【詩】　Ｂｌｕｅｓのつもり

　その流れに乗ってみたい。

乗ったところで意味がない。

意義を見いだすこと自体が下らない。

特に意味なんてありゃしない。

意味を見いだすこと自体が愚かな事だ。

分かっているのに何かを後付けしてしまう。

考えても溺れるだけしかない。

その試行錯誤が自らを鈍化させる。

いっその事酔狂に思考を溢れ返させてみようか

意味がない

意味がない

意味のない漂うポーズ。

ポーズこそが全て。

小気な正気は柔らかさにこそ救いがある。

沈むように
進まぬように

くたばんねぇけどくだらない

素晴らしきかな入り組んだ渋みの効いたコーリング。

そのアラームこそが川縁を川縁と判断させていく。

深みのある音。

音と感知できる音色。

半音沈んだ心に刺さる四合という名の錫の君。

やがて上る太陽。

あれは眩しさのつもりだ。

厳しさのつもりだ。

ぬくもりのつもりだ。

その光に意味があるように…

明るく匂うように…

思考と行動が何も意味を見いださないように…

とにかくスイートに一寸先も真っ当なブルース。