が届いていましたが、仕事の後にゆっくり見ることに。

午後は店でパートさんに細かいコツや勘どころを伝授しながら、宿根草の株分けや植え替え作業を全力で。今日出勤のパートさんはとてもやる気があって、植物ごとに違う株分けのコツも着実に習得してくれて、とても頼もしいです。

同じ植物でも個体によって姿や健康度も違うので、その扱いは医師が患者に処置を施すように、個別の判断・対処が必要なんですよね。そういう面では、園芸って楽しい趣味でもありますが、幅広い知識・観察眼・判断力・美的センス・手技などの要素を総合的に駆使する行為でもあり、究めようと思うととても奥深いことなのだなと思いました。

今日、本が届いたベス・チャトーさんの庭も、彼女が生涯をかけて考え・貫き続けた環境や植物に対する哲学を庭を媒介して表現したマニフェストといえるでしょう。

私もまだまだ勉強中というか、一生勉強だなと思っていますが、園芸や植栽を通じて、社会や環境にとって意義のある思想や問題提起していける人間でいたいなと思っています。

そして、仕事を終えて帰宅後、ワクワクしながら「Beth Chatto's Green Tapestry Revisited」を開きました。

原著「Beth Chatto's Green Tapestry」の発行から30年以上経っています。私が原著を買ったのは1990年代末くらいだったかな。
それこそ穴が開くほど見た、私の園芸人生の中でも燦然と輝く重要な一冊です。

今回の改訂版では、植栽写真も近年の撮り直し写真に差し替えられていて、2010年代以降の、ベス・チャトーガーデンの様子を垣間見ることができます。
ベス・チャトーさん亡き後もスタッフのみなさんにより引き継がれている現在のガーデンの様子は、植物たちが適材適所で生き生きと茂り、ベス・チャトーさんの思想が空間全てに継承・表現されていて、たいへん説得力がありました。

洋書なので、(英語が得意というわけではない私は😅)まだ改訂版は写真をザッと通して見ただけですが、原著と今回の改訂版では、同じ場所でも植物が変わっている箇所がたくさんありそうです。
引き続き原著と改訂版、2冊を見比べて30余年間の変遷なども注意して比較考察したいと思います😊




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