見出し画像

母のために選ぶ、児童書。7

90歳を超えて、さすがに母も小さい文字が読みづらい、眼鏡をかけても本が読めないというのです。電子書籍は母には使いこなせません。ルーペ眼鏡も、母には使いにくいようです。ならばと、視点を変えて、児童書にアプローチしてみました。これは、いけるかも!

📗

 前回の記事では、9セット目の3冊についてご紹介しました。母の感想はどうだったでしょうか、ご報告します。

1.『AIロボット、ひと月貸します! 』木内 南緒 著/丸山 ゆき画 岩崎書店刊☆
2.『犬がすきなぼくとおじさんとシロ 』山本 悦子著/しんや ゆう子画 岩崎書店刊☆
3.『ほじょりん工場のすまこちゃん』安井 寿磨子著・画 福音館刊☆

 三冊とも母の気に入ったとのことです。ちなみに、☆マークの本は母から借りて私も読みました。挿絵も趣き深く楽しめました。ちなみに3.は作者が絵も描いています。

 1冊目は、私が読んだところ、AI、ホログラム、デジャブなど母にはむずかしいと思える言葉が出て来たのですが、本文を読めばわかる書き方となっていました。ロボットとの交流を通して少年が一回り大きく成長する物語で、読みごたえがありました。
 
2冊目は、犬好きの母のココロをぐっと捕まえたと思います。ちょっと大きめの犬をめぐる少年と飼い主のおじさんとの交流。おじさんは訳ありの身の上。周りのおとなから止められて少年はあきらめかけますが……。ラストの思わぬ展開にほろっとさせられました。
 3冊目、主人公、すまこの家の工場は今も堺市(大阪府)にある、安井製作所がモデル。日本で初めて自転車の補助輪を作ったとのこと。子供のころの私がお世話になったものかもしれません。お父さんや仕事仲間のおとなへの視線や自転車を通じた同級生との友情が読みどころです。

📘

 ここから母のために選んだ10セット目、3冊のご紹介です。今回は、大型書店へ行きました。通算で区切りのいい、30冊となります。今までの児童書はハードカバーが多かったのですが、今回はソフトカバーのものを選びました。値段も千円以下で比較的リーズナブルなところがうれしいです。

・『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』廣嶋玲子著/jyajya(じゃじゃ)画 偕成社刊
・『ニルスのふしぎな旅 1』セルマ・ラーゲルリーフ著/吉田 順翻案/酒井 以画 Gakken刊
・『ふたご探偵 1 ゆうれい屋敷の暗号』ペニー・ワーナー著/番 由美子訳/ヒョーゴノスケ画 KADOKAWA刊

 1冊目は、以前から気になっていた本です。小学生から絶大な人気を得ているシリーズなのですね。奥付けを見てびっくり。2022年2月で110刷!。
 
2冊目は、いわずと知れた名作で私も少年時代に読んだ記憶が。アンデルセン原作と思い違いをしていました。著者のラーゲルリーフさん、ごめんなさい。母の読んだあとで、私も久しぶりの再読が楽しみです。母には、活字が少し小さいかもしれないことが少し気になるところです。

 3冊目も海外もの。意識しているわけではありませんが「探偵もの」をこのところ何冊か続いて選んでいます。子供さんにも人気のジャンルであることがうかがえます。
 奥付けに作者たちが紹介されています。ペニーさんはカリフォルニア州在住の米国の作家。番さんは英語とフランス語の翻訳者(2か国語とはすごい!)。ヒョーゴノスケさんは、ジャンプで漫画家デビューした経歴の方。どうりで最初に表紙を見た時、コミック本かなと思いました。(たのしい!)

📙

 母の昔からの読書経歴や、ここまで私がえらんだ児童書がほとんどが日本の作品です。

 海外ものの場合舞台は外国で、登場人物の名前が当然カタカナ書きです。
 母は、それに抵抗感なく読んでくれるでしょうか。実は、少し気になっているのがこの点です。

 一方、たまたまですが、今回選んだ3冊は続編があるシリーズものです。母が気に入れば、また楽しみが広がるでしょう。

 結果は、次の記事でご紹介します。では、またお会いしましょう。



※春田みつき さんの画像をお借りしました。

#読書
#ロボット
#AI
#母
#犬
#児童書
#友情
#仕事
#老人の読書

最後までお読みいただきありがとうございました。記事が気に入っていただけましたら、「スキ」を押してくだされば幸いです。