ガーナの夜ご飯「フフ」
こんばんは。白木です。今まで10年間、約20回ガーナに行って、見聞きしたことを皆さんにお伝えする、「ガーナ出張こぼれ話」にようこそ。
ところで、今日の夜ご飯のご予定は?お仕事や学校が終わってから、ササっと時短派?それとも、休日に作り置き派ですか?
電気もない、ガスもない、フードプロセッサーもない、
ACEがプロジェクトを行っているガーナの田舎の村では、午後3時ごろから夜ご飯を作りはじめます。
みんなで力を合わせて出来上がったのが、“フフ”(Fufu)。キャッサバとプランテンを蒸し、写真のように、日本の臼と杵と同じような道具で叩いて作る“ガーナのおもち”です。 “フフ” はフィッシュスープ、チキンスープと一緒にいただきます。具材として玉ねぎ、トマト、唐辛子をすり鉢で潰して一緒に煮たててあり、パーム油も入ったスープです。
一方、お米で作られている“ライスボウル”は まるで、“ガーナの大きなおにぎり”のよう。日本人としてどこか親近感が湧きます。 こちらはピーナッツスープといただきます。
もう一つ、発酵食品の“バンクー”(Banku)は少し酸っぱいペースト状の食べ物です。キャッサバやメイズからできています。こちらは“オクロシチュー”(オクラのスープ)と一緒に。
3種類とも、手でちぎってスープにつけていただきます。
私が夜ご飯に「フフとピーナッツスープの組み合わせ」を食べたいとリクエストしたら、ご飯を作ってくれていた地元のおばちゃんに止められてしまったことがあります。どうやら、私たちが「ご飯とお味噌汁」、「パンとスープ」を食べるように、現地でも“フフ”、“ライスボウル”、“バンクー”にはそれぞれ決まったスープの組み合わせがあるようです。
さて、電気のない、つまりは冷蔵庫もないガーナの村では料理の保存も難しく、時間をかけて作ったフフもその日中に食べなければなりません。また、電気がないので辺りが暗くなる前に夜ご飯を作り終え、食べ終えます。
女性たちにとっては、薪を使って火をおこし、3食作るのは1日がかりの大きな仕事。そんな中、お鍋を囲んでみんなで食べる夕食は村の人々にとって幸せなひと時ですね。
フフが食べたくなってきました。皆さんもそろそろ夜ご飯の時間でしょうか?
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