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派遣と営業

お久しぶりです。
長らく更新が滞っておりました。

現代社会は雇用形態に囚われない。
自由な働き方。
ライフワークバランス。
非正規雇用と正規雇用の待遇平等化。

なんて昨今の日本では囁かれておりますが、実際に、非正規雇用で営業職はどうなのか?

ということを、この数ヶ月経験して見て思うことをまとめてみようと思います。

派遣雇用の営業職の待遇とは

一般事務、総務事務、営業事務
これらの事務全般の仕事は派遣が主体となり、直接雇用の場合、契約社員が主流となりつつあります。

正社員雇用の事務で、月給がいいものは、概ねが資格ありきまたは、実務経験ありき。

たとえば、簿記○級取得で○年以上の実務経験者募集などの記載が相次いで見られます。

また、派遣雇用だとしても、高時給の事務職は狭き門にらなりつつあり、たとえば、国家資格保有者である、○○士の資格保有であるとか、簿記2級以上だとか、実務経験3年以上だとか。

キャリアが既にあり、知識と資格があり、即戦力として使える人材のみが、東北圏では時期1500円~1600円が、叶うようなのが実情。

そんな中で、キャリアを問わず、資格を問わず、時給が高めの派遣。
それが、販売と営業。

その理由を実際にやってみて感じております。

一般派遣雇用の営業職の実情

時給は一般事務よりも相場が高い一般派遣での営業職。

その理由は何故か?

始める前の印象として予想したものは
①外出業務があることが一般的に好まれない
②ノルマがありそう
③接待などが大変そう

主にこれらでしょうか。

実際にやって見て感じたことは
派遣で営業職をやることの違和感でした。

給料云々とか、ノルマ云々の前に、
弊社の商人を売るのに
弊社の社員ではない。という違和感。
また、弊社の社員として商品を紹介して回っているのに、弊社の社員では無い上に、紹介している商品制の中に、従業員の業務効率化とか言っているのに、私自身はさっぱり正社員と同格ではなく、精算方法も、手間も派遣社員が故に多い。

そして、やはり、営業職は派遣先の社員はほとんどが正社員。

休暇の制度も、給与形態も、派遣とは異なる。

賞与があるし、昇給もある、そしてインセンティブもある。

けれど、派遣はそれがどれひとつとしてない。

それなのに、求められるクオリティと、成果は社員同格。

やっていること、求められることが社員と同じなのに、給料は正社員程はない。

完全なる不公平ではないでしょうか。

事務職であれば感じなかったこの不公平。

成果、歩合、インセンティブ
これらは、事務職であればあまり、関係がないですが、営業職、販売職であれば、ついてまわる報酬です。

確かに派遣で、正社員ほど求められず、休暇も取得しやすく残業する必要が無く、成果もそれほど求められないのであれば

成果報酬も、賞与も昇給もなくて構わないかもしれません。

決められた時間、定められた期間内に、定められた業務をこなす事務であれば、時間給という、ルールで不平不満は起きません。

始めは、雇用形態が違っても、時給が事務より高いからいいか。と思いましたが、

実際、同じ業務をする正社員と比較してしまうことで、頑張っても何も給料に反映されず、正社員と同格の仕事を求められるのであれば、そもそも、雇用形態を正社員で雇うべきでは無いか?

業務効率化、DX化を測る商品の提案をして、その際に使えるアイテムとして、正社員には付与されるものが派遣には付与されない、商談もしずらい。

派遣という雇用は
成果次第で頑張りが認められるシステムは何一つない

そんな中で、成果を出す仕事をするのは
非常に不合理で、不公平である。

ということに気付かされました。

また、アルバイトの販売員は個人ノルマはなく、休みも取りやすく、責任もってそこまで取らされないのに対して、派遣はあくまで社員。

求められるクオリティは正社員と余り変わらず

なのに、アルバイトのような気楽さはなく、給与で反映されることも無く、まるで都合のいいコマの状態。

正直、派遣で気楽に出来る職種は
事務と工場のみではないかと感じました。

インセンティブ、歩合、賞与、昇給。
これらがない状態での、利益を生み出すポジションはデメリットが目立ちすぎます。

責任感が正社員ほどなくて楽じゃないか
という人、適当にやればいいじゃないかという人には高めの時給でいいかもしれないですが。

営業職が、利益を生み出さなくてただ挨拶だけして回ればいいわけはなく。

経費を落としているのですが、何かしらの結果は残さなくてはならない職種であり。
全くなんの結果もない営業はほとんどなく。
無意味な移動ほど起こしてはならないものですから、そのポジションを、派遣で雇うのは、そもそも難があるのではないか?

という結論に至っております。

まだ、派遣雇用での営業職はそこまで件数が多くありませんが、この点を配慮してから、就業開始を検討されることをおすすめ致します。

一般派遣社員として営業職をするなら気をつけたいこと

まず大前提として、派遣法上、3年以上同じ企業の同じ部署には居られません。

そのため、(確証はありませんので各自お調べいただきたいのですが)営業で派遣契約して3年後、事務系の課に異動することで、同じ企業に派遣を継続してもらうこと自体は可能だと思います。

ただし、この場合、営業職と同じ時給一般事務として勤務できるかは分からないということ。

また、営業1課〜3課などのように営業が複数の課に別れている場合、一縷の望みはあるのかもしれません。(同じ職種でNGとは書かれていないので)同じ職種で複数の課があれば、もしかしたら、別の部署に異動したことにして、3年後も勤務できるかもしれません。(グレーな気がするので確実とは言えません。ご自身でご確認くださいね)

その場合は、3年以上、契約が続くかもしれませんが、概ね、難しい気がしております。

そうなった場合、派遣先企業を変えてもらう。または自力で転職活動する。
この2択になると思いますが、派遣先チェンジは必ずしも、空白なく行えるとは限りませんから。

その点はやはり、一般派遣社員はデメリットが大きいと思っています。

派遣社員として営業職を続けること自体が不可能とは言えませんが、派遣先が変わるということは、事務職とは違い、その都度、その企業があつかう商品をゼロから学び直す必要があるということ。

技術職並みに、1から毎回勉強し直す必要が出てくるということで、この点もデメリットです。

正社員として勤務出来れば、3年など関係なくその会社で扱う商品を、増える事に覚えるだけで済むのですから。

事務職はその点、会社が変わっても、ベースになる事務業務は方法が変わるだけで、根底の事務の中身は大して変わりませんから、これまでの知識が何も生きないということはありません。

こうして考えるとわたしは。ひとつの答えにたどり着きました。

一般派遣で、会社の利益に繋がる仕事はするな。

このひとことにつきます。

自分になんの見返りもありませんから。

時給をあげるためだけに、派遣で営業職を検討している人は

いま1度、考えて見てほしいです。

でも、一つだけメリットがあるとするなら、

営業職をやったことがない、接客したことがないけど、やってみたい。

でもいきなりノルマがあるのはキツい
そんな人には練習として3年やるのはありかも。(でも、派遣でもノルマはありますし、ノルマないと言われても、企業での目標数値はありますから、個人単位か、連帯責任かの2択でしかないです。いずれにしても、営業職、販売職で、お金もらって利益産まないなんて、存在価値ないですからね。)

もちろん、必ずしも、永遠に毎回制約しろなんて鬼畜な企業はないはずなので、得意不得意を、考えて、検討してみるといいと思います。

私の経験談でした!

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